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報復屋  作者: 稲草 狐依
9/29

死後二日目  金曜日

火災が起き、『報復屋』の内容を知った次の日。

 昨日のボヤ騒ぎの為、今日は平日だが学校が休みだ。

 ……学校に登校してから分かった事だが。

 連絡網が回って来なかったから来てしまった。

 焼死でも良かったかな。

 学校から出る時に警察が来ている事に気付いた。

 この程度の火事で警察ってこんなに来るんだな。

 それを止まって見ていたら警察の話し声を拾ってしまった。

 「どういう事だ?」「だから学校が休みなのか」という思考が同時に浮かんだ。

 数秒間考えたのち、俺は家に向かって歩き出した。

 いや、だめだ。

 走る事にした。

 初めてだ。

 走って帰るなんて。

 携帯でアキに……。

 携帯電話取り出してから気づいた。

 データが何も入っていない事に。

 いやメールが未送信のまま一通残っていたはずだ。

 遺言が。

 それが開けられるのはまだまだ先になるな。

 そんな事より、早く家に帰らなければ。

 俺は何度も歩かされた道を休まずで走っている。

 2キロは走ったか?

 辛い。

 荷物を5人分抱えて歩かされた事に比べれば――

 いや、あれも辛いけど。

 考えるな。

 集中しろ。

 あと10分はかかる。

 通学用自転車が棒きれになっていなければもっと早いのに。

 ……俺はなんで走っているんだ。

 足を止めた。

 ……歩かされた訳の為に走っているなんて。 

まだ続くよ。

3月6日の朝7時に続きを投稿します。


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