10話 ギルド
オレと世話係と街に出ている。
向かう先は冒険者ギルド、各都市に1ずつあり、そこでライセンス登録を行う。ちなみにライセンスは連合国間で共通のもので、どこのギルドでも以来を受けることが出来る。
「サトウ様、ギルドはもう近くです。」
「あっはい、ありがとうございます。」
「・・・今まで通りに接してくれると助かるのですが。」
「いえ、ムリです。」
「・・・しかし、昨日の王との謁見はワタシは正直驚きましたぞ。」
「すみません。」
「謝らないでください。あなたに仕えた短い間で一番かっこよかったですぞ。サトウ様の強さを見ました。」
「そんなんじゃないですよ・・・。」
話をしているとギルドに着いた。
「着きましたぞ。」
「はい。」
オレがここに来た理由は1つサキエさんに会いに来たのだ。昨日、世話係に言われたことがきっかけで、もう遠回りなやり方はしないと誓った。
オレは扉を開けて入った。
ギルドに入ると何やら騒ぎが怒っていた。
(もしかして、オレが入ってきたから騒ぎになったのか?)
1人の女性が大声を張り上げて怒っていた。それは聞いたことのある声で、サキエさんだった。
「古川さん!?」
『アンタ約束が違うでしょ!ゴブリン退治を手伝ったら報酬の3割よこすって。』
何やら他の冒険者と揉めているようだ。相手は男2人女1人、剣や槍を持っている。
「いや、オレたちはボランティアをお願いしたはずだぜ。なぁ、みんな。」
「そうよ、契約の証拠もないのに変ないちゃもん付けないで、”おばさん”。」
『だれが”おばさん”だ!このクソジャリ。』
どうやらサキエさんは冒険者の依頼の手伝いをして報酬をちょろまかされているようだ。
「世話係さん、あいつら何とかなりませんか?」
「あの女性がお話にあった方ですかな。サトウ様の権力を使えばなんとでもなりますぞ。」
「それはしません。そんなことしたら、サキエさんに殴られそうだ・・。」
オレはとりあえず見守ることとした。
『決闘よ!負けたら報酬とその武器をよこしなさい!』
決闘!?サキエさんは相手の冒険者に決闘を申し込んでしまった。決闘は冒険者同士が揉めたときに行うもので負けた方は予め決めた条件に従わなければいけない。
「決闘?サキエは冒険者でもないし、武器もオレのあげた木剣だけじゃないか(笑)」
「ちょっとウケるんですけど(笑)」
周りの冒険者もサキエさんを笑いものにしている。
「何で、誰もサキエさんの見方がいないんだ・・・?」
オレは怒りが込み上げてきた。
「サトウ様、冒険者には大まかに2種類います。まず、彼らのように基本的に同じギルドにいてそこで小さな依頼をこなして生活しているもの。ああいう輩はだいたいあのように性根の腐ったものが多いのが事実です。」
「なるほど。底辺冒険者ってところか・・。」
「もう一方は、国を渡り歩き大きな依頼をこなしているもの。こちらは知識も勇気もある真の冒険者といってもいいでしょう。」
「・・真の冒険者。」
オレはそろそろ堪忍袋の緒が切れそうだ。サキエさんがコケにされているのは見ていられない。そう思い、前に出ていこうとした。
しかし、その瞬間のことだった。サキエさんはオレの方を一瞥話係と街に出ている。
向かう先は冒険者ギルド、各都市に1ずつあり、そこでライセンス登録を行う。ちなみにライセンスは連合国間で共通のもので、どこのギルドでも以来を受けることが出来る。
「サトウ様、ギルドはもう近くです。」
「あっはい、ありがとうございます。」
「・・・今まで通りに接してくれると助かるのですが。」
「いえ、ムリです。」
「・・・しかし、昨日の王との謁見はワタシは正直驚きましたぞ。」
「すみません。」
「謝らないでください。あなたに仕えた短い間で一番かっこよかったですぞ。サトウ様の強さを見ました。」
「そんなんじゃないですよ・・・。」
話をしているとギルドに着いた。
「着きましたぞ。」
「はい。」
オレがここに来た理由は1つサキエさんに会いに来たのだ。昨日、世話係に言われたことがきっかけで、もう遠回りなやり方はしないと誓った。
オレは扉を開けて入った。
ギルドに入ると何やら騒ぎが怒っていた。
(もしかして、オレが入ってきたから騒ぎになったのか?)
