777回転生してもこんな美しい女性に会ったことがありませんが?
遊者とカルバンを城下町から強制的に出すことに成功した俺は、すかさず城下町の入り口に【ロックフェイス】の魔法を唱え、街に入れないようにした。
さすがに二度同じことが起きたせいか、遊者気にしているようだが関係がない。今回は何が何でも次の村に行くんだ。
「ライト、先を急ぎましょう」
「ああ。なんか不思議なことが起きるよな」
「それは洗礼の儀を受けたからではないでしょうか?」
(俺だが)
「神様から遊者として認められたということだと思います」
遊者は少し考えた顔をして。
「だよな!」
と俺の言葉を鵜呑みにしてくれた。扱いやすいのか扱いにくいのか、全くもってわからん。当分は男三人での冒険になりそうなので、むさ苦しいがそのうち、
【つ・か・え・る】奴を仲間にすればいい。
序盤だし、焦る必要はない。
遊者は辺りを見回し、一歩一歩ゆっくりた足取りで進んでいく。このペースは赤ちゃんのハイハイよりも遅い......日が暮れるんじゃないか。
だが静かだ。いつもならスライムが草木の間から覗き、タイミングを見て飛び出してくるはずなのに、その姿、気配が一向に感じない。魔物除けを使っているわけでもないのに。
スライムが出ないうちにさっさと次の村に行きたいところだ。
「あれ? ボスが出ないな」
(スライムな)
「本当ですね」
「遊者に恐れをなしたでごわすよ」
「遊者の貫禄ってやつだな」
遊者、の性格提示するのならお調子者だな。
よし、これで次の村に進める。
「そういえばライト、次の村はなんて名前なんですか?」
「えっ? そういうのは調べなければいけない系?」
......調べてください。
「カルバン、ニコルの村でごわす」
おお! カルバンが答えるのか。驚いた。
「そうそう! ニコルの村」
遊者、絶対に知らなかっただろ。
「おいどんの村はとても離れたところにあるでごわす。アリナイハンに来る時に、その村に寄ってたので覚えているでごわす」
「そうなんですね! いつかカルバンの村にも行きたいです」
「おいどんの村は、面倒でごわすよ」
面倒? すでに面倒を二つ抱えているので、一つや二つ増えたところで問題ではない。
遊者は手を叩き、注目を集めた。
「ほら、無駄口叩いている暇があったら足を動かす。とっととその、あの......村! に行くぞ」
行きましょう。たった3文字も覚えられない村に。このやり取りに慣れてきたせいか、免疫がついてきた感じがする。まあ伴侶がいなくなったおかげで面倒が一つ減り、荷が下りたと言った方が正しい気がする。
俺らはここから1キロ離れた【ニコルの村】に向かい、ちょうど村が見えてきたところでこちらに近づいてくる人がいる。
「構えろ!」
遊者は戦闘態勢に入る。何を察知したのかは分からないがカルバンと俺は戦闘態勢に入った。すると俺たちの目の前に現れたのは腰よりも上くらいの綺麗な水色の髪、目立ちがはっきりしており、ちょうどいい唇の大きさ、目と口、そして輪郭にマッチした鼻の高さ。俺の顔もそうだが、この女性も世界に一人いるかいないかの美貌、163cmほどで高くもなく、低くもないちょうどいい背丈。そしてスタイルが抜群という。文句のつけどころのない女性が現れた。
その女性が
「勇者様!」
といい、俺に抱きついてきた。




