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デスパラ=神として転生したオジサンは下界でパイ作り職人を目指す=  作者: 流転小石
第1章 異世界的紆余曲折
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Alius fabula Pars35 実地訓練の依頼

「良し、良ぉぉし、計画通りだぁ。次はエルヴィーノに連絡だ」


地下施設を見学させたシニストラとデクストラを残し、テトラに戻ったディバルは次の段階へ移った。


特定の座標を映し出し念話した。

(俺の声が聞こえるかエルヴィーノ)

(その声は・・・)

(俺だ、ディバルだ)

(お、覚えてるさ。それでどうしたんた?)

(ああ、実は話したい事があってな、お前の国には何処も大きな風呂場があるだろう?そこで話そうと思う)


一度しか会ってない男から一緒に風呂に入らないかと誘われて戸惑うが、自分には好意的だと認識していた為、指定の場所と時間を決めて念話を終えた。


((急に風呂に入りたいってどう言う事だ?もしかしてあの時みたいに接触念話じゃないとダメな内容か・・・じゃオンナ関係だな))

一人でニヤニヤしながら手を付けていた"仕事"に戻ったのは大魔王を認めない男だ。



決められた時間の前に待ち合わせの場所へ転移したディバル。

そこは先ほどまでとは違う大陸の巨大国家だ。

いくら妄想の中で創造したとはいえ、勝手知ったる国だが現実に体感すると感慨深いものがあった。


「ここが獣王国バリアンテかぁ」

獣人達の後に並び巨大な門をくぐる際には何時もの言葉を聞いた。

「ほう、旅人の認識票か。初めて見たぜ」

珍しいのは認識票で、仮面に関しては何も聞いて来ないのはどこの門兵も同じだ。

だが、しつこい位に匂いを嗅いで来る獣人が数人いた。

「お前ら嗅ぎすぎだろ」

「いや、だって臭いが全然しないんだよアイツ」

「ああっ、何言ってんだ。すっげぇ良い臭いだったぞぉ」

「はぁ、お前こそ鼻がおかしいんじゃねぇか?」

数人の獣人が揉めるが、その男は街並みに消えていた後だった。


様々な種族の獣人を感知しながら街中を歩くディバル。

(凄いなぁ。これ程まで栄えているとは予想出来る訳ないよなぁ)

綺麗な街並みに活気ある喧騒。

魔法で宙に浮く乗り物に乗る獣人達を見ながら王城近くの待ち合わせ場所に向かうのだ。


手を振って声をかけるディバル。

「よぉ、待ったか?」

「いや、時間通りだな」

指定したのは王都で一番豪華な旅館だ。


「なぁ、やはり昼は暇なのか?」

一応高級旅館なので、誰も居ない風呂場を見てたずねた。

「まぁ、ぼちぼちだが今は貸切にしてあるからだ」

そっけない返事だが"思考は自分と同じ"なので口角が上がるディバルだ。

二人とも全裸だが、お互いに同性の股間には興味は無く、むしろ視界に入る事すら拒む傾向にある。

湯船に浸かりエルヴィーノの手に自分の手を重ねるディバル。


(やっと落ち着いて念話出来るな)

(やっぱりそうだったか)

(気づいてたか)

(勿論だ。念話も間接的に介入したり出来るみたいだしな)

(その通りだ。面倒だがコレが誰にも聞かれない唯一の方法だ)

(それで、ここまでして話す内容は何だ?)

(実はな、俺はお前が使う魔法を使う事が出来る)

(へぇ・・・どの魔法だ?)

(三属性の魔法だ)

(マジか!?)

(そこでだ。こことは違う大陸でお前の嫁の一族がやってる事を真似しようと思ってな)

(確認だが、脂肪を取ったり動かしたりするアレか?)

(その通りだ。だが問題もある)

(何だよ)

(俺は魔法を使えるが実践したことが無い。除去や移動は問題無いと思うが"盛り上げて"作る動作の一連を見てみたいのさ) 

(確かにアレはコツが必要だし、個人の体質によって"固さ"も変える必要が有るからな)

(なるほど、硬さか。具体的には?)

(基本的には大きさ、かたち、硬さと柔らかさと、仕上げだな)

(仕上げ?)

(ああ。単に脂肪を集めても意味が無い。"チチ"としての機能を持たせるための仕上げと、色だな)

(流石だな。乳腺まで増殖させるとはな。後、色は大事だな)

肩まで浸かり、外の景色を見ながら二人の男たちは妄想していた。


(ところで、女たちは一概に大きくする要望が強いみたいだがどの位の大きさにしてるんだ?)