1人の女性が大声を張り上げて怒っていた。それは聞いたことのある声で、サキエさんだった。
「古川さん!?」
『アンタ約束が違うでしょ!ゴブリン退治を手伝ったら報酬の3割よこすって。』
何やら他の冒険者と揉めているようだ。相手は男2人女1人、剣やランスを持っている。
「いや、オレたちはボランティアをお願いしたはずだぜ。なぁ、みんな。」
「そうよ、契約の証拠もないのに変ないちゃもん付けないで、”おばさん”。」
『だれが”おばさん”だ!このクソジャリ。』
どうやらサキエさんは冒険者の依頼の手伝いをして報酬をちょろまかされているようだ。
「世話係さん、あいつら何とかなりませんか?」
「あの女性がお話にあった方ですかな。サトウ様の権力を使えばなんとでもなりますぞ。」
「それはしません。そんなことしたら、サキエさんに殴られそうだ・・。」
オレはとりあえず見守ることとした。
『決闘よ!負けたら報酬とその武器をよこしなさい!』
決闘!?サキエさんは相手の冒険者に決闘を申し込んでしまった。決闘は冒険者同士が揉めたときに行うもので負けた方は予め決めた条件に従わなければいけない。
「決闘?サキエは冒険者でもないし、武器もオレのあげた木剣だけじゃないか(笑)」
「ちょっとウケるんですけど(笑)」
周りの冒険者もサキエさんを笑いものにしている。
「何で、誰もサキエさんの見方がいないんだ・・・?」
オレは怒りが込み上げてきた。
「サトウ様、冒険者には大まかに2種類います。まず、彼らのように基本的に同じギルドにいてそこで小さな依頼をこなして生活しているもの。ああいう輩はだいたいあのように性根の腐ったものが多いのが事実です。」
「なるほど。底辺冒険者ってところか・・。」
「もう一方は、国を渡り歩き大きな依頼をこなしているもの。こちらは知識も勇気もある真の冒険者といってもいいでしょう。」
「・・真の冒険者。」
オレはそろそろ堪忍袋の緒が切れそうだ。サキエさんがコケにされているのは見ていられない。そう思い、前に出ていこうとした。
しかし、その瞬間のことだった。サキエさんはオレの方を一瞥して手で来るなと合図したように見えた。
(サキエさん、来るなということか?)
『御託は良いから決闘受けなさいよ!ランスを使って木剣に負けることが無いと思っているなら。』
「・・・サキエ、受けてやってもいいがお前が負けたらどうするんだ?」
「おばさんの身体を捧げるとか辞めてよね~(笑)」
『黙ってろビッチ!知ってるんだぞこの前、冒険の最中テントの中で・・・』
「ちょっと辞めてよね!!ねぇ、決闘受けてこいつぼこぼこにしてよ!」
「サキエ、気味が負けたら奴隷にでもなってもらおうかな・・。どうだい?」
『良いわよ。』
何とサキエさんは負けたら奴隷になるという条件を飲んでしまった。
「ははは(笑)みんな聞いたか承認になってくれよ~!この女は自ら奴隷になることを選んだ!」
周りのやつらも笑い出した。
「さぁサキエ外の訓練場に行こう、そこで勝負だ・・・。」
『えぇ・・・。』
そう言って、サキエさんは訓練場へと向かった。