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真マジェスト魔神伝説~魔神雷武と竜巫女~  作者: 黒羽冥


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シーン75我が弟麒麟

俺は麒麟の気配を追った。

この浮遊島も来てみれば結構広い大地………だがその中でも麒麟の跡を追うのは難しいものではなかった。


『おっ…………麒麟の気配がしてきたな…………。』


俺は浮遊島の大地………その中でも一際高い山の上に麒麟の気配を感じる。

そして降下していくと………そこには一本の木が生えており………木の下に目を向けると、あの麒麟が一人膝を抱えて座っていたのだった。

俺はスーーーっと竜化を解き降りていく。

俺が地に足をつけると麒麟は顔をあげる。


『ん?どうしたあ?』


麒麟は今まで泣いていたのだろうか………その目にはうっすらと涙が光ってみえたのだった。


『ふぅ………………麒麟…………どうだ?俺のこのドラゴンの翼………でかくてカッコイイだろう?』


俺がそう問いかけると麒麟はボーッと俺を見ている。


『んんっ?うんっ!!おっきな翼あ!!』

『だろう?俺はなこの翼であっという間にどこへでも飛んでいけるんだぜ!?』

『うんっ!!』

『ふふんっ!!そして………………………。』


俺はドラゴンへと変化していく。

そして口に炎を蓄えていくと……………ゴオオオーーーーーーーーーーーーーッと炎を吐き出し目に見えた大岩を炎で破壊する。

ボコボコバキーーーーーーーっと激しい音を立て大岩は粉々に砕け散る。


『おおおーーーーーーーーーっ!?あにぃ!!!カッコイイーーーーーーーー!!』


キラキラとした目で俺を見ながら叫ぶ麒麟。

するとハッと気が付き我に返り今いった兄といった言葉に言ってしまったといった表情を浮かべ、悲しげな表情へと変わる。


『あっ…………ごめんなあ………ぼく。』

『ん!?何を謝ってるんだ?』

『んん!?』

『麒麟よ……………俺のこの姿も恐ろしいと感じる奴らはきっと沢山いるハズだ………だけどな………この俺の姿も力も自分の正義の為にあるものだと思えばカッコイイものだろう?』

『ん!?』

『お前もカッコイイぞ!!まだ俺様程ではないがこれからどんどんお前も強くかっこよくなるだろう!!』

『麒麟………どうした?そんな不思議そうな顔をして?』

『んん…………僕も頑張ってカッコよくなるう』

『おう!!その意気だ!!それでこそ、この俺の弟だ!!!』


すると麒麟の目が輝く。


『んん?』

『どうした?そんな顔して?俺は妹はいるが今から弟もできたのだ!!こんな嬉しい事はない!』


俺は笑って見せる。

そこ言葉に麒麟の表情が笑顔へと変わる。


『あにぃ!!』

『おう!!これからよろしくな!麒麟よ!!』

『うんっ!!!やったあああ!!あにぃがあにぃが!!』


大喜びする麒麟。

するとそこに来たのはルキだった。


『麒麟ちゃん!私と同じお兄ちゃんだね!?』

『うんっ!!ああっ!?』

『どうしたの麒麟ちゃん!?』

『おねぃ!?』


麒麟はルキにも何かを察したのだろうルキをお姉ちゃんと言いたいのだろう。

察したルキは笑顔を見せる。


『そうだね麒麟ちゃん!!私はお姉ちゃんだね!!』

『おねぃ!!』


ルキの言葉に麒麟は更に嬉しそうに大はしゃぎする。

するとそこにはいつの間にか俺達の仲間達………そして微笑むセイレスペガサスが立っていた。


『雷武様…………ありがとうございます。』

『ん!?何がだ!?』

『あんなに楽しそうなあの子を見たのは久しぶりなのです…………私達ではあの子をあんな風に笑顔にはできませんでした………』


俺達の目に見えるのは沢山の友人ができたであろう麒麟の元気な笑顔。

そして俺は今日可愛い弟ができたのだった。

俺達はこうして麒麟と仲の良い存在になっていたのだった。


『おにぃとおねぃ!嬉しいぃなぁ!!』

『ああ……こんなに喜んでもらえて良かったよ!なあルキ!?』

『そうね!私はお兄ちゃんしかいないからいつか弟か妹が欲しかったから嬉しいよ!』


喜んでくれる麒麟だったがルキもどうやら満更でもないみたいだ。

すると麒麟の首にかけられていた何かがキラリと煌めいた。

そんな麒麟の首飾りが気になったルキが問いかける。


『あれ?麒麟ちゃん………それってなあに?』

『んんっ!?これかあ?これは拾ったんだあ!!』

『どこで拾ったのかなあ?お姉ちゃんにも教えてくれないかな??』


何かを感じたのかルキは更に問いかけようとすると。

そこへいつの間にか現れたのはカブトムシとクワガタのコンビだった。

そして彼らは語る。


『それはこの空島の天空の森の中の最奥にある大穴の中で麒麟が見つけてきたようです………もしかしたらこの空島の歴史が隠されていると言われているその場所に貴方達が探しにきたものの何かがあるかもしれません。』

『危険が潜むかもしれませんので私達もそこに同行させていただきます。』


そう告げた二人。


俺がルキに目をやるとルキは頷く。


『麒麟ちゃん……良かったらでいいんだけど……私達をそこに案内してくれないかな?』

『うんっ!!!』


こうして俺達は麒麟と共に大穴へと向かうのであった。

お読みくださり本当にありがとうございます!


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