シーン100魔王ゼルドリスの消滅!?
『うおおおおーーーーーーーーーーっ!?魔王………ゼルドリス!!???』
俺は魔王ゼルドリスに斬りかかる。
そんな俺の斬撃を止めようとその刃を向けてくる魔王ゼルドリス。
そして俺の刀は魔王ゼルドリスの頭部寸前で止められてしまう。
『くっ…………こんなもの………この俺様に届く前に破壊してやる!!!!!』
魔王ゼルドリスがそう言い放ち俺の刀を押し上げてくる。
『くっ………………ぐうああああーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーっ!!???』
俺は渾身の力を込めていく。
『お兄ちゃん!!!!!!』
『『雷武!!!!!!』』
ルキ………そして仲間達の俺にかけてくる声。
きっと今…………この時が魔王ゼルドリスを倒すチャンスなのかもしれない。
俺の身体はきしみ激痛がはしっている………血も所々から流れ、これ以上の戦いに限界を感じていた。
『クククッ………どうした?ああ…………そうか………これ以上は限界か?』
ニヤリと笑みを浮かべそう言い放つ魔王ゼルドリス。
そして徐々に俺の刀を弾こうと押し上げてくる。
『これは……………………くそっ!!???』
『クククッ………だから言ったであろう!?この俺様は魔王ゼルドリス……………この世界の全てを手にする覇者…………………ドラゴン風情に倒される俺様ではないのだ。』
グググっと押し上げ始めるゼルドリス。
(くっ…………………これが俺の限界………なのか?)
皆の悲しげな顔……………ルキの笑顔…………俺の中では、そんな皆の思いが溢れてきた。
『魔王!!!ゼルドリス!!!!!俺は……。』
『俺は!!!!!!』
その時。
俺の身体の中で何かが起こり始める。
炎が全身から発してくる……………そしてそれは激しく燃え上がる。
『なっ!!???貴様…………………今更なんだその力は!!!???』
『お前が魔王ならば……………俺は竜王…………雷武だ…………俺は正直できた男じゃねえ…………世界を守る!?そんな大それた事をいう『勇者』でもなんでもねえ…………だが………………俺は大切な仲間達……弟と……そして……ルキは守る。』
俺の炎は激しく燃え上がる。
ゴオオオーーーーーーーーーーーーーーっと激しい炎はやがて刀身へと移っていく。
すると炎は魔王ゼルドリスの大鎌へと移っていく。
『なにっ!!!??これは…………………貴様ァァァーーーーーーーーーーーーーーーーっ!?』
ゼルドリスは激しく叫ぶ。
そして奴の大鎌から黒き影がズズズと這い出てくる…………………それはやがて形を成し…………。
次の瞬間。
ズンっと俺の腹部にそれが突き刺さる!!!
『ングっ!!???ガハッ!!???』
腹部に激痛が走り……………そして体内から熱いものが込み上げ吐き出す血液。
『クククッ……どうだ………このままお前の身体を貫き……………………殺してやる………………これがお前の………………限界だ。』
深く突き刺さってくる奴の影。
『お前がいれば仲間達が……………ルキが……………ずっと悲しい思いをし続ける事になる………。』
そんなのはごめんだ。
俺は…………………俺はこの刀に全てをかけてやる。
魔王ゼルドリスの身体に炎が移り燃え上がり始める。
『なっ!!???なんだとおおおおおーーーーーーーーーーーーーーーーーーっ!!???』
『フン…………………残念だったな……………貴様が俺の腹にそれを突き立てた事で僅かだが…………俺の刀を押さえる力が弱まったよな。』
『うおおおおおーーーーーーーーーーーーーっ!!!???』
刀はそのまま振り下ろされていく…………そしてゼルドリスの頭部に届こうとしていた。
『がっ!!!!????こんな…………………。』
『こんな……………馬鹿なあああーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーっ!!!??』
『消えろ魔王ゼルドリス!!!!!はああああーーーーーーーーーーーーっ!!!????』
ザンっと振り下ろす俺の刀。
次の瞬間。
魔王ゼルドリスの身体に突き刺さった刃。
『っ!!!???この…………………………………。』
『ドラゴンめがあああーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーっ!!!????』
俺が刀を振り下ろす。
すると深い闇が魔王ゼルドリスの全身を包み込み始める。
『逃がすかあああーーーーーーーーーーーっ!!???』
『グアアアーーーーーーーーーーーーーッ!!???』
そして俺の目の前から………………………………。
魔王ゼルドリスは消え去っていったのだった。
『お兄ちゃん!!!????』
『『雷武!!!????』』
ルキと仲間達の声。
そして俺の視界はぼやけ……………意識を失っていったのだった。
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