1946年春~初夏-トライアングルアロー作戦(Triangle Arrow Operation)
◆ 1. なぜ「今」トライアングルアロー作戦を発動するのか
◆ (1) ドイツ軍が壊滅的に弱体化している
• フランス戦線での大包囲殲滅(グリーシャントリック作戦の成果)で75万以上喪失
• ドイツ空軍は機能停止
• ルール工業地帯が戦略爆撃・補給切断で半死
• 装甲戦力は史実1945年末を下回る
• 予備戦力は東部戦線への拘束で枯渇
→渡河と本土侵攻の最大の障害が既に除去されている。
◆ (2) 連合国の士気・政治体制が「攻勢に出ないと危険」
ノルマンディ失敗の記憶が残る英米は、
• 「再失敗は政権崩壊」
• 「ドイツを野放しにすることへの世論の怒り」
• 「日本軍の戦力が“今がピーク”」
という三重の圧力を受けている。
→「勝てる時に勝ち切る」以外の選択肢はない。
◆ (3) 日本陸海軍が“欧州投入の最盛期”
• 陸軍3個軍(米式装備)
• 海軍:機動部隊+大規模護衛艦隊
• 空軍:航空支援と防空が安定
• 補給は英米負担で持続可能
→この戦力を欧州で使うことで英米は勝機を確実にできる。
◆ (4) ソ連の脅威が高まり、戦争を長引かせたくない
ソ連は東欧で勢力圏を拡大しつつあり、
西側は「ドイツが瓦解する前にライン以西を奪取する」必要がある。
→早期攻勢をかけることが陣取り合戦に不可欠。
============================================================
◆ 2. 「トライアングルアロー作戦」の正式構想
名前が示す通り、
三方向の“矢”による三角包囲侵攻 が基本概念。
◇【三本の矢:三方面軍】
●第一矢:北方矢
• 米第1軍+英第2軍
• ルール地方北部(ヴェーザー川方向)を突破
• ハンブルク方向へ進出し、北ドイツ平原を制圧
●第二矢:中央矢(アロ―セントラル)
• 米第3軍+日本第2軍
• ケルン・ボン〜カールスルーエ正面
• ドイツの政治・交通の中枢を突き割る
●第三矢:南方矢(アロ―サウス)
• 日本第1軍+フランス軍
• バーデン・ヴュルテンベルク経由でバイエルンへ侵攻
• ミュンヘン・オーストリアを切断
◆三方同時侵攻の狙い
• ドイツ軍の予備兵力を分散させる
• ドイツ本土の防衛線形成を阻止
• ベルリンへの進撃を最短距離化
• ドイツ政府の政治神経を崩壊寸前まで追い込む
→「ライン突破=ドイツ命脈断絶」となる設計。
============================================================
◆ 3. 連合国首脳会談での決断
1946年3月、ロンドンにて開催された緊急連合国首脳会談。
• 米国:トルーマン
• 英国:チャーチル(ノルマンディ失敗後に政情不安だが続投)
• 日本:近衛文麿(首相)、東条の陸軍復権阻止後の文民政府
• フランス臨時政府:ド・ゴール
会談のポイント:
●① 日本は“戦勝国席入り”を確実にしたい
→主導的役割を果たすため欧州戦線の最大投入を主張。
●② アメリカは“政治的リベンジ”が必要
→「第二次欧州上陸失敗を繰り返さない」ため最大戦力投入。
●③ 英国は“疲弊しすぎて後退できない”
→「勝って戦後秩序で発言権を確保する」以外に選択肢なし。
●④ フランスは“名誉回復”を狙う
→自領解放に続いて「ドイツ南部奪回」を望む。
●⑤ ソ連の圧力
→ヴォルガ戦線が動かず、スターリンが東欧化を加速させている。
そのため、西側は「包囲→短期決戦」方式に一致する。
結論:
トライアングルアロー作戦、全会一致で採択。
発動日を1946年5月とする。
============================================================
◆ 4. 作戦発動の直前の状況
• 連合軍の総兵力:280万
• 戦車:約13,000両
• 航空機:約14,000機
• 日本軍は15万以上、機甲師団2個
• ドイツ軍は約200万(東部に150万以上拘束)
• 西部戦線の稼働戦車:実質800〜1200両程度
• 空軍:ほぼ壊滅
• 補給:絶望的(油田喪失・ルール損害)
→実際の戦力比は歴史上のどの戦役よりも極端。
============================================================
◆ 5. 結論:
トライアングルアロー作戦は発動されるべきであり、
この世界線では確実に発動される。
理由
• ドイツが抵抗可能な最後の局面
• 西側諸国の政治的危機
• 日本の戦勝国入りの強い動機
• ソ連の拡大に対抗する必要
• 戦力的優位が史実比で最大




