777回の転生のうち何度か化粧をされたことはあったな。泣
ブックマーク、昨日もいただけました‼︎
本当にありがとうございます。
※誤字訂正しました。
部屋を飛び出し、俺とイムは遊者のいる部屋に向かった。
「ライト! カルバン! 大丈夫か!」
遊者とカルバンは壁にあるタンスを見て腰を抜かしている。
「何があった?」
「セブン、いたでごわす」
「いた? まさか魔物か!」
「黒の物体が」
「黒の物体?」
「ささささでごわす」
「ささささ?」
少し考えた結果、ああ、【ささささの黒の物体】ね。と少し拍子抜けをした。
俺の望んでいた展開としてはこうだ。
遊者の叫び声。
↓
部屋にいない。
↓
遊者、カルバン攫われる。
↓
助けに行く。
↓
村を救う。
だった。それがモンスターでもない黒の物体に腰を抜かすなど、遊者よ、お前は何が出来るんだ。
イムもものすごく残念そうな顔をしている。
「あ〜あ、ずっと捕まってくれたら、二人で入れたのに」
イム、口に出てる、気持ちが口に出てるから。
宿屋の女性は遊者とカルバンと見て
「そこにいる二人なら捕まることはありませんよ」
と冷たく言い放った。
「どういうことだ?」
「ここの村の男性はみんな勇敢でたくましいんです。ですが、二人はうるさくて逞しくないので連れて行く価値がないんです」
モンスターも良く分かっているじゃないか。ババ抜きでいうと何故かババが二枚入っているのにも関わらず、手札から切れない呪いがかかっている感じだ。
女性の話を聞いてイムは苛立っている。
「ねえ、なんで捕まってくれないのかな? 君たち捕まり要員でしょ?」
なんだその要員は? 聞いたことがないぞ。歯に衣を付けないイム、俺はお前を妻に持って良かったぞ。
好かれてて良かった。
女性は俺に近づき
「あの、今日のところはお休みになってください。じゃないと主人に怒られてしまいます」
「ああ、そうする。遊者、カルバン。今日のところはゆっくり休んでください。明日、行きたいところがあるので行きましょう」
「あいあいさ!」
「えへへ付いて行くでごわす」
と言うと遊者とカルバンは素直にベッドにダイブした。この反応はイムの時と似ている。こいつら俺を女だと思ってやがるな。
後でしばく。
「しばくなら、セブンの代わりに私が」
イム! どうして俺の気持ちがわかった? もしかしてイムはこんな気持ちだったのか?
俺はこの瞬間、777回の転生で初めて乙女心が分かった気がした。
そしてその後俺は、宿屋の掃除、洗濯、シーツをたたみ、朝食の準備など、慣れた手つきでこなしていく。なんせ宿屋の女性に寝て欲しかったから。
何も一人でやったわけではない。イムにも少しだけ手伝ってもらった。
一言こう言って。
「共同作業だね」
って、そしたら嬉しそうに一緒にやってくれた。将来は宿屋を二人でやってもいいかな? ......っておい! 流されるな俺!
どうも宿屋の仕事をしていると引っ張られてしまうようだ。みんなが部屋で眠りについた頃を見計らって宿に残っている仕事を全て片付け、睡眠を取った。
朝になると俺は一応化粧をして、女性を含めた5人前の朝食を作り、みんなが起きているのを待っているとイムが来てくれたのだが、一番最初に寝たはずの遊者とカルバンが起きてくる気配がない。
仕方がないので起こしに行くことにした。
「遊者、カルバン、朝ごはんが出来たみたいだよ」
俺が遊者の部屋を開けると姿がなかった。
「嘘だろ。あいつら今度は本当に‼︎」
読んでいただきありがとうございます。これからも毎日書いていけるようにします。




