残業と待ち伏せ
あまり出せていなくてごめんなさい(泣)
3話目に突入しました!
見てくれた人ありがとうございます!
それではお会いしましたの人も初めましての人も
本の世界にいってらっしゃい~♪
~次の日~
今日は何故か社内の空気が悪く、
山下もいつも以上にげっそりとやせ細っていた。
その状態は朝通りすがる人々から見ても
うちの会社は一目でブラックとわかってしまうらしい。周りの目がそんな目をしていた。
部長の機嫌が悪く、14時まで残業が続いた。
14時とは午後の2時であれば良かったのだが、
うちの会社の1日とは26時、午前2時までが1日の終わりとなっている。だから14時、それは午後から数えた午前2時を表していた。
(つかれた……。眠いし体が重く感じる……)
それでも、やっとの思いで会社を出る事が出来た時、見覚えのある人物が私をみてこっちへやってきた。
「こんばんは。あ、もうおはようですかね?」
太陽のようなその笑顔は自然と眠気を消して、
猫背になり気味の背中を伸ばしてくれるような
輝きがあった。
「「君はこの前の……」」
「約束していたので貴方の仕事場に来てしまいました」
「「でも何故会社を知っているんだ?」」
俺は彼女に会社名を言っているわけではない。
だからこの疑問は誰でも抱くと思うのだが、
彼女は首を傾けていて、頭にはてなマークが見える気がするくらいわかりやすい表情だった。
「連れていきたい所があるんです。
ついてきてくれませんか?」
俺は彼女のコロコロと変わる表情に見とれてつい反射的に縦に頷いていた。
彼女は最初、俺の1歩前を歩いていたが俺が段々とペースが遅くなり信号で離れてしまったのを気付いていたのか彼女は途中の曲がり角で待っていてくれていた。
「次はちゃんとついてきてくださいね」
そう言った彼女は少し頬を膨らませていたが、
怖いというより可愛いと思ってしまった。
(怒ってるように見えない……)
そう思いながらも返事をすると、彼女はまた
歩き出したが、数歩歩いたところでいきなり止まりだした。俺は急だったのでびっくりして気弱な声を出してしまった。すると彼女はくすくすとくすぐったい声で笑っていて、
「離れてしまわないように手を繋ぎましょうか」
そんな提案をし右手を差し出してきた。
何歳と差があるだけに少し恥ずかしさがあったのだが、今は彼女のいうまま手を取った。
すると彼女はにこにこしながらまた歩き出した。
俺には彼女の気持ちがよくわからない。
でも、素直に残業でつかれた心と体だが
彼女に癒された感覚を持っていた。
(たまにはこういうのもいいかな。)
しばらく彼女と歩いていると彼女が足を止めた。
足を止めた場所は神社の前、彼女は明るい笑顔で
「着きました」といった。
…続く
今回は少し恋愛表現?のようなものが入ってしまいましたが、どうでしたでしょうか?
感想等もらえると嬉しいです(*´ー`)
4話でお会いしましょう!




