表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
【台本版】魔王の缶詰()の作り方  作者: ジータ
第四章 2つの人魚国
61/138

61 走れエロス。

61 走れエロス。



 女王の前で片膝をつき頭を下げ、

敬意を表する4人。


 ヌルを見つめる女王【ヨーリー】が

重い口を開く。

 キリッと真剣な表情をしていたヨーリーだが、

突如ニコッと微笑み、えくぼが出来た。

 ブスは笑うとカワイイが、

やはり美人の笑顔もカワイイ。


 ヌルは思い出した。

 アイドル好きな、地球での友人が

言っていた言葉を。


 【えくぼは、恋の落とし穴なんだよ!】


 まさに、恋に落ちてしまいそうな罠であった。


ヨーリー「レイカから話は聞いてるわ、英雄様。

     楽にしていいわよ。


     ゴリラみたいなの想像してたけど、

     こんなカワイイ小人ちゃん

     だったのね。」


 ヌルを見つめ片目を閉じ、

ウインクするヨーリー。


ヌル「お、お初にお目にかかりましゅ。

   ヨーリー様。

   私はヌルと申します。

   こちらは旅の仲間にょ、うまーる、

   レスベラ、クルムでしっ。」


 絶世の美女の予想外のコミュニケーション。

 緊張と焦りでヌルは上手く話せず、言葉を噛む。


 ヨーリーは、とろんとした表情をし、

自身の両腕で胸を寄せ谷間を強調しながら、

唇を少し舐めたあと、ヌルに話しかけた。


ヨーリー「緊張しないでいいのヨ。

     ヌルちゃんは礼儀正しいのね。


     ねぇ知ってる?『お』を付けると、

     丁寧になる言葉は多いけど、

     イヤラシクなる言葉も多いのよ。」


ヌル(初対面の人に何言ってんのこの人ーー!?

  でもお色気SUGEEEEEEEEEEEEEEEEE!!!)


 ヌルの心に、雷に撃たれたような衝撃が走った。

 目がハートになり、ヌルの鼻からは血が垂れた。


ヌル(お●●●、お●●●、お●●●●。

   マジだ!!すげえ!!)


ヨーリー「あら、ごめんネ。刺激強かったカナ?

     経験済みみたいだから、

     大丈夫かと思ったんだけどナ。」


ヌル(10代の肉体、やっぱスゲーわ。

  興奮して鼻血なんて、最後に出た記憶ねーぞ。)


  「これは失礼しました。

   経験とは何の話でしょうか?」


ヨーリー「ヌルちゃんの性体験覗き見しちゃたの。

     ごめんネ。経験人数1人。」


ヌル「そ、そんな魔法が!?

