心なんていらない
新年に合わせて改行の部分を飛ばして
2023文字にしたよ!みてね!
「先生!」
私はベッドの上から飛び起きると
それはあの日の夢だったとわかった、
「あれ…?」
私は自分の頬に手をやる
「なんで私…泣いてるんだろう」
戦争が終わってから2年たって
私は先生を追うように医者になった
やはり私は感情がない…いや、分からない
先生が死んだとき私に言った言葉が忘れられない
いや、忘れたくない
「泣けたじゃないか。」あの時私は「悲しかった」のか?
そして私は、愛してる、好きと言う感情も
あったのか?
あの日、先生が死んだあの日から
私は変わりはじめていた
ナエスタ総合病院…私の仕事場だ
私はそこで色々なことを体験した
お礼を言われた時にどんな顔をしたらいいのか
患者とのお話
そこで見たのは新鮮で、何にも変えられなかった
今日は、ルグ二・スクワート君の検査だ
この子は小児がんを患っている
だが両親たちは気づかなかったため
もう末期に入ってしまった
今の技術じゃほぼ無理に等しいほどに肥大化した
小児がんはルグ二君を蝕んでいった
日に日に弱っていくルグ二君を見て
あの日の先生と重ねてしまっていた
検査が終わったあとその両親たちに聞かれる
「先生…息子は…息子はまだ生きていけますか?」
「…」
「先生!」
「…かなりショックかも知れません
それでも聞きたいですか?」
「…」
両親たちは言葉に詰まる
「聞かせてください…
それがあの子のためになるなら!」
「…いいでしょう」
私はルグ二君の検査結果を見せた
「余命…2週間…いやそれほど生きたら凄い方です」
「……!」
両親たちの声が詰まる
「私は最後まで真剣にルグ二君と
楽しみます、ご両親もそうして上げてください」
私がそう言うと母親は泣き崩れた
「ありがとう……ございます、」
その時に私に言った言葉は
なんだか悲しそうで嬉しそうでもあった
~病室1519号室〜
「先生…僕もう死んじゃうんだよね?」
「…。」
私はルグ二君に言うのを躊躇った
余命を聞いて悲しまないだろうか?
「先生…!」ルグ二は私の目を見た
「…。はい、貴方はもうすぐ死にます」
「残り2週間です」
「…うん!そっか…」
ルグ二君は悲しそうでなく
嬉しそうだった
「なんで、嬉しそうなの?死ぬんだよ?」
「いや、僕ね、がん?、になってからみんなから可哀想って言われ続けてて励まそうとしてくるんだ、
もう悔いは……」
「待って!」
「私は、友達がいない、だから、
残り2週間を楽しく一緒に過ごさない?」
その日からルグ二君とたくさん遊んだ
「先生、こんな夜にソフトクリームなんて食べていいの?」
「いいよ、沢山食べな」
ルグ二君は元気そうに食べた
「ハイ!即死コンボ!先生弱いねぇ!」
「電源ぬくよ。」
「ごめんごめん!」
2週間後……
「先生、」
「なんだ?」
「友達居ないって嘘でしょ?」
「…!」
「やっっぱり……嘘だったんだ……」
「僕、先生の友達になれて……」
ピーーーと心電図がなる
「最後の言葉……言えてないよ?バカ」
11時28分ルグ二・スクワート死去
ーーー
病室1519号室…
母親はルグニ君の顔を布で覆いながら
「あの子は幸せだったと思います」と口から漏らした
「ルグニはいつも窓の外で遊んでいる子どもを見て、
『いいなぁ』って毎回のようにいっていたんです…
私も最初は戸惑いましたこういうとき
どんな言葉を掛ければいいのか?と…」
母親は言葉をつまらせながら話した
そんな時照明台から一通の手紙が落ちた
「…あら?」と母親は手紙を拾いあげると
母親はおそるおそる手紙の封筒を開けた
母親は「これ…お父さんきて…」
内容は家族に関するような感じだったので
「私はいない方がいいかもなので…」
といって帰ろうとしただけど
「先生も聞いてやって下さい、友達…なんでしょ?」
「…。」
私は帰ろうとしたがやはり気になった
ルグニの最後の言葉が最後まで言えなかったあの言葉が…
『みんなへ』
『これをよんでるってことは
死んでるってことだよね、僕…
僕の性には合わないんだけどまぁ、残してた
方がいいのかな!って
僕はこの家族で幸せだったよ!
神様は、幸せ過ぎた僕に嫉妬したんだよ!きっと…』
彼の綴った手紙は下の方になるにつれ汚くなっているのが
わかる
『何が言いたかったのかというとね!
幸せだったよ!ありがとう!ってこと!
お母さん!産んでくれてありがとう!
お父さん!育ててくれてありがとう!
多分僕!生まれ変わっても忘れないから!
だから…だから…!お母さんたちも忘れないでね!
先生へ
僕と友達になってくれてありがとう!
生まれ変わっても忘れない絶対に!ーーー
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ーーーーーーーーーーーー』
両親たちは嗚咽を漏らした
私はカーテンの向こうに行き
「最後の部分…汚すぎて読めなかったじゃん!バカ!」
泣いた、先生の時よりかは泣けないけど
一生で二度しかなかった経験は
何にも変えられなかった
あぁやっぱりこんなになるなら
『心なんて…いらない!』
彼女は静かに立つと病室から去っていった…
最後は両親たちは病院から去っていった
病院から出たら私の管轄外だ、
そこからは何もできない…だけど
応援だけはしていいよね?