シーン99雷武の死闘。
俺は刀を構え飛び出した。
魔王ゼルドリスが俺を目にしそして大鎌を振り上げ再び俺の身体に奴の斬撃が届こうとしていた。
『くっ!?さすがに早いか!!!???』
俺は斬撃を避けようと試みる。
刀は俺の身体を支配するように刃に向かい………俺はその刀に身を委ね……………そしてスーっと振り上げていく。
ガキイーーーーーーーーーーーーーーーーンっと魔王ゼルドリスの大鎌を弾く。
『なにっ!?………………その動きはマグレ………ではないのか…………………ならば………。』
ゼルドリスの大鎌が一際ドス黒い闇を空間内に作り出していく。
『バーンズドレット………………。』
すると闇から何らかの力を感じる。
『ククク……………貴様と俺では実力差もかなりあると認識出来たであろう……………。』
『フン…………これからだ………やってやろうではないか!!???』
『それがお前にはできるのか?』
ニヤリと笑みを浮かべゼルドリスはそう返してくる。
すると次の瞬間。
魔王ゼルドリスの放った黒い闇が作動する。
ズズズと大穴は広がっていく。
『なんだ…………………それは……………………。』
『ククク……………………………………………………。』
魔王ゼルドリスはその手を翳す。
するとあの闇が大きく広がっていく。
次の瞬間。
『えっ!!!???』
『何……………………これ!?』
闇が巨大化しそこから何かが発生すると………仲間達が驚きの声を上げる。
ゴオオオーーーーーーーーーーーーッと聞こえる轟音。
そして轟音は爆風となり仲間達に吹き付ける。
『くっ!!??これは!!???』
『それは魔界への扉だ…………』
『なん………………だと!!???』
『クククッ…………魔界は良いぞ………………血に飢えた魔獣達……そして実力が全て………強者だけが生きていける…………その世界…………貴様達も魔力を有する者ならば分かるであろう!?…………この素晴らしい魔界という世界が……………力こそが全ての弱肉強食の世界………俺はこの地上も魔界に落としてやる……………せいぜい………そんな魔界という世界に溺れてゆくが良い。』
そう言い放った魔王ゼルドリス。
その激しい力が次第に色々なものを飲み込んでいく。
ここまでの強行をとってくる魔王ゼルドリス。
そして仲間達が吸い込まれまいとして皆々がその抵抗を見せていた。
『くそっ!?魔王ゼルドリスめ!!!貴様あああーーーーーーーーーーっ!!!????』
俺の叫び声。
その時…………ルキの声が聞こえてくる。
『お兄ちゃん!!!???』
『ルキ!!???』
それは必死にその抵抗をしようとしているルキの姿だった。
『お兄ちゃん…………私…………ちょっと…………力を使い過ぎたみたい。』
『なっ!?ルキ!!???』
ルキはガクッと膝から崩れ落ちる。
だが、その背後には魔王の技から仲間達を守っていた三体の魔神がいたのだった。
『なっ!?ルキ………………お前…………………まさか!!???』
『はあはあ………ごめんねお兄ちゃん…………私………神器の力をこんなに使えてたから大丈夫かなって思っていたけど…………やっぱり限界だったみたい…………。』
震えながらそう告げるルキ。
すると魔王ゼルドリスが口を開く。
『クククッ…………そうであろうなあ………だが竜の巫女よ…………この魔王ゼルドリスの攻撃から………よくぞここまで仲間達を守り抜けたものよ…………俺様に向かってくる行為は気に入らないが………やはり我が妻の器としては十分な素質とその力よな………………褒めてやろうではないか。』
『くっ………………魔王ゼルドリス…………貴様。』
『さあ闇へのゲートは完全に開ききった…………このまま魔界へと皆…………纏めて落ちるがいい!!!!!?????デモンズゲート。』
さらに強まる魔界への扉。
俺は刀を握り構える。
目を閉じ……………静かに魔王ゼルドリスの力を感じようとする。
ここで俺が………俺がやらなくては!!!???
『ここだあーーーーーーーーーーーーーっ!!???』
俺は刀を振るうと魔王ゼルドリスの大鎌を止める。
そして最後の力を振り絞る。
『うおおおおーーーーーーーーーーーーーっ!!!???』
爆炎の炎を上げ……それは俺の刀へと移っていく。
すると時竜からの言葉が聞こえる。
(おい……これ以上の力を使用するとお前はこの刀に取り込まれるかもしれんぞ!?)
『なにっ!?そんな事が……………………。』
だが……この時の俺には迷いは無い……ここでコイツを倒さねばルキが!!???
俺は笑って告げる。
『ああ…………俺は構わない!!ルキ!!俺はお前を守ってやる!!!うおおおおーーーーーーーーーーーっ!!!』
俺は刀を振るい魔王ゼルドリスを…………………。
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