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「グリーシャントリック作戦(Grecian Trick)」発動から序盤の戦局

◆ 1. 作戦発動(1946年5月3日 04:20)

1946年春、北大西洋と地中海では連合軍の艦隊がすでに配置につき、

気象条件が安定する5月初旬に

グリーシャントリック作戦が発動した。

作戦の特徴は次の一点に集約される:

南仏に主攻を偽装しつつ、実はオランダこそが勝敗を決める“本当の主攻”

古代史でいうところの

「トロイの木馬」と「ハンニバルの奇襲行軍」を合体させたような作戦である。

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◆ 2. 連合軍総力の投入

●指揮系統

• 総司令官:ドワイト・D・アイゼンハワー

地中海方面軍ハンニバル:アレクサンダー元帥

北海方面軍スキピオ:モントゴメリー+日本陸軍司令官(牛島or梅津)

• 海軍:日英米合同艦隊(司令長官:ニミッツ、英地中海艦隊、連合日本艦隊)

●日本戦力

• 陸軍:約55万人(3個軍)

• 海軍:空母9隻、大和級2隻、軽空母・護衛空母多数

• 航空隊:ゼロ戦後継の雷電改、紫電改、さらに米式機(P-51・F6F)など

史実の連合軍よりも“質・量ともに大幅強化”されている。

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◆ 3. ドイツ軍の状況(1946年春)

ソ連との東部戦線はまだ続いているが、ヴォルガ膠着により大規模反攻は生じていな

い。

ドイツは以下の誤解をしていた:

• 連合軍主攻は南仏プロヴァンス

• オランダ方面は補助攻撃か陽動

• 日本軍は欧州戦に参加できるほど整備が進んでいない

これは連合軍の欺瞞作戦(偽無線、偽装部隊、二重スパイ)が徹底的に成功したため。

その結果、

• 南仏には24個師団

• ベルギー・オランダには9個師団しかいない

という偏った配置が生じていた。

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◆ 4. ハンニバル作戦開始(南フランス)

1946年5月3日 04:20 — 空爆と艦砲射撃

イタリア・シチリア・サルデーニャの連合軍基地から、

1,800機 の航空機がマルセイユ〜トゥーロンを爆撃。

続いて、

• 日本の大和・武蔵・金剛・榛名

• アメリカのアイオワ級

• イギリスのネルソン級

などの大艦隊による史上最大の艦砲射撃が始まる。

マルセイユの沿岸砲はほぼ機能を喪失。

南仏のドイツ軍は「ここが主攻だ」と確信する。

1946年5月4日 — 上陸開始

• 日本陸軍第1軍

• 米第7軍

• 英第8軍(増援)

がプロヴァンス海岸に同時上陸。

上陸部隊28万人規模。史実のドラグーン作戦を遥かに超える規模。

ドイツ軍は激しい抵抗を試みるが、

連合軍は空母艦載機による近接航空支援を大量投入し、

また日本軍が大陸戦経験を活かした迅速な浸透戦を展開したため、

沿岸部はわずか3日で確保された。

南仏のドイツ軍の誤算

「ここが本命だ」と信じて後方からさらなる増援(5個師団)が南仏へ移動し始める。

この瞬間、北部防衛線はさらに弱体化した。

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◆ 5. スキピオ作戦(オランダ奇襲上陸)の開始

1946年5月7日 02:50 — 前夜偵察

日本海軍の伊号潜水艦、英国特殊舟艇、OSS・SOEが

ロッテルダム〜ハーグ沿岸を事前制圧。

オランダ地下抵抗組織も港湾情報を提供していた。

1946年5月7日 04:10 — 空挺部隊降下

• 英第1空挺師団

• 米第82・101空挺師団

• 日本挺進第1旅団

合計約2万名がロッテルダム、ユトレヒト周辺に降下。

この日本旅団は史実の空挺より大幅に改編され、米式装備を使用。

彼らは主要橋梁・港湾・鉄道ジャンクションを制圧し、

ドイツ軍の増援を阻む“鍵”となった。

1946年5月7日 06:00 — 上陸開始

北海から進入した連合艦隊は、

オランダ沿岸で史上最大の揚陸艇群を展開。

上陸部隊:25万人

• 日本陸軍第2軍

• 米第1軍

• 英第2軍

沿岸のドイツ守備隊はわずか2個師団。

空爆と艦砲射撃で瞬時に戦力を喪失し、

オランダ戦線は開戦わずか12時間で突破された。

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◆ 6. ドイツ軍のパニック(5月7〜12日)

二正面の巨大上陸がほぼ同時に成功したことで、

ドイツ司令部(OKW)では以下の“最悪の事態”が発生する。

●1. 「主攻はどっちだ問題」

南仏が本命と信じていたため、

オランダ・ベルギー方面の上陸は「あり得ない規模」と判断できなかった。

●2. 増援の移動方向が逆

南仏へ送った5個師団を北へ戻すには10日以上かかる。

その間にスキピオ戦線はすでにライン川に迫る。

●3. 空軍の敗北

日本海軍空母部隊と米英空軍が完全制空権を掌握。

ドイツ空軍は燃料不足で出撃できず、戦線全体が見えなくなる。

●4. 指揮系統が混乱

ヒトラーはどちらが主攻かわからず、

「南仏を死守せよ」と命じるが、

OKWは「北が危険」と判断し対立。

結果:

どちらも死守できない中途半端な対応となる。

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◆ 7. 連合軍序盤の成果(5月中旬)

●ハンニバル戦線(南仏)

• マルセイユ・トゥーロン完全占領

• 連合軍はローヌ川沿いに北上

• 日本第1軍が高速でアヴィニョンへ進撃

●スキピオ戦線オランダ

• ロッテルダム・アムステルダム確保

• 日本第2軍と米1軍がユトレヒト・アイントホーフェンへ進撃

• ドイツ軍はベルギー北部で崩壊

特に日本軍の電撃的浸透戦は米英指揮官から高く評価されていた。

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◆序盤まとめ

グリーシャントリック作戦序盤は以下のように進展する:

1. 南仏上陸ハンニバルでドイツ軍を誘引

2. その混乱の最中にオランダへ決定的奇襲スキピオ

3. 二正面の大規模上陸を連合軍が同時成功

4. ドイツ軍は兵力移動を誤り戦線が瓦解

5. 連合軍はフランスとドイツの境界へ向け急速に前進

史実のノルマンディを遥かに超える速度と規模で、

欧州戦争の決着が見える段階に入った。

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