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真マジェスト魔神伝説~魔神雷武と竜巫女~  作者: 黒羽冥


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114/124

シーン114ルキ………そして。

俺の妹ルキが妊娠したという報告はすぐに俺の耳にも入った。


『お………おお………………………ルキ…………本当なのか??』

『うんっ………お兄ちゃん………本当よ。』


そう微笑み自分の腹に手を当てるルキ。

そんな微笑ましいルキを感慨深く見てしまう俺。

いよいよ俺も叔父となるのか。

我が子はまだいないが俺はその事に嬉しさを噛み締めていた。


『ルキ……………もう名前は考えたのか?甥になるのか姪になるのかどっちなんだろうなあ?』

『あはは!まだそれは分からないよ!でもどっちでもいいよ……元気に産まれてくれたら私は、それでいいよ。』

『そうだな!そういやルテンは今日はどこに行ったんだ?』

『ああ…………今日も道場にいったよ?私にずっとついてようか?っていうんだけどお願いだから行ってって言っちゃったよ!心配しすぎなんだもん。』

『そうかあ……………ん!?麒麟どうした?』


俺の問いに麒麟はじっとルキの腹を眺めていた……すると、トコトコとルキの目の前まで歩いていくとルキのお腹に耳をあてる麒麟。


『おおっ……うごいたあ………赤ちゃんかあ………?おねい!かわいいなあ……………。』

『うんっ……………そうだよお、麒麟ちゃん………産まれたら可愛がってあげてね!』

『うんっ!一緒に遊ぶう!!』


そんな無邪気な麒麟の行動に嬉しそうに笑っているルキ。

こんな微笑ましい光景がまさか見られるなんて………俺は思わず涙ぐむ。


『お兄ちゃん………お兄ちゃんもそんな顔してないで!産まれてくるこの子の叔父さんになるんだよ!?』

『ああ………分かってるさ……………でもやはり………かわいいだろうなあ。』


すると…俺を見ていたルキが溜息をつく。


『もお………お兄ちゃんったら………まだ産まれてきてないのにそんなデレデレな顔してえ。』

『どうだろうなあ………ルキに似た姪だったら俺は絶対嫁になんてやらんぞ!!』

『ちょっ!!何言ってるのお兄ちゃん!!それは絶対やめてよね!ルイが可哀想でしょ!?』

『ルイ!!???』


俺は、その名前に反応し問いかける。


『うんっ!ルテンとも話したんだけど……一応…候補として男の子だったら竜威ルイって書いてルイ、女の子でも字を変えて竜衣ルイがいいかなって話してたんだ!!』

『おおっ!!いいじゃないかルキ!!???』

『本当に!?お兄ちゃんがそう言ってくれて良かった。』


俺たちは幸せだった。

ルキとそして産まれてくる、その子供。

俺たちはそんな幸せを噛み締めていた。

それから……しばしの時が過ぎた。

ルキのお腹の張り具合も大きくなっていた。

ルキは流石に身重になり安静にしている日々。

俺達もまた…よりそんなルキのお腹の中の子に期待を膨らませる。

この頃になるとお腹を蹴る仕草をしてくるようになっていた。


『ほら……ルイ!?ママですよお。』


ルキがお腹を撫でそう問いかけるとなんとボコボコっとお腹の中で反応し動きを見せる。


『ほら!お兄ちゃん!?どお?』

『おおおっ!!???これは本当にすごいな!?ルイ!?おじさんだぞおおおーーーーーっ!!???』


俺がお腹に触れ撫でるとさらに大きく動く赤子。


『おおおっ!?本当にすごいな!?俺の言葉もきっと分かってるんだなあ!?嬉しいぞ!早く元気に産まれてくるんだぞ!?ルイ!?』


モコモコっと蠢く赤子。

その反応が嬉しくてたまらなくなる俺がいた。


『これは天才じゃないか!?きっとこの子は将来天才になるぞ!?ルテン!ルキ!!???』

『あはは!兄様!!そうですよね!きっと天才ですよね!!?』


すると…やれやれという表情でため息をつくルキ。

『ふぅ………本当にもお……………ルテンはもう親バカだしお兄ちゃんも叔父バカだよ!!』


俺も…………そして絶対ルテンだって……こんなかわいい子が産まれてくるんだ…………あまくなったって仕方ない事なのだ。

俺たちは笑い合う。

するとそんな俺たちを見てルキも笑う。


『おねい…………………そろそろ産まれてくるのかあ!?』


おどけた顔でそう問いかける麒麟。


『そうねえ…………そろそろじゃないかなあ?』

『ルキ!?医者様も何時でも行けるようにしておくとは言われているから何か少しでも感じたら言うんだぞ!?』

『うんっ!!ありがとうルテン!!!』


そう……ルキがルテンに微笑み返したその時。

突然ルキの目が見開き震えだす。


『どうしたルキ!!???』

『うっ!!????ああっ!!???』

『じ…………陣痛か!!????』


俺たちの目の前で苦しげにうづくまるルキ。


『ルキ!!???待っていろ!今医者を連れてくる!!』


ルテンがそういい飛び出そうとしたその時。

俺がそれを遮る。


『兄様………………………。』

『俺が行ってくる!!お前はルキについていてやれ。』

『はいっ!!!!!』


俺は小屋を飛び出すと街へと飛び立ったのだった。

お読みいただきありがとうございました。


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