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報復屋  作者: 稲草 狐依
18/29

「眠いけど」

同じく日曜日

チャボの話の続きです

 今何時だ?

 携帯を手に取り時間を確認する。

 十一時になるくらい。

 あと一時間と言いたいが、起きる。

 周りを見回して気づいた。

 自分の部屋ではない薄暗い小さな部屋だ。

「どこだ」

 さっきも同じ事を言った気がする。

 寝ていた布団も自分のではない。

 携帯電話の画面の光で周りを照らす。

 長方形の部屋だ。

 広さは四畳ぐらいか。

 布団以外の物は何も置いていない。

 窓はシャッターが閉まっていて、鍵が動かない。

 扉も外から何かで押さえつけてあるのか開かない。

「報復か」

 俺は扉の外にいるだろう人物に言う。

 返事は無い。

「忘れてたよ~。僕が屋上に閉じ込めた事をね」

 チャボのキャラで話かける。

「しかし律儀だね」

 僕は笑いながら独り言を言う。

「ちゃんと『報復屋』通りのやり方をするなんて」

 返事は無いが話を続ける。

「閉じ込めるだけなら布団なんていらない。あれは単なるネタだって」

 僕は携帯画面を『報復屋』のサイトに変える。

「そして小説通りならば」

 俺は窓に向かって目覚まし時計を投げ、伏せる。

 すると目覚まし時計が爆発した。

「目覚ましに火薬が入ってる」

 窓は割れ、シャッターが壊れた。

 俺は割れた窓に布団を敷き、シャッターを手でこじ開ける。

 小説通り一階だ。

 窓から飛び降り、俺は裸足その場から逃げ出した。

 昨日の帰りみたく気を失わせられて閉じ込められたくない。


 誰だか解らないが小説『報復屋』の真似をしているなら、打つ手はある。

 俺は携帯電話の画面を見る。

 この小説の内容を見ればやり方は全部解るって事だからな。


自分は暗い所は携帯電話のカメラのライトで照らします。


因みにチャボは呑気で抜けてます。

携帯電話で助けを呼べば良かったでしょうに(笑)。

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