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報復屋  作者: 稲草 狐依
13/29

死後三日目  土曜日

じれったいかもしれないですが

まだまだ続くので気長に読んで下さい

 今日は土曜日だ。

 俺は部活をやってはいるが出てはいない。

 今更部活に顔を出すつもりもない。

 いつものように貸切状態の家でテレビゲームでもしていたいが、売ってしまった。

 本来ならば、俺は死んでいる。

「これどう?」

 本来ならば、アキと買い物なんてしていない。

 今、俺はアキと近くのショッピングモールに買い物に来ている。

 「電話に出ないから」という事で朝から家に来た彼女。

 そして、ほぼ強制的にここに連れてこられた。

「なぁ」

 彼女は白いブラウスを体に重ねてこちらに聞いてくる。

「いいと思うよ」

 基本、どうでもいい。

 そんな俺の心を読み取ったのか、アキは「そう……」と呟き服を棚に戻す。

 彼女は俺に寄ってくる。

 そして俺の手を掴む。

 つもりだったのだろうが、俺はそれを避けた為、アキは手を引っ込めた。

 声にならない声を出している彼女。

「お腹空いたし何か食べるか?」

 こちらの目を見て言ってきた。

「俺は空いてないから一人で食べれば?」

 黙ってしまった。

 だが数秒間だけ。

「わかった。それじゃあ一時半に東ホールで待ち合わせで」

 そう言うとアキは走って行った。

 ……帰るか。

 彼女は時々、周りを見回していた。

 あの警戒している感じなら大丈夫だろう。

 明るく振る舞ってはいるが怯えているのだろう。


「火事の事だけど、カズ……って言っても分からないんだよな。ガソリンを入れられた生徒だけど、命に別状は無いが、軽いとは言えない火傷を負ったんだと」


 朝、そんな事をアキに聞かされた。

 怖いのだろう。

 彼女が俺にした事を考えればそうだ。

 それの過剰な事を彼にから受ける危険があるから。

 だからと言って俺はアキを助ける必要はない。

 だから俺は東ホールとは逆方向に足を踏み出した。


次回はアキラの話になります


アキラは何を食べているのか(笑)


次回タイトル

『とりあえずメイド服で』

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