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真マジェスト魔神伝説~魔神雷武と竜巫女~  作者: 黒羽冥


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113/124

シーン113新しい生命。

ルキ視点。


私達の背後には恐ろしい魔物が覆いかぶさろうとしていたの………。

私は思わず目を閉じてしまう。

キンッ!!!という金属音が聞こえる。

その瞬間グエエエエーーーーーーーーーーーーーッという魔物の苦痛の叫び声に私は目を開いていく。

私の目の前にはルテンが立ち塞がっていた。

そしてドンっと聞こえた振動は魔物の腕が地に落ちた音だった。


『ル………………テン!?』


私の声にルテンは後ろを振り向き目と目が合う。


『ルキ………………大丈夫だぞ!!俺がこうしてお前をいつだって守ってやるからさ!?』


笑顔でそう告げるルテン………私は目に涙を浮かべながら震えていた。

すると腕を斬られ悶えていた魔物が怒りの咆哮を上げ襲いかかってくる。


『グエエエエーーーーーーーーーーーーーッ!!???』

『懲りないな…………じゃあ決めるか。』


ルテンは、そういうと刀を構える。

そう…………それは彼が生み出し……そして技へと昇華した剣技なのだった。


『武神流…………………………竜……ル・ザン…。』


その瞬間。

いつの間にか魔物は斬り刻まれ………そして消滅していったの。


『ルテン………………………。』


私はその姿に呆然と見入ってしまっていたの。


『ルキ………………もう大丈夫だ。』


そして私を抱きしめてくれるルテン。

私はルテンに寄り添う………それにより守られる安心感を得たのだった。

『ふぅ……………沢山食べたし…………お兄ちゃん達にもお土産できたね?』

『ああ…………それにしても…………ルキはすごいな………この島のフルーツ全種食べたんじゃないか!?』

『もおーーーーーっ!?ルテンってばそんな事ばかり言うんだから!!』

『あはは!でもそんな笑顔のお前が俺はやっぱり世界一好きだ。』


私はルテンの言葉にドキッとしてしまう。


『もお……ルテンの…バカ………………恥ずかしいんだから。』

『ああ………お前のそんなとこも知ってる俺だ……これからも末永くよろしくな!?』

『えーーーっ…………どうしよっかなあ………。』

『なんだよルキ!?』

『あはは!冗談だってば!』


私達は笑い合う…………ずっとこうして幸せでいたいな。

私はそう思っていたの。


『ふぅ………楽しかったな……いい思い出沢山できちゃった。』

『良かった、じゃあまた他も行ってみるか!?』

『うんっ!!』


こうして私達の新婚旅行は楽しい思い出を沢山作って終わったの。

世界を飛んで歩いた、この旅行は私達にとって大切な時間になったのでした。

そして私達は約一月ほどして……竜村へと帰ったの。

お兄ちゃんもそして麒麟ちゃんにも出迎えられた私達。

笑顔が溢れる時。

それからしばらくすると………私に体調の変化がやってきたの。

気だるさと倦怠感。

突然の体調不良。

ルテン………そして麒麟ちゃんにお兄ちゃんまで、皆が私を心配し、気遣い見守ってくれていたの。


『くそっ!?なんなんだこのルキの病ってのは!?』


お兄ちゃんはそういいながら苛立っていた。


『おねぃ……………大丈夫かあ!?』

『お兄ちゃんも麒麟ちゃんも………心配かけて本当にごめんね。』


私の謝罪の声にお兄ちゃんも当たりどころがないようでたじろいている。

するとルテンが帰ってきたの。


『ルキ!?大丈夫か!?今街から医者を連れてきたから!!!』

『おおっ!?ルテンでかした!』

『兄様!!ささ!早くみてもらいましょう!?』


ルテンがそういうと、ヒューマンのお医者様のおばあちゃんがとことことベットに座っていた私の元までやってくる。


おばあちゃんを見守る皆。


するとおばあちゃんは私の額に手を当てる。


『ふむふむ…………なるほど…………のお。』


ふんふんっと聞き入る三人。


『お前達………………ちょっとこの部屋から出ていてはくれないか!?』

『おばあ!!???なぜだ!?俺たちにも言えない病気なのか!?ルキはそんなに悪いのか!?』


お兄ちゃんがそう声を上げる。


『いいから………………………大人しく……………。』

『外へ行っておれーーーーーーーーーーっ!?』

『『は!!はいいいいーーーーーーーーーっ!?』』


お兄ちゃん達はおばあちゃんに追い出されてしまう。

ため息をつくおばあちゃん。


『やれやれ……………………空気を読んでもらいたいものじゃのお。』

『おばあちゃん………ごめんなさい………けれど私の身体って……そんなに……………悪いのでしょうか?』


すると……おばあちゃんは笑みを浮かべる。


『いやいや……………お前さんの腹の中には…………赤ちゃんがいるのじゃよ。』

『えええっ!?私の……………………赤ちゃん!!???』


そして私はそんな幸せに包まれたのでした。

お読みいただきありがとうございました。

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