シーン72天空の城。
俺達は大空へと舞い上がる。
そして目に見えるのは巨大な浮遊島。
『これは…………上から降りてけばいいものか?』
『きっとそうだよね……お兄ちゃん?』
『ああ……ルキ…………お前背中の重くないのか?』
『私は大丈夫です。』
ルキの背中には犬と猫とイタチが乗り俺の背中にはゴリラとサメが乗っている。
ルキの背にはスクエルちゃん達が……羨ましくもあるがここは我慢だ。
するとぐんぐん俺達は浮遊島の脇を飛び上空へと舞い上がっていく。
そして気がつくと浮遊島の上空へと俺達は上がったのだった。
上空から見た浮遊島。
それは確かに空に浮いている島そのものだった。
『これが浮遊島か……………………………』
『凄いねお兄ちゃん…………………………?』
ルキがこの浮遊島の存在に驚いている事に納得する俺だった。
すると浮遊島から何者かがこちらに飛んでくるのに気がつく俺達。
『お兄ちゃん!?浮遊島から何かが飛び立ってこっちに来るみたい。』
『なにっ!?』
するとそれはあっという間に俺達の間を飛び過ぎ去る。
ギュンっともの凄い速さで通り過ぎた事に驚き目を向ける。
『おい…………お前ら何者なんだあ!?』
それは頭部に二本の角の様なものを生やした少年が浮かび俺達を見ていたのだ。
するとルキが口を開く。
『私達はあの山キリマジャーロから聖獣様のお話を聞いてこの浮遊島にきたものです!』
『んんっ?あの大きな山のことかあ?』
『そうです!地上のあの大きな山からきました。』
『ふぅん!じゃああの大きな毛むくじゃらのおさるからきいたのかあ?』
これはあの聖獣の事をいっているのだろう。
どうやらこいつはあの聖獣の事を知っているようだ。
『そうですう!聖獣様から聞いてきました。』
ルキの声に少年の表情がにっこりと笑顔に変わる。
『なんだあ!お前達遊びにきたんだあ?』
うんうんっと俺達は彼に笑顔で頷く。
『オイラは麒麟っていうんだあ!友だちい!』
『うんっ!よろしくね麒麟ちゃん!?』
『うんっ!オイラの仲間のとこいくかあ?』
突然そんな事を言い出す麒麟。
『おっ!?いいのか?』
俺がそう問いかける。
するとにこにこしながら頷く麒麟。
『着いてきてえ』
そう言って上機嫌で舞いながら浮遊島へと飛んでいく麒麟。
俺達は麒麟の後を追っていくのだった。
◇
◇
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そのまま彼の後を追い飛んでいく。
すると浮遊島の上空まで辿り着くと眼前に見えるのは木々に覆われた大地、山が一つあり、 そこから下流に流れる川、そして平原の中に一つ建つ城が見える。
『おお……………………浮遊島の大地はこんな風になっていたのか?』
『そうみたいだねお兄ちゃん……お城もあるね?』
俺達は飛びながらそんな会話をしていた。
すると麒麟が声をかけてくる。
『あのおっきなうちに友だちいるう。』
『そうなんだね?じゃあ麒麟ちゃん連れてってくれるかな?』
『うんっ!!いいよお』
ルキとの会話にますます機嫌が良くなる麒麟は飛び去っていく。
そして俺達は麒麟の後を追って飛んだのだった。
すると俺達はあの見えていた城の真上まで来ていた。
眼下を見下ろすと城の屋上へと降りていく。
スーッと降りていく俺達。
そしてドラゴン化を解いていく。
そこには数名の精霊なのか………………俺達同様精霊の力を感じるもの達がいた。
すると中央にいたのは美しい容姿の女性だった。
女性はにこりと微笑む。
『そのお姿は………どうやら貴女が竜の巫女様なのですね?』
『は………はい………私はドラゴン族の竜の巫女と呼ばれているルキと言います………そしてこっちが兄……後私を助けてくださってここまで連れてきてくれたお仲間の皆さんです。』
『そうですか………いらっしゃいませ………ようこそ、この天空の城へ………私の名は『セイレスペガサス』………………この天空の城の主です。』
そう語った女王セイレスペガサス。
すると二人の男女がその隣に現れる。
『ペガサス様………………そうです……こちらの皆様です。』
『ええ………我々をお救いくださったのはこちらの方々です。』
そう語った二人の男女。
『えっ?私達………貴女方とお会いしたのは初めてかと。』
『ああ………そうだなルキ…………この二人とあった事はなかったハズ。』
俺がそういったその時。
あっ!?と驚きの表情を浮かべたルキ。
『どうしたルキ?』
すると二人はにっこりと笑みを浮かべていた。
『そっかあ!お兄ちゃん!こちらのお二人はあの時の。』
すると二人は口を開く。
『ええ……………そうです…………私達は地上でバットスパイダーに捕らわれてしまっていた所を助けていただいたあのクワガタの精霊。』
『そうです………そして僕はカブトムシの精霊です…………竜の巫女ルキ様…………そして御一行様………あの時は本当にありがとうございました。』
そう御礼を告げ頭を下げる二人。
そして女王セイレスペガサスもまたにっこりと微笑むのだった。
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