表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
17/25

「ソ連へのレンドリース縮小」→「日本へのレンドリース強化」→「日本経済の高度成長 の“戦前開始”

◆ 1. ソ連へのレンドリース縮小が始まる(1945頃)

●ソ連の「朝鮮民主主義人民共和国」「中華人民共和国」建国が引き金

スターリンが極東で一方的に共産政権を樹立したことで、

• 日本

• 英国

• アメリカ

は強烈な反発を示す。

しかし レンドリースそのものを完全停止すればドイツに勝てなくなる ため、連合国側は

「削減」という政治的妥協を取る。

●具体的に削減される品目

① 戦車・航空機の供与を大幅縮小

• Lend-Leaseで大量に送られたP-39、B-25、護衛戦車M3/M4の供与が停止

• ソ連の機械化部隊は補充速度が落ち、攻勢能力が低下

② 軍需産業向け機械設備の輸出を制限

• ソ連のウラル工業地帯の整備が遅延

• 弾薬・車両生産のスピードが落ちる

③ 高オクタン航空燃料を削減

これは特に痛く、ソ連空軍は

「近代的航空作戦の持久力低下」 を起こす。

●継続される品目

連合国は「ソ連が崩れるのは困る」ため、以下は継続:

• トラック(主にGMC・Studebaker)

• 糧食

• 医薬品

• 通信機材

• 予備部品

つまり

攻勢能力の強化は止める/戦線維持のための物資は継続する

という絶妙なランスで削減される。

============================================================

◆ 2. ソ連弱体化の穴を埋めるため、日本への支援が爆発的に増加

●理由:欧州戦線が日本の参戦を必要とする

1944年ノルマンディ作戦失敗という状況では

「ドイツ打倒のために日本の軍事力が必要」である。

そのため、米英は日本に対して以下の措置を取る。

◆ A. 日本への軍事レンドリース開始

●主な供与物資

• トラック・ジープ

• 無線機・暗号装置

• スチュアート軽戦車、シャーマン中戦車(少数)

• 対潜機材(ヘッジホッグ、ASDIC、ソナー)

• レーダー

• 航空機整備器材

• 食糧・医薬品

特に海軍への支援が大きい。

米式ソナー・レーダーの導入により、

日本海軍の“致命的弱点”だった対潜戦能力が急上昇する。

◆ B. 日本への「軍事債務免除」や「ドル建て低利借款」

• 戦時物資輸入のドル調達を米国が肩代わり

• 銀行向けに長期低利の復興・軍需拡張融資

→ 日本の国家財政が急速に改善し、破綻の危機が遠のく。

◆ C. 日本国内産業への「前倒しの戦後復興支援」

歴史的には1945年以降に行われた内容が、この世界では1944〜45年に前倒しされる。

• 産業基盤の整備(重電・造船・自動車)

• 石油化学の育成

• 航空機産業の民需転換

• 日本企業への技術移転(工作機械・電気機器)

こうして1944年頃からすでに

「戦後復興の特需」が発生する。

============================================================

◆ 3. 日本経済は“史実の1955〜1973の高度成長”を10年早く始める

●A. レンドリースの資本財が産業基盤を急成長させる

アメリカ製の工作機械、巨大電気炉、通信設備が日本に入ったことで、

• 製造業の近代化

• 電機産業の爆発的発展

• 自動車産業の技術革新

• 造船業の近代化

が一気に進む。

史実でいう 1950年代の“傾斜生産方式” みたいな効果が

1944年から始まるようなイメージ。

●B. 雇用の急増

中華からの撤退で失業が増える…どころか

軍需+レンドリース産業が一気に増えたため…

→ むしろ失業が減る

→ 労働争議が減る

→ 実質賃金が改善

●C. 貿易黒字化が早い

• 造船業と電機・重工業の輸出が急増

• 英米の再軍備需要も吸収

• 国際市場で日本製品が“安くて高品質”として評価が始まる

●D. 日本は“戦中に高度成長を始める”という歴史的異例の事態に。

============================================================

◆ 4. 全体まとめ

■ソ連

• コミュニスト国家を乱造したためレンドリースを削減される

• しかし戦線維持のため最低限の支援は継続

• 攻勢能力は低下し、ドイツとの膠着は持続

■日本

• ドイツを倒すために必要な戦力として、米英から大量支援を受ける

• レンドリースにより軍の近代化が一気に進む

• 産業基盤が強化され、

1944〜45年から高度成長が開始

この世界は

“日本が戦時下に高度成長を開始し、戦後には超大国に近い産業力を持つ”

世界となります。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