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報復屋  作者: 稲草 狐依
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帰宅3

帰宅の後編です

短いです。


 俺はアキに紙パックのカフェオレを渡し、壁を背にして座る。

「なんで部屋に何もないの?」

 小さな声で聞いてきた。

「死人にはいらないから」

 アキは首を傾げる。

 ……自殺する気はあるから買い戻す必要は無いな。

「あのソウタだっけ?」

 紙パック付属のストローを刺す彼女。

「忘れた」

 他人の名前など覚える気もない。

「名前はどうでもいいけど。アイツは何がしたいんだ?」

 ストローを口に加えながら言う。

「分からないよ」

「そうだよな。まあいいか」

 彼女はカフェオレを飲み終えると、立ち上がる。

「今日はもう帰るから」

「ゴミは捨てとくよ」

「どうも」

 俺は紙パックを貰う。

 紙パック片手に玄関までアキを送っていく。

「またねー」

「さようなら」

 玄関のドアを閉めた。

 溜め息と言葉が出てしまう。

「死人には友人もいらないしな」

 そもそもアキを友人となんて思えないが。

 気丈に振る舞っていたが、内心不安だろう。

 だからといって助ける義理も無いけどね。


これで二日目が終わります。


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