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もっと冒険に興味を持て! 遊者‼︎

「ぶはぁぁ!」 といいながら、遊者ライトは定位置の棺桶から出てきた。


「俺は何で倒れてしまったんだ?」

「倒れていたのでごわすか? 気づかなかったでごわす」


 飲み過ぎた人間もそうだが、無意識というのが一番怖い。潜在的に思っていることを口にしてしまうのだから。


「確か、俺が気合を入れようとして、カルバンが守ってくれて......」

「そうでごわす。おいどんが倒したでごわす」

「マジか!」

「マジでごわす」


 ああ、こればかりは否定するつもりはない。


「セブンは何もしてくれなかったでごわす」


 ......こっこればかりは、ひっ否定するつもりはない。今すぐに1のダメージを与えてもいいだろうか?


「仕方ないだろ。セブンは冒険の初心者なんだから」


 ......棺桶率100%のお前に言われたくはない。棺桶に入ることはそんなにも偉いのか? と言いたくなる。いや言ってもいいのだと思うが。

 カルバンの偉そう無双はまだまだ続く。


「そのおかげでおいどんは強くなったでごわす。覚醒でごわす」

「そうか。じゃあこれから頼りにしているぞ」

「はいでごわす!」


 カルバンは今までになくいい顔をしていた。

 良い光景だ。遊者が戦士を信頼し、それに応えようとする。これこそが冒険の醍醐味の一つだと思う。俺とイムの存在は完全に忘れているのだろうが。

 まあ先ほどからずっとイムをお姫様抱っこしているのだが、なぜ平気かというと、擬人化の影響なのであろう。イムが起きている時は人間の体重になっているのだが、眠っている時の重量はスライムくらいなのである。なので腕に負担になることがなくずっと抱っこ出来ているのだ。


(まあこれは二人だけの秘密になるのだけどな)


 こちらの事情は置いておいてたとして、カルバンよ、君は瀕死ということを忘れてはないだろうか? 忘れてなければいいが。ここは回復魔法を勝手にかけるのは少し違う気がするので、回復薬を渡してみることにしよう。


「カルバン、お疲れ様。回復薬をどうぞ」


 と俺が下手に出ると、その回復薬を俺の胸に突き返してきた。


「これはセブンが使うでごわす」

「えっでもさっきの戦闘でダメージ(瀕死)を」

「おいどんには枕スラッシュがあるでごわす。緊急の時に使うでごわす」


 カルバンは自信あり気に歯ブラシをかっこいいポーズで見せてくれた。

 いやいや、今が緊急だったりするのですが!

 それに次の戦闘が1週間後だと思っているのかい? モンスターは待ってくれないし、その間の旅費はどうやって稼ぐというんだ?

 あと枕は宿屋に返せ。


「さて、カルバンが出来る男になったから、行きますか‼︎ ......どこに行くんだっけ?」

「あの、東の洞窟に村人が捕まっているんです」

「もしかして女でごわすか?」


 あれ? 遊者たち(こいつら)に話してなかったか? まあいい復習がてらもう一度言おう。


「えっと、助けに行くのは男性で、そこにボスがいると思われます」


 遊者ライトとカルバンは分かりやすく嫌そうな顔をした。


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