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この話のタイトルは君がつけろ  作者: 樋口 涼


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アンドレア・エルフローレン3

先陣を切った隊員達が、行く先々で火器をぶっ放す。

基地手前で殲滅を目指すが、それは難しい事は誰しもが分かっていた。

戦闘用機体と言えど、積める武器には限りがある。

それを如何に効率よく、奴らに当て息の根を止めるかがカギになって来る。

そして、弾や爆弾が無くなったとしても、一度出撃した後に取りに戻る事は出来ない。

いつもならば撤退が出来ても、今回は撤退している間に基地がやられてしまう。


出来る限り、奴らの急所を狙う。

屍を乗り越え、次の奴が襲ってくるが、奴らは地を這う事しかできない。

上空に飛ぶ俺達に利は有ったはずだったが、何ぶん数が多すぎた。

進行速度を遅らせるだけでも精一杯で、徐々に押されていく。

俺の機体に積まれた弾薬がなくなって来た頃、一つの機体が奴らに突っ込んでいった。

弾切れによる自発的な特攻だった。

それに続き、我先にと競うかの如く次々に機体が突っ込んでいく。

一際大きく爆発した機体もあった。

想像するに、弾薬の残りを確認し、意を決して残りの弾薬と共に身を投じたのだろう。

俺も「そうするべきかも知れない」と考え始めていた。


「…設置…完了…訓練場…下がれ…全…ん…下が…」


途切れ途切れの通信が入った。

言われた通りに基地内へと下がると、奴らと本館の間に位置する訓練場の手前に、爆薬でレーンが出来ていた。

自ずと意図を理解し、巻き込まれない様に遠ざかる者と、理解しても尚、特攻に身を投げる者とに別れる。

どちらが正しいと言うのはなく、1人1人が判断した結果だった。


黒い波は爆発に飛び散りながらも、こちらへ向かってきた。

数はまだ多いものの、降り落ちてきていたモノはいつの間にか消え、地上に這う奴らを殲滅すれば終わりだと思えた。


最初の一匹が爆薬に触れた瞬間、轟音と共に爆発が起こり火柱が上がる。

横並びに一斉に燃え、爆破され、奴らの破片がまき散らされた。

運悪くRestrictionに当たり、建物が粉砕した。

しかし、炎の中からは次々と個体が現れ、塀や囲われたフェンスをなぎ倒し、蹴り上げながら訓練場に侵入し始める。

このままいけば本館もドックも同じ様になるだろう。

だが、次の指示は来なかった。


それもそのはずだった。

本館の向こう側に、警護隊形を組んだヘリの群れが見えた。

俺達の出撃する前に、上官達は避難していたのだ。

本館の戦闘機が数機上空に出てきた。

しかし、本館の戦闘機は先頭に加わることなく旋回し、先を行く警護隊形のヘリの一部に加わる為、飛び去って行った。


…この基地は破棄だ。

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