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真マジェスト魔神伝説~魔神雷武と竜巫女~  作者: 黒羽冥


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16/65

シーン16フェロームの実力。

フェロームが放った何かのエネルギー波。

エネルギー波は機械兵の下半身部分に伝わっていく……そして次の瞬間。

機械兵の下半身部分がぐにゃりと力なく曲がりまるでゴムになったかのように上半身を支える事が出来ずにその場に上半身が沈む。


『『なにーーーーーーーーーーーーっ!?』』


俺たちは驚きの声を上げる。

フェロームは俺たちに目を向けフッと不敵な笑みを浮かべる。

数体の機械兵たち全ての下半身部分は使い物にならずに上半身のみがもがいている状況。

こうなれば戦いは楽勝である。


『はあああーーーーーーーーーーーっ!?』


切っ先を機械兵へ向けスパスパっと突き斬っていくフェリス。


『さあ……いくぞ………。』


グルングルンっと巨大なメイスを振り回していくフェローム。

一気に機械兵をなぎ倒し潰していくフェローム。


『『すごおおおーーーーーーーーーーいフェローム様♡』』


ルキとドライアードは黄色い声を上げる。

そしていちいちフッと格好つけるフェローム。


『フン……ではまとめていくぞ。』


俺はスーーーーーーーーーーーーーーーッと大きく息を吸い込む。

次の瞬間。

俺はゴーーーーーーーーーーーーッと炎を吐き激しい炎で残った機械兵を焼き焦がしていく。

ふぅっと息を整える俺。

わらわらと集まった全ての機械兵は停止したんだ。

するとルキが口を開く。


『フェリスちゃんもフェローム様もかっこよかったですっ♡』

『ふふふっ…………まあな……お嬢さん………惚れるなよ。』

『まあな……僕はお前のナイトだからなあルキよ。』

『おおっ!?さすが師匠!!きまってますな。』


ルキと二人は俺の存在を忘れたかのようにワイワイ会話をしている。


『ふぅ…………………』

『あ、……ら………雷武様…………かっこよかった……です……。』

『ふっ…………………………………ドライアード………』


俺はどうやら心の涙を流したのであろう。

俺たちが機械兵は一蹴した。

そしてなんとここで一つドライアードが口を開く。


『おおっ………機械兵が、まだ上半身が残り僅かに動いているからなのか街の方では騒ぎになっていませんね?』

『そうなのか?』

『はい……私が以前来た時には見つかり何とか一体くらい壊したのですが機械兵は完全に停止したのですが……その後次から次へと湧いてきて大変な目にあったのですよ。』

『なるほど…………』


俺がフェロームに目を向けるとカッコつけている奴と目が合う。


『なんだ!?何を見てる!?』


以外にも優秀だったフェローム。


『お前………さっきの能力以外にも何か能力があるのか!?』

『フン…………当たり前であろう?僕の能力があれだけなら僕はここまで得意な顔はできない……僕は常に自分を鍛え続けているんだよ………それは僕の能力をより増すことになるのさ。』

『それはどういう意味なんだ!?』


俺はそう問いかける。

するとフェロームはニヤリと微笑む。

可愛いものに目がないルキに抱えられながらフェローム。


『いいか?雷武とやら……………師匠は僕よりずっとその力は上だ……………だが僕のもう一つの能力はそんな師匠にも誇れる能力なのさ。』


すると俺たち目の前でギギギと動き出す一体の機械兵。

俺が炎をくれてやろうとしたその時。

フェロームはルキの頭を撫でると。


『お嬢さん…………少しまってな。』


そういったフェロームはルキの腕を離れ機械兵の頭上へ飛び上がる。


『あっ!?』

『えええっ!?』


俺たちの驚きの声。

そしてフェロームの腕には先程のあの大きなハンマーが。


『バトルメイス…………………………いくぞ!!!』

『今度は何をするつもりだ!?』


俺の叫びにフェロームは返す。


『僕の能力の真骨頂……………柔らかくすることだけが僕の能力じゃない…………僕が身体を鍛えているのはこの能力のため……………僕が身体を鍛えれば鍛えるほどより強化される能力…………『軟化なんか』とは真逆の能力……………いくぞ機械兵…………………これで…………ジ・エンドだ。』

硬化こうか。』


フェロームの声と共に今度は奴自身のバトルメイスに光が流れていく。

そして。


『僕自身に呼応していくバトルメイスの強度は増していくんだ………………。』


高々と振り上げられたバトルメイス。


『決まりだっ!!!!!』


巨大で硬度が上がり強度を増したバトルメイスが…今……………………振り下ろされる……。

ドガーーーーーーーーーーーーーーンっという轟音を立て機械兵をめちゃめちゃに潰し破壊したフェローム。


『ふぅ……………………………決まったな。』

お読みくださりありがとうございました。

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