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この話のタイトルは君がつけろ  作者: 樋口 涼


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110/200

アンドレア・エルフローレン4-4

そのDVDを、電源が入っているパソコンに入れる。


自然にソフトが立ち上がり、岡という少年の全裸の画像と共にデータが並んでいた。

数値が何を意味するか俺には分からない。

だが、数種類のグラフが現れ、救助した日から何かの数値が上がっている。

そして、6日目…昨日の日付に「反応有」と書かれている。


「反応有りとは?」


カーソルを文字の上に置くと、新しいファイルがリンクされていた。

知ってはいけない気がするが、押してしまう。


「タイプーAについて:生物学的観点から捕食・繁殖等の…」


タイプーA…。

タイプーAとはあの蜘蛛の様な化け物の事で、写真と共に書かれた文によると、アレの研究経過のファイルらしい。


『24:27』


読んでいる時間はないが、ざっと目を通す。

ある実験を柳隊長の提案で行うと書かれている。

研究室の室長の名と共に、承認者として副司令官の名前も入っていた。


[これらは人体を使った実験記録である。

ヤツらが繁殖する際に、ある体内分泌物が高い者に卵を植え付けた場合と低い者に植え付けた場合、高い方が成長速度が著しく速く、脱皮が速くなり、個体数が増える。]とあった。


[体内分泌物の高い者と低い者の差ができる要因は、タイプーA発生後の物質をどれだけ体に吸収しているかで決まり、隊員の血液を調べた結果、出撃回数が多い者ほど高い。

そして、繁殖実験の為に隊員を使用が案として挙がったが、不利益の方が高いと想定され、一般人から高い者を集める決定が成される。

しかし、それに対し司令官及び主要の隊長数名から強い反発が起こり、実験は数回を経て一年前に中止が決定。]と書かれていた。

が、中止された後も続けられた事を、岡君の検査結果の日時が物語っている。


「出撃回数が多い者ほど高い…」


ここはタイプーA…が居た所だった。

実験用に飼われたヤツが、ここに。

そして、俺か…俺も…高い?

カイルも…か。


DVDを取り出し、鞄に入れる。

これは柳隊長に確認を…いやその前に本庄隊長に報告しなくては。


『21:12』


時間が刻、一刻と迫る。

まずはIDを見つけなければ。


研究員達の死体を手あたり次第漁る。

やけに腰から下が長い奴の上半身を抱えた拍子に、ずるっと血と共に中身が流れ出てきた。

身を引くが、自分の下半身が血に染まる。

頭の半分が無い奴の服も…漁った。


倫理的な外聞や良心など考える暇は、この危機的状況と精神的プレッシャーで無に等しく、形振り構っていられなかった。

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