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オヤジに一度も褒められた事がない!!!

作者: 七瀬






___僕は子供の頃から、“オヤジ” に褒められた事がない!

そのかわり毎日、オヤジに怒られる!



『___和夫! お前、なんで内股で歩いてるんだ! 男なら?

ガニ股で歩け!』

『___お前の、箸の持ち方はなんなんだ! 行儀が悪い! そんな

箸の持ち方をしていたら? 親である! 俺がみっともないだろうが!』

『___夜遅くに、足音を立てるな! 俺が寝られん!』

『___お前ときたら? お小遣いを増やしてほしいだと? 

100万年早んだよ! 母さん! コイツに、もうお小遣いをやるな!』

『___本当に、お前は “ワガママ” しか言わん! 何て奴なんだ!』

『___和夫! お前は猫背を直せ! 大人になって! 出世せんぞ!』



___僕は、13歳まではずっと我慢していたんだけど、、、?

14歳になってからは、【反抗期】になって...。

オヤジとは、一切話さなくなったんだ!



___オヤジから話しかけられても、僕は無視していたんだよ。

口うるさい、オヤジは大嫌いなんだ!!!




 *



___それからも?

僕が仕事ができる歳になっても、ずっとオヤジとは話さなかった。

僕は、オヤジが大嫌いだったから!




___そのうち、僕は “オヤジという人間から蓋をしたんだ!”

何を言われても、何も思わない。

何も感じない、どんな事を言われても左右されない!




 *



___普通のオヤジと息子なら?

どこかの段階で、“親子の関係を和解“ して仲良くなっていくのだろう。



・・・だけど?

僕には、なかったんだ。


オヤジに何かあっても、痛くも痒くもない!

オヤジが、病気で倒れた時も僕は何も思わなかった。


苦しんでいるオヤジを見ても、何も思わなかった。

感情がないんだよ。


オヤジの目に映る僕は、、、何者だったのだろうか?

僕という存在が、そこに居ない以上! 

僕は何者でもないはずだ!




 *



___他の人には、優しさも痛みも感じるから。

優しい気持ちで、その人を見る事もできるのだけど、、、。


オヤジだけは! 僕は、何も感じないんだよ!





___よく言うよね?

自分が大人になれば! オヤジの気持ちが分かると、、、!



僕も36歳になり、妻と2人の子供がいるよ!

愛する妻と、愛する息子と娘。


でも、別にオヤジに対して! 今までと何にも変わらないよ。




僕の揺るぎないオヤジへの気持ちは変わらない!

毎日毎日、怒られて育ってきた子供がどんな思いをするのか?

オヤジは、知っているのか?


訳の分からない理由で、毎日殴られる気持ちをオヤジは知っているのか?



___何より!

一度も、オヤジに褒められた事がない僕の気持ちをオヤジは知らないだろ!




・・・だから?

僕も知らないよ! オヤジの気持ちなんか!

僕は、“オヤジという人間から蓋をしたんだ!”



___その気持ちは、一生! 変わらない!

これからも! 一生、変える気もない!!!



___例え?

オヤジが、突然死んでもね!


僕には、オヤジにだけ! 感情がないんだから、、、!

悲しみも、涙も一滴もでないよ。

後悔も何も感じないから...。


___だから? それでいいよね、オヤジ!

僕は、何も変わらない! 変えられないんだ!



 *



___それに? 僕は、自分の子供たちには?

たくさん褒めて、たくさん頭を撫でて、たくさん笑って、たくさん家族の

絆を深めていこうと思っている!


___子供が辛い時には、オヤジである僕が寄り添って。

ギュッと抱きしめてあげるんだ!


___僕は、そんなオヤジになりたい!

僕はオヤジのようにならない為に、僕は僕のやり方で “オヤジという存在を”

子供たちに、伝えていきたいんだ!

そう! 僕は、決めたから!


オヤジみたいに、僕はなりたくない!!!




最後までお読みいただきありがとうございます。

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