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真マジェスト魔神伝説~魔神雷武と竜巫女~  作者: 黒羽冥


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23/64

シーン23立ち塞がる魔族。

ここヨーロディアのイタリーノという地域のエトーナ山と呼ばれる山を目指し飛び立った俺たち。

そこは火山でありそこには火の精霊サラマンダーが棲んでいて、そしてサラマンダー達が神と崇めるフェニックスが存在するという。

俺たちはその場所へと向かう事に。

するとルキが口を開く。


『ねえ………お兄ちゃん?』

『ルキ?どうしたんだ?』

『私お兄ちゃんに頼んでこんな旅に付き合ってもらってるけど………お兄ちゃん大丈夫?』


ルキの突然の質問に俺は驚きもしたが……。


『何言ってるんだルキ………俺は………お兄ちゃんはずっとルキの味方だ。』

『お兄ちゃん………うん…………ありがとう。』

俺たち兄妹にも以前は親が存在していた。

竜族である俺たちは昔から長寿の種族ではある。

だが………竜族には竜族としか結ばれてはならない……そんなしきたりがあった。

それは竜族は他種族との交配があってはならないという位の高いしきたりを持つ種族だったのだ。

太古から存在する竜族……本来長寿だが種を残していく為にはしきたりのおかげで血がどんどん濃くなってきたのだ。

すると、それにおける障害なのか……。

そんな竜族に悲劇が起こる。

突然………竜族は稀に見る奇病にかかり短命のまま死亡してしまう。

そして、そんな悲劇が起こり………竜族の数は激減してしまったのだ。

そんな雷武とルキの親も奇病にかかってしまったのか……二人の母親は。

その頃……立派に外を走り回れるようになっていた雷武………そしてそんな時、生まれてきたのが……妹のルキだった。

雷武にとっては妹の存在が眩しかった。

自分はもう大分言葉を自在に話せるように。

そんな母は生命がけでルキを産み……天国へ。

父親はその後……魔王の突然の襲来で村を守り戦死したのだった。

そんな事もあってルキには両親の記憶はなかった。

俺はその時からこの大切なたった一人の肉親であるルキを守ろうと誓ったのだった。

『お兄ちゃん!?ちょっと聞いてるの!?』

『ああ……聞いてるぞ…………大丈夫だルキ………お前にはこれからもずっと俺がいる。』

『えっ!?何言ってるの!?さっきから同じ事ばかり言って…………変なお兄ちゃん!!』


するとルキの背に乗るフェリスが呟く。


『なあルキよ…………………こいつはいつも変であろうよ。』

『うるせえぞ……………………………アホ猫。』

『ああー!もおーーーーー!!二人とも喧嘩しないの!!!』

そして俺たちは飛ぶ。

すると。

目の前には大きな海が見えてくる。


『お兄ちゃん!!海が近いみたい!!って事はもうすぐ山が見えてくるね!?』

『ああ………エトーナ山だっけか?』

『うん!そうだよ!!そこにサラマンダーちゃん達が棲んでるみたいだね!』

『確かに少しずつ熱気を感じてきたな…………』


俺は背後から熱を感じ始めていた。

すると何やらいい匂いが鼻に匂ってくる。


『ん!?何だこの匂い……………………しかも背中がやたら熱くなってきたな。』


俺は妙な感覚を覚える。

すると背中の方から聞こえてきたのはあほ猫と軍隊イタチの声だった。


『よし!!頑張るのだ!フェローム!もう少しで。』

『ハイであります!!もっと仰いで美味い焼き魚を食べるであります!!!』


フェロームは勢いよくフェリスにそう返事を返していた。

するとルキが口を開く。


『お兄ちゃん!?背中から煙が出てきてる!!』

『何っ!?何事だ!?』


明らかな熱を背に感じる俺。

すると俺たちの前を飛び案内をしていたドライアードがこちらを振り返り叫ぶ。


『雷武様!!???えええええーーーーーーーーーーーーっ!?』

『お兄ちゃん!?背中から炎が!!!??』

『なんだとおおおーーーーーーーーーーーっ!?』


俺たちは焦り空で暴れ始める。


『うおおおおおっ!?あちっ!?あつっ!?』


グルングルンと身体を回転させ背中の炎を落としてやろうと暴れまくる俺。

ルキは俺を止めようとしているようだが……………ただ見ているしか出来なかった。


『こら暴れるでない!?』

『危ないであります!!このままだと落ちていくであります!!』


そんな言葉も耳には入らず暴れまくる俺。

するとなにかに触れた気がしたがそれはギャンっという声を発し眼下に落ちていくなにか。


『うおおおおおーーーーーーーーーっ!?あちいいいーーーーーーーーーーーーーーっ!?』


俺が更に全身で暴れまくる。

するとまた、うぐっという声も聞こえたが、やはりなにかに触れた感覚。

その瞬間、おかしな魔族が肘に当たっていた。


『あ、わりい…………………』


そしてルキが口を開く。


『お兄ちゃん!!!』


次の瞬間。

ルキの発した風を俺は勢いよく浴びる。

すると徐々に背中から熱さが消えていく。

どうやら俺の背から炎は消え去ったらしい。

すると一体魔族が俺たちの目の前に滞空していた。

俺は紅蓮の炎を吐き奴を焼き尽くす!!


『我が名は…………………………!!ぷぎゃっ!?』


そして落ちていく魔族の一人。


『なんだあいつ!?』


俺はどうやら暴れまわる事で…………いつの間にか鬱陶しい魔族を殲滅させていたようだ。


するとルキが口を開く。


『あ!お兄ちゃん!!見えてきました!!エトーナ山のようです!!!!!』

お読みくださりありがとうございました。





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