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グリーシャントリック作戦の主目的である“フランス全域のドイツ軍包囲殲滅”

◆ 1. 連合軍の戦略:

「フランスにいるすべてのドイツ軍をライン川の手前で包囲して殲滅する」

目的は以下:

• フランス・ベルギー・オランダのドイツ軍(約90万)を戦場から“完全に消し去る”

• ドイツ本土の防衛を不可能にする

• ソ連より先にベルリンへ到達するための決定打を作る

• 西欧を日本・米英が“解放した”という政治実績を確立する

特に日本は欧州における信用回復を狙っており、

“欧州決戦の主役の一つ” となることを望んでいた。

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◆ 2. 包囲の全貌:

「ハンニバル(南)+スキピオ(北)=巨大鉤爪」

●南:ハンニバル作戦(日本第1軍+米7軍)

• ローヌ川沿いを北上

• リヨン → 第1目標

• その後ブルゴーニュ地方を突破し、ライン川上流へ向かう

●北:スキピオ作戦(日本第2軍+英第2軍+米第1軍)

• ロッテルダム、ユトレヒト、アイントホーフェン確保

• ベルギー国境に殺到

• ブリュッセル → リエージュ → アーヘンと進撃

• ライン川下流部を遮断する

●中部(史実ノルマンディ戦区)

• ここは空挺部隊とフランス国内抵抗勢力(FFI)が蜂起

• ドイツ軍の退路・通信線を完全に切断

三方から巨大な爪が閉じる形になり、

フランス全域でドイツ軍は袋の鼠になる。

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◆ 3. フランスでのドイツ軍の致命的弱点

●1. 車両燃料が不足

戦争末期のドイツ軍は“燃料がないので後退できない”ことが多い。

この世界ではさらに深刻で、東部・南部に兵力が吸われている。

●2. 制空権がゼロ

日本海軍航空隊+米英空軍がフランス全土を支配。

昼間移動は不可能。

●3. 鉄道網が空爆で寸断

スキピオ開始時に、連合軍は主要鉄道ジャンクション(リエージュ、ナンシー、ディ

ジョン)を重点的に破壊。

●4. ヒトラーの「後退禁止命令」

ドイツ軍集団は後退を許されず、各都市で“戦わされる”

このため連合軍の包囲が極めて容易になる。

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◆ 4. 1946年5月15日〜6月:包囲網が閉じていく

◆北部:スキピオ軍の突破(日本第 2軍が主導)

日本第2軍は米式装備で高速進撃し、

アイントホーフェン → ブリュッセル → リエージュ を一気に突破。

• 日本軍の浸透戦

• 米軍の機甲師団(シャーマン大量投入)

• 英軍の火力支援

により、ベルギー北部のドイツ軍は崩壊。

●6月2日:アーヘン陥落

これは史実より半年以上早い。

ここに来てドイツは「北が主攻だった」と悟る。

しかしもう遅い。

◆南部:ハンニバル軍の快進撃(日本第 1軍+米7軍)

リヨンは5月末に陥落。

そのままブルゴーニュ地方へ進入。

●決定打:日本軍によるシャロン=シュル=ソーヌ突破

日本軍の火砲・工兵隊が大活躍し、フランス中央部が完全に瓦解。

ここから北上し、

ミュールーズ → コルマール → 上ライン川 へ。

これが“南側の爪”となる。

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◆ 5. 包囲完成:

1946年6月25日「フランス巨大包囲網」閉鎖

北:日本第2軍+米英軍

南:日本第1軍+米7軍

中央:フランス国内蜂起と空挺部隊

この三者が接続し、

ベルギー・フランス東部〜中部のドイツ軍約85万が完全包囲される。

史実の“ファレーズ・ポケット”の20倍以上の規模の包囲戦となる。

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◆ 6. フランスのドイツ軍の殲滅(6月〜8月)

包囲環内のドイツ軍は:

• 燃料 0

• 弾薬 30〜40%

• 医薬品 ほぼ枯渇

• 空軍支援なし

• 指揮系統は寸断

• 民間人蜂起とレジスタンスの攻撃を受け続ける

という絶望的状況に。

連合軍は歩兵突撃を避け、

砲兵・航空・海軍航空隊による“火力による圧殺” を選択。

特に日本海軍航空隊は、

“欧州での実戦参加”が待望されていたため、

飛龍・瑞鶴・大鳳などからの大規模攻撃を連日実施。

●7月末:ドイツ軍、組織抵抗が崩壊

ミュンスター、リール、ランスなどが連合軍により確保。

包囲環内部の部隊は島状に分断されていく。

●8月10日:最後の抵抗が崩壊

フランス・ベルギーのドイツ部隊はほぼ完全に降伏。

推定約75万が捕虜に。

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これは史実のスターリングラードを遥かに超える規模の壊滅であり、

ドイツ国防軍の有能な中核がここで消滅する。

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◆ 7. 欧州戦争の流れが一瞬で変わる

• 西部戦線のドイツ軍は実質“消滅”

• ライン川以西にドイツ兵力はほとんどない

• 連合軍はわずか1〜2か月でドイツ本土へ突入できる

さらに、

• 日本軍の圧倒的な機動戦能力

• 米軍の物量

• 英軍の地中海支配力

の三者が完全に噛み合ったため、

史実よりも一年以上早く、ドイツ崩壊の決定打が入った。

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◆総合まとめ

この世界の「フランス全域包囲殲滅戦」は次のように進んだ:

1. ハンニバル(南)とスキピオ(北)が鋭い爪を形成

2. 日本軍が両翼で浸透突破

3. ドイツ軍は退路を失いフランス中で袋の鼠

4. 包囲網閉鎖(6月末)

5. 連合軍が徹底的な火力戦で殲滅

6. 75万以上のドイツ兵が降伏

7. 西部戦線は事実上消滅

8. ライン川への突破・ドイツ本土侵攻が目前

フランス駐留ドイツ軍は、

欧州戦の勝敗を左右する最大級の壊滅として歴史に刻まれる。

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