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真マジェスト魔神伝説~魔神雷武と竜巫女~  作者: 黒羽冥


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90/124

シーン90魔王軍。

俺達は空島を後にした。

そして地上へと降りたっていく。

それはまるで最悪な世界に天使が舞い降りるかのように。

ここはケニージアの大地ケニージア城。


『あわわ!ま、魔族が押し寄せてきたーーーーーーーーーーーーーーーーーーーっ!?』


一人の兵士の叫びがこのケニージア城まで聞こえてくるかのようだった。

恐怖に怯える表情のケニージア王。


『くっ!?このままではこのケニージア城は!!???』

『王よ………どうなさいます?』


側近の男が問いかける。


『くっ………………魔物だけならともかく、相手はもう世界に降伏の意を示せと言ってきたあの魔王だ…………だがな……わしが、わしさえ無事生きておればこのケニージアは何とでもなるであろう?』

『なっ!?魔王に屈し、国王様自らが逃亡の意を示すというのですか?』


側近は身を震わせながらそう問い返す………すると。

次の瞬間。

同じくニタリと薄気味悪い笑みを浮かべる。


『確かに……………そうですなあ。』

『分かっておるではないか?さすが我が甥よな。』

『ふふ……今更ですよ………国王様。』

『クククッ………正義だなんだと言っても生きていればの話だ……さあ……護衛をつけ………我々がここから逃げ出せる用意を。』

『おじ上…………分かってます。』


すると慌てた様子で声を上げる側近の男。


『誰か!!!馭者と馬を呼び寄せるのだ!!!そして王とこのわしをこの危険な国から遠ざけ逃がすのだ!!!』


あまりのおかしな言葉。

国民を守る為に動くのではなく我が生命の為にこの国の王はまさかの逃亡をしようというのだ。

そしてこのケニージアの大地は王を失い…………それに伴い…………国の者達は絶滅の運命を辿ろうとしていた。

魔物は地下より這い出してきた。

地中……海底……洞窟………………等…………様々な場所から這い出してくる。

誰にも止められる事なく。

ヒューマン……………精霊……………獣人…………と、この地に存在する全てを混沌の世界に陥れるように。

そして…………………。

エルフ…………ドワーフ…………ヒューマン属の代表達は集う。

世界の『勇者』をこの世界に召喚するために。

『『うああああーーーーーーーーーーーっ』』

『ぎゃあああーーーーーーーーーーーっ!?』


人々………精霊達は蹂躙される。

魔物達の手によって。


『誰か………………………助け…………………て。』


その手は弱々しく………………空にすがるように手を伸ばす………………。

一人の誰かがそう天に助けを求めた。

その時。


『うおおおおおーーーーーーーーーーっ!?』


天より咆哮が聞こえた気がした。

その者の目に微かに見えた光。

そこからその声が聞こえた気がした。

薄れゆく視界に一瞬見えた光。

恐るべき闇達がその者の光を遮るかのように姿を現す。

絶望を感じたその時。

突然雷鳴のような衝撃音。

ドガーーーーーーーーーーーーーーーーンっと爆風を立て辺りに衝撃波が広がる。

闇であったものは断末魔の叫びを上げ消えてゆく。

その者は目を見開く。

そこに立っていたのは神々しく輝く数名の誰か達だった。


『おお……………………神か………………………………。』


そう呟き涙を流し…………そして意識を失っていく。

安らかな微笑みを浮かべながら。

『地上へ………ようやく辿り着いたな。』

『ええ………お兄ちゃん…………どうやら本当に最悪な事になっているみたい。』

『ああ……………ルキ…………………』


俺はルキにそう返すと……………ズラリと並ぶ俺達の仲間達。

目の前にはこの地で暴れ回る魔物達が大群となり揃っていた。


『フン……………魔物達め…………………好き放題暴れてるな。』

『師匠……………本当であります!!』

『このまま放っておく訳にはいかん…………いくくぞ。』

『はい!!であります!!!』


仲間の二人の声。

その二人の戦いへの言葉を聞いた仲間達は次々にその力を奮っていく。

俺………………そしてルキの手に繋がり降りてきた麒麟はパッと手を離す。


『あにぃ……………………おねぃ………………僕も手伝う!!』

『ああ……………麒麟………………共に戦おうぞ。』


するとルキはかがみ込み麒麟と視線を合わせ………微笑む。


『麒麟ちゃん………………無理だけはしないでね…………お姉ちゃんは君が無事に居てくれないと泣いちゃうからね。』

『おねぃ…………………………うんっ!!』


麒麟は満面の笑みでこたえ………浮遊していく。


『お兄ちゃん…………本当に気をつけてね。』

『ああ………………………俺も麒麟もお前の側で戦うからな。』

『お兄ちゃん……………ありがとう。』


するとルキは三種の神器を目の前に広げる。


『さあ…………ではいきましょう。』


ルキの声で俺達の戦いの火蓋はきっておとされた。

お読みくださりありがとうございました。

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