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真マジェスト魔神伝説~魔神雷武と竜巫女~  作者: 黒羽冥


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59/124

シーン59お兄ちゃん。

ルキ視点。


その時……私は魔王軍幹部ヒレンに囚われていた。

ヒレンは牢に入れられ後ろ手で縛られ身動きも取れなかった。

しかもその牢の格子には魔力を吸ってしまう何らかの仕掛けが施されており逃げられない状況。

私は焦りつつも今はこの状況に只々祈ることしか出来なかった。

すると鉄格子越しに立ち尽くし私を見ていたヒレンが口を開く。


『クククッ…………竜の巫女よ……捕まった気分はどうだ?』

『貴方は……あの魔王にすっかり心まで侵されているのですね?』

『なにっ!?』

『私の事はもうご存知なのでしょう……私は竜の巫女……魔王の未来が見えた私はこうして魔王と戦う為に立ち上がって来たのです……貴方は魔王が力の全てを解き放った時………この大地がどうなるか分かりますか?』


私はそう問いかける………するとヒレンは私を睨みつけ口を開く。


『何が言いたいんだ?竜の巫女よ。』

『このままでは……この綺麗な大地の全てが魔界へと変えられてしまうのですよ?』

『フン……それがどうした?魔界というのは……巨大な魔力が立ち込める大地……よって大地は荒廃し海は荒れ狂い、全てが力で支配される場所………そこは力こそが全ての世界………魔界というのはそういう場所だ……そんな国になればこの俺も今の地位で海の全てを支配させると魔王様は約束してくれた…………これは海王となる俺にとっては素晴らしい提案であろう?』


そう笑いながらいったヒレンに私は同情の目を向ける。


『可哀想な人ですね。』

『なんだと!?』

『例え貴方のいうように魔界となったこの大地の海を支配できたとして………それが何になるって言うんでしょう…………力による支配は何も産みません……力のない者は嘆き悲しみ…そして倒れていく…………そんな世界……………。』


私の目には涙が溢れてくる。


『嫌だと思わないんですかっ!!???』


思わず叫んでしまう私。

声は震え………この状況に絶望しか感じず涙しか流れてこない……自分の無力感を感じ………泣き叫ぶ事しか出来なかった。


『竜の巫女…………受け入れよ…………お前もまたドラゴンなのだろう!?ああ……なんならこの俺の妻にでもしてやろうではないか?そうすれば俺の妻としてお前のこれからは安泰だ。』


ニヤリと笑みを浮かべるヒレン。


『ううっ…………うっううっ……………………………。』


私は力なく泣き出してしまっていた。


『おにい………ちゃん………………私………心配かけて………………ごめんなさい……………………』


するとその時。

ドゴーーーーーーーーーーーーーーーーンっとこの洞窟内のどこからか轟音が聞こえる。


『ヒレン様ーーーーーーーーーーーーっ!?』

『うあああああーーーーーーーーっ!!??』


その声はきっとヒレンの部下達の叫び声だった。


『何事だ!!???』

『えっ!?』


ダダダっという数名の足音!!

それは徐々に私の耳に聞こえてきたの。

そしてヒレンの部下達のやられて叫ぶ絶叫の声も聞こえてくる。

私は涙で霞む目を大きく見開く。

そこには。

赤い髪を靡かせこちらへ向かい走ってくる男性。

それは私の大切なお兄ちゃんの姿だった。


『ルキーーーーーーーーーーーーーっ!?』

『お兄ちゃーーーーーーーーーーんっ!?』


そんなお兄ちゃんの背後からは私達の頼れる仲間達の姿………フェリスちゃんとフェロームちゃん……………そしてスクエルちゃんにゴリさん……あのメガロさんもヘキサちゃんもいたの。


『みんな………………………。』


ここが危険な所だって分かってるハズなのに皆がここに来てくれた。

私は涙が止まらなかった。


『ルキ…………』


お兄ちゃんは私の名を呼ぶと私の鉄格子の前に立ち尽くす。

私とお兄ちゃんを隔てるように立ち尽くすヒレン。

するとお兄ちゃんの背後から聞こえてきた大声。


『ヒレンーーーーーーーーーっ!!???』


どおおおおおーーーーーーーーーーっと魔力を解放し飛び上がってきたのはメガロさんだった。

ヒレンはメガロに向かいそして叫ぶ。


『メガロ………来るがいい!!!竜の巫女をこの俺が嫁にするのだ…………貴様らはここで………』


そこまで告げたヒレン。

でも……ヒレンの肩に手をかけていたのはお兄ちゃんだった。


『おい……どこを見ている…………お前の相手はこの俺だろう?…………………ルキを捕え、こんな所に閉じ込め………………そして泣かせた………罪………。』


お兄ちゃんの身体は赤く輝き出す。


『俺は赤きドラゴン……そして竜の巫女のたった一人の兄だ………大切な妹であるルキを守る者だあああーーーーーーーーーーーーっ!?』


赤く激しく燃え上がる炎を拳に集め集中させていく。

炎は燃え上がりお兄ちゃんの拳は赤く輝く。


『うおおおおーーーーーーーーーーっ!!!』


ドーーーーーーーーーーーーーーーーンっと爆風を立てその身を巨大化させ魔物の姿へと変化させたヒレン。

そしてお兄ちゃんの赤い拳がヒレンに届こうとしていたの!!!

お読みくださりありがとうございました。


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