今夜5時、怪盗スドールが財布を頂きに参上します
「さ、財布が無い!」
ヒカルが青ざめた顔で衝撃の告白をする。
「え?ゲームショップに置いて来たんじゃないですか?」
「だから、あのおっさん帰るときなにも文句言わなかったのか!」
「いつもは、また来てくれよーとか言ってましたね!」
二人は名も知らぬおじさんの悪口を吐きながら、ゲームショップへ疾走する。
そして、少女が立ち塞がるように現れた。
「お兄さんたちぃ?、が探しているものはこれかな?」
「あれ!あれだよ!返せ!じゃなくて、拾ってくれてありがとうございます。」
「いいよー。はいどうぞー。」
少女は財布を渡す、、、ふりをしてフェイントで財布を上に投げ、高くジャンプ。そして華麗に回収、そして着地。
「おい!返せよ!」
「ん?そんな態度でいいのかな?この財布を持って逃げ去ることもできるんだよ?」
「クズー!お前は 人間じゃねえ!」
「まあまあ話を聞いてくれたら返してあげるから。」
「絶対だぞ。」
「ちょっと待ったっ!」
今から(自分に有利な)交渉が始まるところだったのに、、、と不満そうな顔を浮かべる少女が言葉を発する前にパレットは言葉を続ける、、、腹を鳴らしながら。
「一旦ギルドでご飯を食べませんか?このままでは聞くものも聞けません、、、」
♪♪♪
「パレットの腹の虫も治まったことだし、話を聞くぞ。えっと、、、」
「シェイドールだよ。ドールと呼んでね。」
「うんじゃあドール?話を聞こうじゃないか。」
「単刀直入にいうと、僕の怪盗団に入って欲しいんだ。」
「はい解散解散。パレット、帰るぞー。」
「待って待って待って。話をもっと聞いて!」
足を引っ張り、逃がさないようにするドールにヒカルはうぜぇと思いつつ正論パンチを食らわせる
「じゃあ言わせてもらうけど、初対面の相手に犯罪の片棒を担わせようとするか?そうゆうやつらは信用できないし、そもそもそうゆうやつでも、もっと段階踏むよ!」
「いやそうなんだけど、、、!でも今の僕には君たちの財布があるんだよ!今のところ僕の方が立場は上じゃないかい?」
「ぐぬぬ、、、」
「わかればよし。で、この怪盗団は次の仕事を最後にしようと思うんだ。まあ怪盗団といっても僕しかいないんだけど、、、。もともともう仕事は消えたはずなんだけど、隣街の領主が僕のせいにして大量の金貨を横領したみたいなんだ。」
「めっちゃ面白い話じゃないですか!」
「いやまあ、ドールがかわいそうだなーとは思うけどさあ」
どう考えてもダメだろ。例え100:0で相手が悪いとしても、権力でひねりつぶされる。かといって現代だったら許されるかどうかだったらダメだけど。
「つまりは、正義のためのテロをしようって話だよ。」
「絶対に嫌。正義のためのテロってなんだよ。おっと財布とか聞かねえぞ?テロリストになるなんて御免だからな。帰るぞーパレットー」
パレットとの生活もなかなかに楽しいし、この生活を見ず知らずのやつに奪われるなんて御免だからな。
「来週の日曜日が決行日だから、隣街の温泉旅館集合ねー!」
ちなみにゲームショップのおじさんは居眠りしてただけです。名前はドミノさんです。
ギルドの食べ物は月10Bで食べ放題です。




