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1RooM  作者: 千ノ葉
2/11

1日目

僕の名前は藤森 晃(ふじもり あきら)、この春から大学生となり、都内某所のアパートで晴れて一人暮らしを始めた。

部屋の間取りはアパートの一階の隅のワンルーム。ユニットバス、キッチン付き。6畳と広さはお世辞でも広いとは言えない。1.5畳分のロフトがあるのがせめてもの救いだろう。

しかし、3万6千円という破格な値段に魅かれ、僕と両親はここを選んだのであった。

すぐに引っ越しが開始され、僕の私物はここへと運ばれた。実家の部屋とはほとんど変わらないところに冷蔵庫やレンジ、テレビといった現代の生活必需品が運び込まれてくるのだ。そりゃ部屋は狭くなる。

お金持ちのボンボンから見れば、ここは豚小屋のように見えるのかもしれない。

それでも引っ越しが終わるころには、私物が運ばれてきて部屋も僕色に変っていた。


「じゃあね。元気でやれよ」


そう言って両親は笑顔で扉を閉める。その瞬間に何とも言えない解放感が込み上げてきた。

この瞬間から念願の一人暮らしが始まったのだ。

その日の夜は引っ越しの疲れなどもあり、早めに就寝するのであった。

今思えばこの日の夜が最後の平穏であった気がする。


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