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真マジェスト魔神伝説~魔神雷武と竜巫女~  作者: 黒羽冥


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シーン83ルキを救え。

ルキ視点。


私達は大穴の最深部とも言うべき最下層にいたの。

初めは宙に浮きながら何とか留まっていたの。

私はキョロキョロ周囲を見回している麒麟ちゃんに気がつく。


『麒麟ちゃんどうしたの?』

『んんっ!!???ここで僕これ拾った……おねぃ…………この下になにかいるう。』

『えっ!?』


私がその気配に気がつくと。

突然聞こえたスクエルちゃんとカラーちゃんの声。


『『きゃあああーーーーーーーーーっ!?』』


そしてそれはあまりの素早さで仲間達を拘束していったの。

それはこの最下層の地から這い出てきた触手達。

気がつくと足元はいつしか沼へと変わっていた。

そして私の足元もズブリと沼にすくわれていく。


『いやっ!!???』


私はドラゴン化しようともがく。

だがそれは時すでに遅し…………それを阻止するかのように誰かが私を見下ろしているのだった。


『誰!!!????』


私の声に男はニヤリと怪しい笑みを浮かべている。


『クククッ………初めまして………竜の巫女…………『ルキ』殿………………。』

『えっ!!???どうして…………私の名前を!?』


驚きの声を上げる私………でも男は続ける。


『初めまして…………僕は魔王軍の幹部……名は『ベリアル』………ここにいるのは竜の巫女………君を滅する為にきたのです。』

『えっ!!???』


私は彼の言葉に思わず身構えると彼は続ける。


『君は………我が王である魔王様への謀反を起こし動いている事はもはや魔王ゼルドリス様も認識しておられる………よって我々は貴女への妨害を始めた………貴女がその力で魔王様の行動を未来視できると知り………そして我々に貴女を始末する命がくだったのです。』


私は彼のその言葉に困惑する。

ジリリと迫りつつある彼ベリアル。

その瞳は赤く光り私をまるで獲物を狩る強者の様な目で見ているのを感じる。

だけど私は今足をとられ動けない状況だった。


『クククッ………魔界の沼はどうだい?これは魔界で朽ちた肉体が溶解し沼と化したものだ……朽ちた肉体とその禍々しい魂がお前達の行動を止めているのだ…………一度ハマったら……中々抜け出せんハズだ。』


彼の声は私の行動を止めてくる。

そう………恐怖というものが私を支配していたのだった。


『わ…………私は…………負けません……………この世界を守る為の命を受け………そしてここまで一緒に危険から私を守ってくれてきた仲間達……そしてお兄ちゃんだっているの。』


私の身体が震える。


『私は魔王なんかに負けません!!!!!………例えこの身がここで終わったとしても………私達は魔王ゼルドリスの暴挙を止めて見せます!!!!!』

『フフン………今こんな状況においてまだそのような口を叩くか。』


そういいながらベリアルはその手に巨大な鉾を手にしていた。

すると私の耳に届いたのは仲間達の声だった。


『魔王軍………………ベリアル…………その子になにかしたら………………私が許しません!!!』

『そうよ………その子は私達の希望なんだから……………』


そう言ってくれるスクエルちゃんとカラーちゃん…………その後に続けてくれるフェリスちゃんとフェロー厶ちゃん。


『魔王軍め……………僕がこの沼から抜け出した時……その首を叩き斬ってやる。』

『そうであります!!この沼………僕の力も吸い取るのか………くっ!!???』


するとコング様もまた抜け出そうとしていた。


『フン!!!クソッタレ!!こんな沼………触手までっ!!今に見ておれ。』

『本当に……………………………力が吸い取られて………』

『プテラ様…………………くそっ!?』

『お兄ちゃん………………これ…………あの糸よりきっと……………………強力です。』


プテラちゃんにビートル、スタッグちゃんまでもがこの状況から脱する事が出来ずにいたの。

そしてそこにはもがいた為か半身まで埋まった麒麟ちゃんがいたの。


『やめて…………………もうやめて!!!!!』


そう叫んでいた私。

自然に目から涙が溢れベリアルを見ていた。

するとベリアルはニヤリと笑みを浮かべる。


『ほう!?なんだ………もう覚悟を決めたのか?どうやらこの状況に。』


私は涙を堪え続ける。


『私が邪魔なら………私だけを痛めつければいいでしょう?どうして私の大切な人達にまで。』

『フン………ならばまずは望み通り……竜の巫女………お前の首を落とすとしようか……………。』


そう言って近づいてくるベリアル。

皆が私の名前を叫ぶ。


(私は皆のこと…………本当に大好き…………だから……………だから…………………………………。)


『皆…………………ごめんね……………今までありがとう。』


私は笑みを浮かべ告げた。


『さあ…………痛みを感じるまでもなく……一瞬でその首を落としてやろう。』


そう言って鉾を振り上げるベリアル。


『じゃあな。』


そして私は目を閉じた。


その時!!!

お読みくださりありがとうございました。

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