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真マジェスト魔神伝説~魔神雷武と竜巫女~  作者: 黒羽冥


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66/124

シーン66聖獣の元まで向かう。

泣き叫んだ、いろどりちゃんの声。

そして俺達は気持ちを新たに聖獣の元へ向かったのだった。

いろどりちゃんが先頭を、迷ったことに落ち込んでいたヘキサを励ましながら歩くルキ。


『ぐすんっ………ごめんねルキちゃん。』

『大丈夫よお、ヘキサちゃん!もお気にしないの!ねっ!?』

『うん……グスン……………………またおじいちゃんに怒られちゃう………………。』

『大丈夫大丈夫………一緒に怒られてあげるから!』

『ふえええん!ルキちゃん優しいよお………。』


二人がそんな会話をしていると。

つけ髭をつけたねこが口を開く。


『おほんっ………くおらあああーーー!!!ヘキサあああーーーー!?まーたお前は!!???』

『いやあああーーーーーーーーーーーっ!?おじいちゃんごめんなさいーーーーーーーーーっ!?』


そう言って涙ながらに謝ったのは自分のしっぽに黒い縞模様を施したイタチだった。


『お前は何度言ったら分かるんだ!?そうやってたるんだ気持ちがおかしな失敗をするのだ!!』

『ひいいいーーーーーーーーーーーーっ!?』


全くこの二人は……何をやっているのか………俺はいつもながらにため息を吐く。


『ひいいいーーーーーーーーーーーっ!?おじいちゃん本当にごめんよおおーーーーっ!?』

『がははは!!!ヘキサーーーーーーっ!?』

『いやあああっ!?許してえ!!!???』


がはははってお前は誰だよ。

俺達がそんな会話をしながら歩く。

するとクンクン匂いを追って先頭を歩くいろどりちゃんがピタリと立ち止まる。


『ん!?いろどりちゃん………何かあったのか!?』


いろどりちゃんは無言でその匂いにつられて辿っていく。

俺達はその後を追っていったのだ。

深い森の中……聖獣の元へ、こうして道を辿って行ける。

これはまさに彼女の嗅覚が凄い事に俺は感心していた。


『クンクン…………クンクン……………………………。』


ひたすら深い森の中へ。

俺達はその後を追っていく。

どんどんどんどん深い森の奥に俺達はまるでなにかに導かれるように突き進んでいく。

そしてピタリといろどりちゃんが立ち止まる。


『いろどりちゃん!?』


俺は彼女に問いかける。

すると……そこにはなんと巨大な蜘蛛の巣が張られていたのだった。


『なんだあれは!?』

『大きな蜘蛛の巣!!!????』


するとその中に捕まっていたものがいた。

それは精霊の力を感じる昆虫。

大きなカブトムシとクワガタが巨大な蜘蛛のに囚われ逃げられなくなっていたのだ。

バタバタと逃げだそうとする二匹。

そして次の瞬間。

シュルシュルという音と共になにかの糸が俺達の身体にまとわりついてくる。


『いやあああーーーーーーーーーーーっ!?』

『なっ!?なにいいっ!?』

『蜘蛛の巣!!いやあああっ!!???』

『わわわっ!!??てん……………んんっ!?』


ルキにスクエルちゃん…………そしていろどりちゃんも囚われ………ヘキサは口までその糸で封じられてしまう。


『ぬあああっ!??』

『ちっ!?何だこの!!???』

『なんなんでありますか!!!???』


すると、いつの間にか、ねこにイタチ………そしてゴリさんもまたその身の動きを封じられていた。


『くっ!?皆!!???ここは僕達がいきましょう!!雷武さんっ!?』

『ああ!!』


囚われるのを逃れた俺とメガロ。

すると巣の奥から何者かがこちらに向かい歩いてくる。

ザッザッと足音を立てこちらに歩いてきたのはなんと………一人の女性………いや、その者から感じる力は俺達のような精霊に属する力だった。

すると口を開くその女性。


『ふふふ……………私の巣にかかったのね………しかもこんなに大量に捕まるなんて……………ねえ。』

『誰だお前は!?』


そして女性は俺達の前まで辿り着くとニヤリと怪しげな笑みを浮かべ口を開く。


『ふふ………………私はこの森に巣を構えるこの森の隠れた番人…………バットスパイダー………………もうあなた達は私の巣に囚われたの………このまま大人しく……………私の餌になりなさいな。』

『なんだと!!???お前…………俺様は相手が女だからといって敵対する者は許さんぞ!!???』

『うふふ……………あなたはドラゴンなのね………そう…………でもドラゴンだって時折この私の巣にかかる事もあったのよ………まあ私のそのドラゴンは私の食料になったけれども……ああ………そうそう………もう既に巣にかかったこの子も……ドラゴンの様だけれども………………』


そう言って囚われのルキの顎をその手でクイッと持ち上げるバットスパイダー。

するとカッとなる俺を手で制したのはメガロだった。


『バットスパイダー………君が美しい女性だからとはいえ…この僕の敵となるならば……僕は戦わなければならない……さあ来るがいい。』


そう言って槍をその手に構えたメガロ。

俺達は怪しげな女………バットスパイダーと戦う事になったのだった。

お読みくださりありがとうございました。


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