(俺がやってたときは適当だったけど、今は違うぞ)

(具体的には?)

(木で作った大きさの違う模型を用意している)

(なるほど!!参考になった)


二人とも"仕事の話"に夢中になり、額から汗が出ていた。

「ちょっと冷たいものでも飲もうか」

エルヴィーノの提案で冷たい果実水を用意させた。

ディバルは湯船を歩いて行き、花壇で遮られている外の風景を立って観ていた。

(良い眺めだ。ここが異世界だなんて本当に不思議だよなぁ)

感傷に浸っていると声がかかる。

「おぉい、飲み物が来たぞぉ」

エルヴィーノの呼びかけで戻るディバル。


すると、せいぜい膝上までしか無い浴槽を歩くデイバルが目に入り、不本意だが股間を見たエルヴィーノは”二度見”した。


「はぁ?・・・なぁ。それってどう言う事だぁ?」

「ん?股間に何も無い事か?」

「まさか女なのか!?」

「まぁ、普通はそう思うよな。だが違うぞ。コレが俺本来の股間だ。よく見てみろ」

湯船から上がり、片足を上げて見せる。

「なぁ、穴が無いんだけど魔法で隠してるのか?」

「いや、これは何もしていない状態だ。むしろ偽装しているのはこれだな」

そう言って常時発動している魔法を解くと体に変化があった。


「あれっ、乳首が無くなった。あっ、臍もだ」

「まぁこれが俺の本当の体だ。つまり地上の生物とは違う訳だ」

「・・・何故俺に教える?」

「俺の真意はお前と友好関係を築きたいからだ。だから教えた」

「なぁ、子供は作れないのか?」

「お前たちが行う行為は必要無いな」

「ええっ!!アレをしなくても子供が出来るのかぁ!?」

「まぁ子供を作る必要も無いけどな」

「そうなのか?」

「まぁお互いに色々と面倒な諸事情が有るだろう」

「・・・確かに」

「さぁ風呂に入ろう」


気を取り直して再び湯船に浸かる二人だ。


(なぁエルヴィーノ。お前は嫁が沢山居るがどの胸が一番好きなんだ?)

(難しい質問をするなぁ・・・)

(良いじゃないか。絶対に聞かれることは無いから大丈夫だ)

解っていてもキョロキョロと辺りを見渡す小心者の大魔王だ。


(まぁ大きさと形はアレだが、柔らかさはアレだよなぁ。だがアレの弾力も抱きしめると堪らないしなぁ、先端は文句無しにアレが一番だな)

(おまえなぁ、いつか世の男たちに殺されるぞ)

(ん?大丈夫だよ。全部嫁だから)

(まぁ知ってるけどな)

(えっ!?あぁ二人は会ったか)

(他の四人も知ってるぞ)

(ゲッ何で知ってんだ?)

(まぁ任意で特定の場所を見る事が出来るからさ)

(それって魔法だろ?俺に教えてくれないか?)

(残念だが出来ない)

(何でだよぉ、いろいろ教えてやっただろ)

(簡単な事だ。この方法は龍国の者しか知らないからな。お前が使うと教えたものが特定されるわけだ。そしてお前と接触の有る者が全員疑われて下界への制限が厳しくなる。そうなると"ヤツや他の連中"も困るわけだ。理解出来たか?)

(・・・チッ、しょうがねぇなぁ)

(そう不貞腐れるな。代わりといっては何だが、今度向こうの大陸に招待してやろう。勿論お前が好きそうな場所も教えてやるぞ)

(・・・仕方ない。それで手を打つかぁ)

お互いに景色を見ているが満面の笑みだ。




(ところでエルヴィーノ。胸の大きさと形は千差万別だが、お前は嫁の胸が一番だと思ってるらしいが、俺はこう思う・・・)

そこからは二人で形の話題から柔らかさの具合に肌の質感や、先端の向きや輪郭の大きさに”特定部位”を常時発動させる重力制御の耳飾りなど時間を惜しむことなくお互いの意見を出し合った。

途中からは身振り手振りで"具体的な形成方法"を話し、念話することも忘れるほどに熱中していた。


「そろそろ上がらないか?のぼせてきた」

「そうか、解った。ではアルモニアの件は頼むな」

「任せてくれ」

「期待してるぞ。連絡を待ってるからな」

ガッシリと手を握ってお互いの情熱を確認した二人だった。



職人談義。

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