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真マジェスト魔神伝説~魔神雷武と竜巫女~  作者: 黒羽冥


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82/124

シーン82空を変える闇。

俺は全身に炎を纏う。

そして殴り掛かる俺。

その光景にベリアルは一瞬驚きの表情をする。


『なにっ!!!???』

『うおおおおおーーーーーーーーーーっ!?』


ドゴンっと激しく俺の拳はベリアルのボディを捉える。

ベリアルの身体がくの字に曲がりその口からは何かの液を吐く。

その瞬間………………ベリアルの目が赤く輝く………ベリアルの手にはいつしか巨大な矛がにぎられていた。


『デモンズスピア…………出でよ………アイスガーゴイル。』


ベリアルがそういった瞬間。

氷の翼を広げたガーゴイルが現れる。


『クケーーーーーーーーーーーーーッ!!!』


その喉奥から聞こえた怪奇音。

そしてベリアルが口を開く。


『クククッ………貴様は炎を源としてるであろう………………ならばこちらは対する力…………冷気で戦おうではないか……貴様を地獄の冷気で凍りつかせてやる。』

『そうは行くか…………貴様は絶対に許さん!』


俺は炎を手に構える。

そしてガーゴイルはその翼を大きく羽ばたかせる。

すると一瞬で激しい冷気が俺に向かいゴーーーーーーーーーーッと飛んでくる。

全身に感じる冷気………それは立ちどころに俺の全身を凍てつかせてくる。


『くっ…………これは!!!???』


パキパキと凍りついてくる俺の身体………思った以上のこの冷気は俺の身体をたちどころに凍りつかせてくる。


『クククッ………どうだ…………アイスガーゴイルの冷気は魔界の冷気…………貴様如きが耐えられるものではないのだ。』


そう叫ぶベリアルはニヤリと笑みを浮かべ続ける。


『さあ……………貴様はこのまま死ぬがいい………アイスガーゴイル………このままお前はこのドラゴンを始末してこい…………俺は竜の巫女を始末しにいく。』


そして地下へと消えていくベリアル。


『待てっ!!!????貴様ーーーーーーっ!?』


叫ぶ俺をアイスガーゴイルは凍てつかせ凍りつかせてくる。

パキパキと足元から次第に凍りついてくる。

全身に張り巡らされている氷。

動きはいつしか停止し身動きのとれない状態。


(俺は………このまま……………誰も………救えないのか…………?)


脳裏に浮かんでくる仲間達の存在……そして……大切な妹………ルキの存在…………それは俺の心に火を灯す。


(そうだ………俺は…………俺は………………………。)


その瞬間。

体内にボッと新たな炎が灯った感覚。

それは仲間達へのルキへの俺の思い………………

それが俺に炎を再点火させる。


『俺は爆炎のドラゴン…………………貴様が魔界の氷鬼ならば……………俺は炎鬼だ……………。』


ボウッと激しい炎を身に纏う俺。

全身の氷が瞬時に溶ける。

アイスガーゴイルの焦りの表情。


『ギギッ!!????』


その声と共にさらに冷気を強化してくる激しい冷気の風を放つアイスガーゴイル。


だが。


たちどころにその冷気がしゅうそくしていく。


そして。


アイスガーゴイルの足元から炎がたち始める。

焦り出すアイスガーゴイル。

これまで一度たりとも炎などで熱を感じた事はないであろう奴の焦り。


『アイスガーゴイル……………貴様に個人的な恨みはないが…………この俺は………………忙しいんだ………足止めをするつもりなら…………このまま…………。』


俺の言葉に最大の冷気を身に纏い始めるアイスガーゴイル。

それはジュッという音を立て俺の炎を消しにかかる。

だが再び点火する炎。

そして………………………。


『俺の邪魔を……………………………………………。』


拳に激しい炎を纏わせる。


『するなあああーーーーーーーーーーっ!?』


俺の身体は一瞬でアイスガーゴイルの目の前に。

そして、この拳を奴に届かせる。

ドゴオオオオオーーーーーーーーーーーーンっと拳は奴のボディを激しく貫く。

アイスガーゴイルの全身を激しい炎が焼いていく。

グギャアアアーーーーーーーーーーーーーっと激しい断末魔の叫び声を上げ燃え上がっていくアイスガーゴイル。

そしてやがて奴は消え去っていったのだ。


『はあ……はあ………くっ………………………今行くぞ………………皆……………………ルキ…………………。』


俺は翼を広げ………………そして地下へと、飛び…………………舞い降りていったんだ。

どこまでも深く降りていく俺。

中々その大地までは届かない深さに俺の心には焦りが湧いてくる。


『くそっ……………………………皆…………ルキ………。』

『今行くぞおおおーーーーーーーーーーーっ』


俺は叫び舞い降りていった。

そしてそんなルキ達は。

ルキ達は地下深い漆黒の闇の中………動けずにいた。

落ちた先に降りた大地。

だがそこは………闇だった。

身体に感じたのはその下半身がなにかに囚われていた事だった。


『ここは……………………………………?』


ルキがそう呟いた時…………目の前にゆっくりと灯りが灯ったのだった。

お読みくださりありがとうございました。

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