シーン112二人の旅。
ルキ視点
私達は飛び上がった。
ルテンと共に。
これから私はルテンと一緒に暮らしていくの。
不安も沢山あるけどきっとルテンがいれば大丈夫。
私達は邪馬国の上空を二人で飛んでいたの。
そんな私達が何故こうして空を飛んでいるのか………だけど………………………。
ヒューマン達の中では結婚したその後………二人は新婚旅行という旅にでるんだって。
そんな私達も普段いかない二人きりで旅行にこの時を利用して行こうという話になったの。
これはあの悪夢を見た事もあり…………私はどうしても思い出作りをしたくなったの。
ルテンはそんな私の話を受け入れてくれて行く事にしたのだった。
そして着いた先は…………………。
◇
◇
◇
『うわあ……………凄いね!!ルテン!?』
私は感動に声を上げる。
目の前には、話には聞いていた美しい海が広がっていた。
『ああ………ここだろルキが来てみたかった海って?』
『うんっ!!南の島………そしてここから見えるこの海は……………『スカイブルー』って言うんだって……………。』
するとルテンの腕が私の肩を抱く。
『ルキ…………お前とこうして過ごせる日々……俺は本当に幸せだよ。』
『ルテン………………私も同じ……です………………。』
静かに海を眺めていた私達。
いつしか時を忘れていたけれど……………時は辺りをオレンジ色へと変化していた。
『あっ……………スカイブルーがオレンジに変わっていきます…………………綺麗です……………………。』
『ああ…………………本当に…………綺麗だ……………』
『お前も……………………………………。』
『えっ!?』
私達の二人の旅の初日はこうして更けていく。
◇
◇
◇
『ルテン!?今日はどこに行くの!?』
私はそう彼に問いかけていた。
彼はそんな私に笑顔でこたえる。
『ああ…………行けばわかる……………行こうルキ!!』
『はいっ!!』
私達は飛行をはじめる。
目の前の美しい海に別れを告げ上空へと飛び上がっていく私達。
二人でのこの移動も私達にとっては楽しいものだった。
そして私は彼の後に着いていく。
眼下に広がる青い海……………それは私にとっても凄く綺麗な眺めだった。
『ルキ…………………………寒くないか!?』
『はいっ!大丈夫です。』
私は彼の優しさがより大きく深くなっていた事に気がつく。
元々が私にとっても優しい彼が私の心を満たしてくれる事をこれまで以上に感じていた。
『もうすぐだ………………………………………。』
すると目の前には緑の大森林に覆われた島が見えてきたの。
『降りようルキ。』
『はい。』
私達はそんな一つの島に降りたっていく。
この島も美しい海に浮かぶ一つの孤島だった。
私達が降り立った島は。
◇
◇
◇
『ここは!?』
私の声に森林を指差すルテン。
『あの森に入ってみようぜ!?』
ルテンはそう言った先に見えたのは鬱蒼としたジャングルだったの。
『ええっ!?だ、大丈夫なの!?』
『ああ大丈夫だ………行こうぜ!?』
私の手をとるルテン………彼の手に触れた私。
温かく大きな手に私は安心感を覚える。
そして私達は深い森の奥へと入っていく。
すると。
『うわあーーーーーーーーーーーーっ!!?』
思わず声をあげてしまう私。
目の前には色とりどりの果実がたわわに実り、私の目を輝かせる。
『どうだ凄いだろ!?』
『うんっ!!本当に凄いです……………ここは!?』
『ああ…………ここはフルーツアイランドって呼ばれている島で………世界中のありとあらゆる果物の宝庫らしいんだ。』
そう言ったルテンに私がとう。
『でもここって大丈夫なの!?』
『ああ………ここはある資産家の所有物らしいんだけど…その資産家の息子が実は俺の生徒でさ……ルキとの結婚祝いにこの島を好きなだけ貸してくれるとプレゼントしてくれたんだ。』
『ええっ!?そうだったの!?凄いね!?』
『初めは島ごとくれるって言われたんだけど……流石にな』
そう言って苦笑いするルテン。
『だから……………ほら。』
ルテンはそういうと木に実ってる果物を一つとって私の目の前に差し出してくれた。
それは真っ赤に熟した果物………甘い香りが私を幸せで満たす。
一粒とって口に含むと濃厚で甘い幸せな味に私は声を上げる。
『うわあ………………凄く甘くて美味しい!!』
『だろ!?良かった!』
私は幸せを感じる。
とても大切で大好きな今は夫でもあるルテンとこうしている時間…………そして私は幸せを全身に感じていた。
すると何かが迫る気配を感じる。
『えっ!?ルテン!!???待って!!何かが来てる!??』
ルテンはそんな私をニコニコ笑顔で見ていた……そんな彼の背後には!!???迫り来る巨大な大蛇の姿があった。
◇
◇
◇
そんな二人に鬼気迫る。
お読みいただきありがとうございました。




