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【台本版】魔王の缶詰()の作り方  作者: ジータ
第一章 戦う理由
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17 エコーロケーションはムフフな事に使えない

17 エコーロケーションはムフフな事に使えない


 ずんだが警戒している。


ヌル「ヤツがまだ生きている!?

   頭を落としたのに!?」


マーボー「ムッ!?」


 マーボーが天井から伸びたヒルの攻撃を

受け止めている。


ナーガ「うわあああああ!!」


 ナーガは地面にいるヒルに襲われていた。


ヌル(2匹いたのか!?

  いや、ちがう!

  天井のは先刻俺が頭を落としたじゃないか!)


 ヌルは天井のヒルを見て気付いた。

 よく見ると、先程切り落としたはずの顔がある。


ヌル(頭がある!

  再生した!?

  地面にいるのは、まさか!!


  さっき落としたヒルの頭!?

  首から下が再生した!?

  こいつ、まさか、プラナリアみたいな

  再生能力があるのか!?)


 天井のヒルが、

マーボーの鬼のような連続突きで

コマ切れにされている。


ヌル(やっちまったなぁ!!)


  「マーボーさん、

   コイツは切断しちゃダメです!

   分裂して数が増えます!」


マーボー「マジかよ! 早く言えよ! ピュイ♪」


 オニオの矢もナーガの打撃も、

ヒルにとって致命傷にはなっていない。


ナナ「私が魔法で戦います!

   ギリー様、アドバイスお願いします!」


ギリー「洞窟など、陽の光の当たらない所で

    生きる、白や透明の生物は陽の光に弱い。

    特に透明な体のものは、

    光が当たるだけで、

    内臓がダメージを受けるはず。


    太陽をイメージしながら、

    光の魔法を使いなさい」


 ナナは銀の女神の首飾りを握りしめ、集中した。

 ヒルの魔物は8体ほどになり、

もう防戦一方である。


オニオ「いだだだだだだ!!

    いだいンゴ!!」


 オニオはケツを噛まれ血を吸われている。

 ギリーは結界魔法でナナを守っている。

 ナナが握りしめた掌から光が漏れ出した。


 ナナ「光魔法・【トワイライト】」


 それは、まるで夕暮れのような優しい光だった。


ヌル(弱っ!

  弱くね!?

  大丈夫?

  もっとギンギンなやつじゃないとダメじゃね?)


 ところが、ヒル達は逃げ出していった。

 ナーガはスキルを使ったようだが、

何も盗れなかった様子。

 どうやらアレはメスのようだ。

 もしくは、

雌雄同体からは盗めないのかもしれない。


ヌル(もしかしてナーガは、

  どれだけレベルが上がっても、

  女の子のパンツは盗れないのかもしれない。

  英雄には、なれないかもしれんな。)


 ヌルは今回のMVP、ナナに訊いてみた。


ヌル「もっと強い光魔法出せなかったの?」


ナナ「モンスターさんが内蔵をヤケドしたら

   カワイソウだから、

   薄暗い明かりにしてみたの」


 ヌルはナナの優しさにキュンとした///


 ヌルはスキル【分裂】を手に入れた。

 切断された体の一部が、

もう一人の自分となるスキルだ。


ヌル(これは使えそうなスキルだ。

  慎重に使い所を考えなければ。

  

  しかしここは、洞窟の最奥地点のはず。

  光の魔水晶なんて見つからんぞ。

  やはり、もう全て掘り尽くされて、

  枯渇してしまったのか?

  なにか良い方法はないだろうか。)


  「あっ!」


  (もしかしてアレが使えるか?)


  「コウモリのエコーロケーション!」


  (エコーロケーションは、

  ムフフな事に利用できないだろうし、

  ここで使っちゃっていいよね?)



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