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真マジェスト魔神伝説~魔神雷武と竜巫女~  作者: 黒羽冥


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シーン63聖獣の元へ行く。

犬っころ………いや……お犬様である彼女は語る。


『私の名前はカラーウルフといいまして……名前はいろどりと言います……。』

私達……色犬という精霊種族は、このキリマジャーロ山脈の麓で戦闘能力からは程遠い獣人達と身を寄せ合い仲良く暮らしておりました。

そんな私達は精霊でありながらも獣人達と仲良く生きてきたのです………。

ところがあの魔王の復活によって聖獣様に圧力をかけてきた魔族達は聖獣様を狙いこの地に来た際の事。

偶然、私達を見つけるとあっという間にその圧倒的な力で村を焼き払い……そしてちりじりに逃げた者も追われてしまいました。

そして私は気がつくと一人になっておりました。


すると身体を震わせ涙を流し始めたカラーウルフ。


『そこにいらっしゃるのは竜の巫女様……お噂はこの耳にも届きました………あの魔王を諌める為に冒険しているとの事………どうかこの私も一緒に連れて行ってはいただけませんでしょうか?』


その瞳を潤ませ語るカラーウルフちゃん。

するとルキはウルフちゃんの手を握り微笑む。


『もちろんです!私の事はルキでいいよ、私は彩ちゃんだからあやちゃんって呼ぶね!』

『はい!』


嬉しそうに微笑み、その尻尾をブンブンっと降っている彩ちゃん!

そして俺達はこのまま聖獣の元へと向かう事になったのだが。


『あっ!?聖獣様の元へ向かうのですよね?それは助かります。』

『そうなの!でも聖獣様の元へ行ったら、ようやく最後の神器を取りに向かえるの。』

『なるほど!じゃあ私にも是非そのお手伝いをさせてください。』


力強くそう言い放つウルフちゃん。


『えっ!?でも本当にいいの!?』

『はい!!だってこのパーティーにはおさるさんもいますし……鳥さんも!?……アレ!?ねこに……イタチに…………リスに………ま、まあ!私は先程ルキ様にきびだんごならぬ、お餅をいただきました!つきましては絶対ついて行きます!!アレ!?あなたは鳥かと思ったらドラゴン……でしたか……。』


俺を見てため息をつくウルフちゃんは…………。


『さあ、行きましょう!!ルキ様と愉快な仲間たちの皆さん!!』

『あはは。』


天然なのかなんなのか…きっと彼女に悪意はないハズだ……こうしてパーティーに加わったウルフちゃん。

果たして俺達の行く先には鬼ヶ島は本当に存在しているのか!?

俺の脳裏におかしな妄想が膨らんだのだが。

俺達は先を目指したのだった。

俺達はヘキサの後に続き……聖獣の元へと進んでいた。

そして俺はふと疑問を投げかける。


『なあ……ヘキサ………麓からならお前の転地ですぐにでも聖獣の元まで行けそうだが……そんな事はないのか?』

『ああ……無理だよ?このキリマジャーロはおじいちゃんの作った結界が至る場所に張り巡らされていて、この私ですら正式なルートを辿って行かないといつまでもループしてしまう山なのさ……だから大人しく私の後ろを着いてくるのだよ?』

『ああ………わかったよ。』


俺はそういいながらヘキサの後ろに続いていく。

すると………小一時間歩いた俺達。


『ん!?アレ?なんだここはさっきも通った場所に似た場所なのだが?』


気づいた俺はそうツッコんでしまう。


『いいから!大丈夫大丈夫!私に任せておけばいいんだから……。』


そして俺達はまた小一時間歩いたのだが………またしても似たような場所へと辿りつく。


『あっ!?アレッ!?』


ヘキサの表情が怪しく焦りだしていたのだ。


『おいヘキサ!?』

『だっ!?大丈夫だよ!!皆さん私に任せんしゃい!?』


お前は一体何者だよ!?

そんなツッコミを入れようかと思ったが俺はじっと我慢したのだ。

そしてまた彼女の後を大人しく着いていく。

俺達はまた小一時間歩いた。

するとヘキサは急に立ち止まり深い息を吐くと。


『ふぅ……………』

『おい!!どうしたんだ!?ヘキサ!?』


俺の問いかけに彼女の身体は小刻みに震えていた。


『ヘキサ………………………………。』


ヘキサは俺の顔を涙目で見つめてくる。

するとヘキサは何かを溜め込んでいた……そして突然叫び出すヘキサ。


『いやあああーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーっ!!???』

『どうしたヘキサ!!???何があったんだ!!!???』


涙目で発狂したヘキサの肩を掴み落ち着けようと俺は試みる。

すると。


『皆………………………本当にごめん……………』


暗い影を落とすヘキサ。

そして俺達はヘキサの言葉を待ち……構える。

ヘキサは口を開く。


『迷っちゃったよおおおーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーっ!?』

『『なにいいいいいーーーーーーーーーーっ!?』』


俺達は盛大にまるであの新喜劇のように派手に転んだのだった。

だからなんでだよ!

お読みくださりありがとうございました。


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