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【台本版】魔王の缶詰()の作り方  作者: ジータ
最終章 最終決戦
127/138

127 最終話 ヌルからの手紙 〜人類の使命と存亡の危機。そして楽園の先にあるもの〜

127 最終話 ヌルからの手紙


〜人類の使命と存亡の危機。そして楽園の先にあるもの〜



 邪神封印後まもなく、ヌルのポーチから

ヌルが書いた手紙が見つかった。

 ヌルは遺書を残していた。

 終戦直後、それはナナによって発見され、

公開された。

 次のような内容であった。


 ーーみんながコレを目にしているということは、俺はもう生きていないんだろう。

 でも、後悔はしてないよ。

 きっと、俺の目標は達成できているはず。


 戦争が終わり、これから世界は少しずつ

平和になっていくと思う。

 これからは世界中の人々が協力し、

交易なども盛んになり、

飛躍的に文明の水準が上がると思う。

 ただ、それは良い事ばかりではないんだ。

 主に懸念されるのは、環境破壊と少子化だ。


 人類滅亡の要因となりうるのは色々考えられる。

 例えば、異常気象による自然災害や、

小惑星衝突、水と食糧の危機、温暖化による

生態系の破壊、火山活動、民主主義の崩壊、

核戦争、化学兵器、生物化学兵器、

サイバー攻撃によるインフラ破壊

AI自律兵器の暴走、移動の高速化による感染症、

なんかが考えられるんだけど、

とりあえず今回はこの2つのテーマに絞るよ。


 まず環境破壊についてだけど、

 そもそも“人類の使命”とは何か、

この星での【役割】は何か。

 というところから話すよ。

 人類の役割は、“石炭期の負の遺産”

を掘り起こし、命のサイクルに還元する事なんだ。


 つまり、石炭や石油を掘り出して燃やして、

炭素を生命のサイクルに戻すということなんだ。

 これは高い知能を持つ動物である、

人類にしかできないことなんだ。


 炭素は命の源、原材料だ。

 石炭期には、植物を上手く分解できる動物が

いなかったために、枯れた植物がそのまま

地中深くに眠ることになってしまったんだ。

 それが変化したのが化石燃料だ。

 このままでは生命の未来が危ういと感じた、

生物たちが総力を結集して、

人類はこの星に生まれたんだ。


 人類は次々と道具を作り出し、

10万年の歳月をかけて、ようやく

地下深くの資源を掘り出せるようになったんだ。

 これはどんどん掘り出して

活用していいと、俺は考えてる。


 ただ、これはやりすぎると【温暖化】という

問題に直結するし、産業なんかで利便性や

効率を求めると、石油を加工した

【自然に分解されにくい素材のゴミ問題】

なんかにも発展する。

 これは多分、避けられない問題だけど、

頭の中に留めていて欲しいんだ。


 もっと先に進むと、【低炭素社会】とか、

【代替エネルギー】とかを提唱する声が

上がるんだけど、

これは鵜呑みにするなと俺は言いたい。


 1番大切なのは、森林や珊瑚礁なんかの

【二酸化炭素を吸収するものの保護】なんだ。


 “化石燃料を使わない”のではなく、

【上手に使いながら命のサイクルに戻す】

これが重要なんだと俺は思う。


 俺が生まれた世界【地球】では、

石油王と呼ばれる“石油に最初に目をつけて

開発した大富豪”は、まず現地の人を

奴隷のように使い、水よりも安い値段で

世界中に石油をばら撒き、

石油が必須の世界を作り上げた。


 需要が増えて石油の値段が上がると、

旨味を吸い上げた後に、今度は天然ガスに

乗り換えた。

 今では“石油石炭を使う者は悪”という

世界を作り上げ、天然ガスや燃料電池を

売って大儲けしているという始末だ。

 

