*登場人物紹介(1)
・エイダ
『ラスペンケル呪文店』の留守番をすることになった少女。
朝焼けのような色の魔眼を持ち、見たものの情報を知ることができる。
性格は田舎育ちの何処にでもいる少女。
・クライス
エイダの双子の片割れで『ラスペンケル呪文店』を作った。
外見はエイダと全く同じでその能力もそっくり同じだが、経験は上。
突然姿をくらませて行方不明となるが、エイダに後を頼む。
・エリー
防具屋の妹であり防具パーティを組む冒険者。
幼い頃に両親を亡くしており、その分自立心が旺盛で働き者。
世話焼きな面もありエイダを気遣う。
・シド
防具屋を営むエリーの兄であり、防具屋パーティを組む冒険者。
親の遺した店をなんとか営み、今では立派に店主を務める。
街に来たばかりの頃のクライスを居候させていたことがある。
・ヴィクター
防具屋兄妹の叔父にして酒好きな衛兵隊隊長。
大抵のことは美味い酒で引き受ける現金な性格だが、同時に世話焼きでもある。
兄夫婦の遺した甥姪を育て、パーティを組んで面倒を見続けている。
・ハイモ
商業ギルドの会頭。
迫るダンジョンのスタンピードを睨んで秘密裏に対策を講じている。
テーセ村の出身でテーセの街を囲む壁を高くするため私財を投じた。
・アンドレア
ハイモの秘書であり、ハイモの従妹の娘。
商人として成功していたハイモの下で行儀見習いをしている間に両親を亡くしてしまう。
商業ギルドでは鑑定魔法を使って秘書業以外にも物品の鑑定も担っている。
・ロディ
防具屋の幼馴染みで早とちりなところがある衛兵。
衛兵として門に立ち、初来訪の者が多いと街の説明ついでに口上を披露する。
両親が亡くなってから身寄りがなく荒れていたこともあるが、今では更生している。
・ヘクセア
愛煙家の占い師兼、場末の酒場の女将。
発展するテーセの街で店を開き、商業ギルドからの要請で知り合いの職人を引っ張って来た。
独自の伝手を持ち高価で珍しい酒を入手してくる。
・マール
魔道具屋を営む錬金術師。
ヘクセアに誘われテーセに店を出し、冒険者相手に商売をする。
親切そうで実は危機管理はしっかりしており線引きもしているため逃げる時は逃げる。
・ヤーヴォン
怒ったように喋る鍛冶屋。
ヘクセアに誘われテーセに店を出し、商業ギルドに頼まれて弟子を抱えている。
言葉の割に面倒見が良く、徒弟を抱えるにあたって部屋数の多い工房を買うくらいには剛毅。
・メンシェル
口は悪いが腕はいい薬屋であり研究家パーティを組む。
髪を伸ばして隠した目は魔眼のようだが詳細は語らない。
ヘクセアには恩があり、頼まれて店を手伝うこともある程度には義理堅い性格。
・ティモニウス
テーセ教会に派遣された司祭。
ダンジョンが近く危険なため誰も赴任したがらなかった教会に赴く。
戒律をあまり重視しない生臭坊主故の柔軟さを持ち、魔物の湧くテーセ村墓地の管理も行う。
・トビアス
テーセ教会に派遣された助祭(仮)であり、教会パーティを組む。
信仰心厚く真面目で理屈っぽく、(仮)を外したいが今のところ空回りしている。
ティモニウスの悪戯によく騙されるくらいには単純な性格。
・ワンダ
テーセ教会に派遣された女子修道院院長(仮)であり、教会パーティを組む。
修道院には一人だけなので、暇な時は掃除をして回っている。
温和で押しに弱いが鈍いわけではないため、トビアスの空回りもダニエルの無茶も知っている。
・ダニエル
テーセ教会に派遣された聖騎士(仮)であり、教会パーティを組む。
聖騎士になるためこっそり無茶な鍛錬をしては怪我をし、薬屋に通っては罵倒されている。
一本気で融通が利かないが、他人の努力は手放しで称賛し心配もする。
・サキア
隣国で伝説の剣を抜いた勇者。
短命の呪いの解除方法を探してテーセに赴き、ラスペンケルの知恵にも縋った。
ただクライスには門前払いをされている。料理が上手い。
・ヘルマン
勇者パーティの前衛を務める騎士家の出身者。
友人としてサキアの将来を心配し、テーセにもついて来た。
国の思惑や外交関係などを平民出身のサキアにアドバイスする。
・ルイーゼ
勇者パーティの後衛を務める貴族令嬢。
気質は冒険者に近く、勇者を支えるという使命感もあるがサキア個人を心配もしている。
貴族の思惑やしがらみを別っているが、基本的に正義はやるべきという考え。