   鑑定魔法の応用か…。ぶつぶつ。」


 ヌルは、殺気を感じて後ろを振り向く。

 クルムが怖い顔をしている。

 うまーるとレスベラは、大きく口を開き、

ぽかーん、とした表情をしている。


ヌル「ヨーリー様、実はお願いがあって

   参りました。

   外海を超えて

   他の大陸に行ける舟が欲しいのです。」


ヨーリー「話は聞いてるわ。準備してるとこよ。

     3時間くらい、

     観光でもしていてくれる?」


ヌル「承知しました。ありがとうございます。

   あと、ヨーリー様、

   いくつか気になる事案がございます。」


ヨーリー「ヒトが襲撃された事件のこと?」


ヌル「はい。不可解な点があります。」


ヨーリー「興味があるわ。」


ヌル「三つほど違和感がありました。


   一つ目は、ヒトを襲っていたキメラが

   3体とも自爆をしました。

   その威力は、彼等の遺体を粉砕しましたが、

   攻撃を加えた我々にはダメージを与えない

   ような威力に調整されていました。


   二つ、我々を見たキメラは、

   戦うよりも逃げ出そうとしました。


   三つ、そのキメラ達が、

   とても弱かった事です。


   我々は、たくさんの魔王軍と

   戦ってきました。

   敵は少しづつ進化し、

   強くなっていきました。


   しかし今回のヤツラは、弱すぎたのです。

   まるで捨て駒のように。


   これは私の推測ですが、

   ヤツらは偵察部隊で、

   今後本隊が攻めてくる可能性が

   あると思います。

   エルフ国を襲撃した隊は、

   かなりの強さと

   狡猾さを持ち合わせていました。」


ヨーリー「なるほどネ。

     さっきから出てくる

     キメラというのは?」


ヌル「失礼しました。

   これは私が勝手に名付けました。

   おそらくですが、人類と野生動物を

   合成した兵士かと思われます。


   2足歩行をし、5本指の腕があります。

   その他に野生動物の外観的な特徴や、

   能力などを行使します。

   中には人語を話したり、

   魔法具を使いこなす者もいました。」


ヨーリー「なるほどネ。

     そんなのが数百体も

     エルフの国を攻めたのね。」


ヌル「正確に言いますと、エルフの国を攻めた

   大部分は、キメラではなく強化生物でした。

   簡単に言うと、大きく強化された

   昆虫でした。


   コレに人間的な特徴は見られませんでした。

   おそらく製造が容易で、

   その分質が低いと思われます。」


ヨーリー「なるほどネ。

     レイカの話だと、雪だるまも

     出てきたようだけど、

     コレは何なのカナ?」


ヌル「はい。私はゴーレムと名付けています。

   それは生物ではなく、鉱物などで造られ、

   魔法の力で動く兵士です。


   雪だるまの他にも、

   巨大な鉄鉱石で出来たモノがありました。」


ヨーリー「ふんふん。ありがとう。

     実はね、先日ウチにも魔王軍の使者が

     来てネ、俺のをしゃぶれ、

     ……じゃなくて、俺の下で働け

     って言うのヨ。


     あまりに無礼だったから、

     お仕置きしちゃったの。

     そろそろ報復くるカナ〜て

     思ってたトコ。


     ……上等よネェ。」


 さっきまでニコニコしていた、ヨーリーの顔が

急に真顔になる。

 凄まじい量のオーラが漂う。

 仲間が殺されたことを

かなり怒っているようだ。


 ヨーリーの側に立つ侍女が、

ぽんぽんとヨーリーの肩を叩いた。


 ヨーリーはハッと我に返り、

ニコニコ笑顔に戻る。


ヨーリー「ヌルちゃん達は、とりあえず

     観光してて。

     城で待たされるよりいいでしょ?

     少ないけど、お小遣いもあげるネ♪」


侍女「怪我人救助クエストの報酬として、

   お受け取りください。」


 ヌル達は侍女の方から

各々お小遣いを貰った。


 侍女と騎士の2人が、

ヌル達4人を城の外まで送ってくれた。

 歩きながら話した。

 名物の食べ物や、人魚国で人気の服や

アクセサリーなどの話であった。

 侍女の方の名前は、『ともっちょ』。

 騎士の方は『アッチ』という名前らしい。


 ヌルは、どうしても行きたい店があった。

 それは、フレームアイとゴリアシが

オススメしてくれた、

オトナのお店【パイオーツおぅふカリイヤアン】

であった。


 ヌルは城の外に出ると、色々と自由に

見て周りたいから単独行動をしたいと申し出た。


ヌル「じゃあ、〇〇時に城の門の前で!」


クルム(仕方ないわね。)


 ずんだが、ジッとヌルの目を見つめる。

 あんみつを抱いた、うまーるは

少し疲れた顔をしている。


 3人の許可を得て、ヌルは走り出す。


レスベラ「そんな走ると転ぶぞー!」


 勘の良いクルムにはバレバレであった。

 と同時に、賢明なクルムは理解し、

許してくれたようだ。


ヌル(もう迷わない!俺はアソコへ行くんだ!

  自由時間は、残り2時間45分!!)







評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