シーン104仲間達との別れ。
ルキは幸せそうだった。
仲間の騒がしい声。
俺達は心ゆくまでこの食事を楽しんでいた。
俺は大好物の麺をすすっている。
『おお…………久しぶりに食ったな……竜ガ麺…………。』
『んん!?それはなんですか?』
俺にそう問いかけてきたのはプテラちゃんだった。
『ああ……………この村でよく取れる農作物の小麦で作る麺を茹でた…………まあ確かヒューマン族の世界ではうどんって奴と蕎麦って奴のちょうど間の様な麺でな…………さすがにこの地は高所すぎて作物がほとんど取れないのだ…………それでも取れる貴重なものなのだ…………それを乾燥させ潰して粉にしてこの麺を作って食してるのだ。』
『へえ………凄いですねえ!?これならもしかしたら私達の空島でも作れるかも知れませんね?』
そういいながら美味しそうに麺を取り食べ始めるプテラちゃん。
俺も負けじと麺を啜る。
ずずずと吸い込み食べる麺…………肉と野菜のバランスも良く………そして流石この村で育ったルキはこの麺を調理させたら今では一番の腕かもしれない。
そんな麺を美味そうに食べているメンバーもいる。
まあこの俺の大好物なのだ………皆も納得のいく美味さであろう。
俺も無心で啜る…………目を綴じるとその旨みを実感させ………幸福感が増してくる。
ああ……美味い…………………実に幸せな一時だ。
俺はそう実感する。
すると。
目を開けていく俺…………………そんな目の前にはなんと。
俺を笑わせようと渾身の変顔をしているアホねことミリタリーイタチがいたのだった。
急激な笑いが腹の底から沸き上がり………俺は。
『ブフォッ!!!お前らあああーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーっ!!???』
俺が立ち上がり怒りにうち震えていると。
俺を見ていた仲間達の顔がにたあーーーーーーーーーーーーーーーーーっと笑い顔へと変わる。
『『あはは………………あはははははは!!!!!』』
大笑いする仲間達。
その時俺の目の前に鏡が用意され俺を映し出す。
鏡に映っていたのは頭頂部がカッパの鼻から麺をぶら下げた俺の姿があったのだ。
『ぷっっ!!お兄ちゃん………何やってるのよ!?』
部屋に入ってきたルキも俺を見て笑う。
仲間達で笑い合う時間。
これはルキの笑顔を見ると………やはりどこかで俺も嬉しかったのだ。
そんな日々を過ごしていた俺達。
するとある日…………ペガサスが口を開いたのだった。
『さてと……………』
そういい立ち上がるペガサス。
『ルキさん………雷武さん…………実に楽しい時間でした………ですが私達はそろそろ空島へと戻らなければなりません……大変お世話になりました。』
ペガサスと共に空島から来ていた…プテラちゃんをはじめ……ビートルとスタッグちゃんも帰る事になったのだ。
するとペガサスを見ていた麒麟。
『僕は……………行かなくていいのかあ?』
すると麒麟の目の前にかがみ声をかけるペガサス。
『あなたはせっかく兄姉と一緒に、いるのですからここにいていいのです。』
『うんっ!!』
麒麟は満面の笑みでそう返した。
そうして空島の面々も帰っていった。
またあの島に行く事を約束をして。
『言っちゃったね………………。』
『ああ………まあでもまたいつでも会えるさ。』
『うん………そうだね。』
悲しそうでも笑顔を見せるルキ。
するとスクエルちゃんが口を開く。
『ふぅ…………じゃあ………私達もそろそろ行こうかな………ねえ?コング様…………カラーちゃん?』
『それなら僕たちもそろそろここを出るよ。』
俺達の元へ集まってきたのはスクエルちゃん、ゴリさん………そしてカラーちゃんとアースドラゴンにバラコンダ………そこにはメガロもいたのだ。
『皆……………本当にありがとう。』
ルキの声にスクエルちゃんが手を握る。
『ルキちゃん…………貴女はきっといい人と出会い……そして幸せな未来が見える……だから頑張るのよ………結婚式でもあげる時は………ちゃあんと呼ぶんだよ?必ずお祝いに駆けつけるからさ?』
『うんっ!ありがとうスクエルちゃん!』
女の友情だろうか………そんな二人の可愛らしかった。
『私もルキちゃんの花嫁衣裳は見に来るよ!?』
『カラーちゃんも本当にありがとう。』
そこへ加わるカラーちゃん…………そして。
『ルキ…………僕達もカラーを見送りながら一時ここを離れて送ってくるな!?』
『そうであります!ルキ?僕もそれまでひとまずここを離れる……いい子にしてるんだぞ?』
そう言ったのはねことイタチだった。
『お、お前らもか?』
俺の言葉に二人は頷く。
『ああ…………僕達もまた神器を集めるために集まったのだからな………まあでもここへはいつでも遊びにくるさ。』
『そうであります!僕もまた修行してくるであります!!!』
するとルキは目に涙を浮かべていた……………………。
立ち去っていく仲間達。
ルキはすーーーーーーーーーーっと息を吸い込み………そして。
『皆あーーーーーーーーーーーー!!本当にありがとうーーーーーーーーーーー!!!!!』
ルキの叫ぶ声。
皆が手を振り応える………だがやはり………その表情には寂しさを感じた。
俺はルキのその表情を見つめるのであった。
平和なこの世界…………きっとこれからは皆幸せになっていくであろう。
そう思いながら。
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