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真マジェスト魔神伝説~魔神雷武と竜巫女~  作者: 黒羽冥


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89/124

シーン89地上へ。

ルキは泣いて………泣いて………そして。

『皆……………ありがとう。』


一言皆に礼を述べるルキ。

そこに口を開いたのはペガサスだった。


『竜の巫女であるルキ……貴女は確かにその能力でご自身の未来が見えたのかもしれません……ですがここに集いし者達の中に……貴女の過酷な運命に何もせず………只々指を咥えて見ている者たちではありません。』


ペガサスの言葉に俺たちに目を向けるルキ。


『はい………お兄ちゃんはじめ皆が私に力を貸してきれるのです。』

『そうね………私も、この空島に住む者もルキ………貴女方のためなら協力を惜しみません…………空島も救ってくれて本当にありがとう。』

『いえ……………………………………。』


謙遜するかのように微笑むルキ。

するとペガサスは手をスーッと上げていく。


『これを見てください。』


ペガサスの目の前の空間に現れた映像。

それは大きくなり俺たち全員にまで見える程になった。

次の瞬間。

そこに映し出されたのは地上の様子だった。

そして見えた広がる大地…………それはあのケニージアの大地。

大平原…………………そしてナイール川という大河も見える。

そしてその先に見えるのはあの…………聖獣の棲むキリマジャーロ山。


『あそこは…………』

『ええ………そうです…………あなた方がここに来る前に立っていたはずのキリマジャーロ………聖獣様がいらした場所………………そう……ここは……ケニージアの大地です。』


ルキの言葉にそう言葉を返したペガサスは続ける。


『そして…………………私が見せたこの映像は今現在のケニージアの様子です。』


するとそこに映り込んできたのはなんと。

赤く目を光らせた魔物の群れだった。


『『!!!????』』


俺たちは声も出せず驚きで映像を見ていた………するとペガサスは表情を曇らせる。


『魔王ゼルドリス…………そう彼はきっと私達………ルキ様…………貴女方の行動まで見えていると思われます…………そして貴女方がこの空島に来たこの時を狙って………………魔界からこの世界へと魔物の群れを解き放ったようです。』


俺達はその光景に驚愕する。

目にするその魔族の群れ……………大小様々な魔物達………………そして中には世の中でも破壊神とも称される魔物達も存在していた。


『ぬおっ!!???あれは!?魔界の門番とも言われるケルベロス………そしてその弟とも言われる双頭の魔物………オルトロスまでいるな。』


そういったのはゴリさんだった。

それに反応したスクエルちゃん。


『見て!?あれは魔界の大海の支配者リヴァイアサン………そして。』

『ああ………………どうやらあれが魔界の王とも言われるベルゼブブ………………奴までもがあの魔王の配下なのか。』

『こんなに揃いも揃ってるとは………倒しがいがあるであります!!!』


フェリスもフェロームもまたその見えた光景に闘志を燃やしているようだ。


『そうなれば………………ここにいる皆で迎え打とうではないか!?』

『そうですね…………私だって役に立って見せます!』


メガロとカラーちゃんもまたやる気充分なようだった。


『さあ……………決まりね………………空からは私達が。』

『ええ……………プテラ様!我々も。』

『私達もルキ様の声にお応え致します………ねえ………ペガサス様。』


プテラ………ビートルそしてスタッグちゃんはペガサスに向け笑みを浮かべる。

するとペガサス様はその腰に携えた剣に手をかけ抜いていく。

キラリと光る剣を構えるペガサス。


『さあ皆さん……………竜の巫女の助けとなり………そして…………地上を………この空島を守る為…………いざ!!!!!』

『『おおおおおーーーーーーっ!!???』』


俺達は決意を新たに地上へと向け動き出す。

これが聖魔大戦の始まりとなったのだった。

その頃………………地上では。


『ぐああああーーーーーーーーーーーっ!?』


一人の男の断末魔の叫びがこだまする。

その声をかわきりに街……………そして城の内部までをも蹂躙していく魔族の群れ。

それは世界各地で起こり、それはまるで波紋のように広がっていく。

突然の魔族の襲来。

恐るべき力と魔力でヒューマン族…………そして各地の精霊達はその圧倒的な暴力の前に血に沈みそして消されていく。

そんな恐るべき恐慌に世界は暗黒へと変貌しつつあった。

そしてその背後に君臨したのは…………。

魔界の王………………………。

その名は『魔王ゼルドリス』。

そして世界はこの時をもって……………………闇へと落ちていったのだ。

お読みくださりありがとうございました。





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