 この世界でも、

いずれ同じことが起きると思ってる。

 このことをどうか、

忘れないで開発をしてほしい。


 もう一つは少子化。

 生物とは本来【怠惰】なものなんだ。

 必要があれば動くけど、

必要がなければ動きたがらないんだ。

 俺が生まれた世界、地球では

こんな実験がなされたんだ。


 ネズミに安全な居住区と充分なエサを与える。

 すると、一定の数まで爆発的に増えるんだけど、

やがて必ず全滅するんだ。

 この実験は25回繰り返され、

25回とも同じ結果の全滅で終わっている。

 いずれも同じ結果で、同じ数から減少を始め、

同じような結末を迎えるんだ。


 安定してエサをもらえるのに【貧富の差】が

出たり、チカラ関係のバランスが崩れたり

するんだけど、1番大きな要因は少子化なんだ。

 生物は安全な環境になると

生殖行動をしなくなるんだ。

 平和で安全な世界は人を堕落させるんだ。

 これからコッチの世界でも必ず、

この問題に直面する。

 この2つを踏まえて、

これからの世界の開発を皆で考えて欲しい。


 俺が大好きな【2番目の故郷】である、

この世界がいつまでも続くこと。

 そして皆の幸せをココから願ってる。   ヌル




ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー



 ーー神殿のような場所ーー


 2人に分裂した女神と、

オネエのようなオッサンの3人が話をしている。

 オッサンは“元邪神”である。

 ナナたちにより浄化され、

女神により解放された。

 今では3番目の女神となっていた。

 愛称はエタ。


女神A「よし。これで決まりね。

   これでいきましょう。」


女神B「必ず成功させましょう。

   こっちの世界をよろしくね。エタ。」


エタ「わかったわ。こっちは任せて。

  ヌルちゃんをよろしく頼んだわよ。」


 2人の女神は、転移魔法陣のような

光の魔法陣に吸い込まれ、消えた。

あとがき



 読了ありがとうございました。

 いま思えば、途中でエタらずに書き終える

ことができたのは、読者様に支えてもらえた。

 以外の、なにものでもないように思えます。


 こんな、好き勝手にルール無視で書いた

駄作ですが、気にしてくれているっぽい読者様が

2〜3人いたような気がします。

 気のせいかもしれませんけど。


 どんな結果になっても、最後まで諦めずに

書くと決心してはじめた事ですが、

きっと、ずっとPV0だったら

心が折れていたかもしれません。


 ほぼ毎日、PVはチェックしていました。

 連載を始めた6月は、PV 0の日が頻繁に

ありましたが、連載を続けていたら

PVやユニークがゼロの日は減りました。

 とても嬉しかったです。


 なぜ、今まで小説を書かなかったオッサンが、

いきなり書き始めたのか、

について話しておきます。


 書籍作家さんに多いのかな。

 続きを楽しみにしていたのに

エタられた作品を見ると、

とても悲しい気持ちになります。


 まぁ、自分も無料のスマホゲームなんかで

育成途中で辞めたゲームがあります。

 そのキャラのことは、時々気になります。

 

 その話は置いておいて、ずっと追ってた作品が、

 「更新なくなったなー」と思い、

作者ページを見ると、

新しい作品に注力されているのを見かけます。

 書籍作家さんからしたら、金にならないのに

労力を注ぐ意味がないんでしょうけど。


 せめて、打ち切り漫画のように、

「勇者たちの冒険は続く」みたいな形で

終わらせてくれたらスッキリするんですけどね。


 自分が何やったって無駄なのは

わかるんですけど、


 「ポイント貰えないけど、

 ブクマゼロだけど、オッサンは

 心折れずに、最後まで書いたぜ!」


 それを言うためだけに頑張る予定でした。

 実際は、たくさんの人に興味をもってもらえて

(PVをユニークで割った数が、3は良い方らしい)

まさかのポイントまで貰えてしまって、

文章力はカスだけど、タイトルとあらすじは

悪くなかったのかなと。

 少し前向きになりました。


 特に序盤で貰えた10pには驚きました。

 アレを見た時に、生きてる限り、

書き続けるぞと強く思いました。

 4pくれた方も、ありがとうございました。


 文章力以前に、なぜ台本形式で書いたか

について話します。

 少年時代に、ゲームのシナリオを

書いたりしていた影響と、

三人称多元視点で書きたかった。

 というところです。

 主人公がいない場面の多用や、多くの登場人物を

出して、頻繁に視点を変えたい、

みたいな事をやってみたかったのです。


 それと、他にもいくつかのテーマがありまして、

地球の環境問題とか人類の行く末とか、

震災で落ち込んだ地元福島県の名物だったりとか。

 その辺のテーマは途中から、

グダグダになりそうで控えめに修正した結果、

中途半端になってしまいました。反省。

 最終話に無理やり入れてしまう

結果になりました。


 挿絵も入れて、説明とかの地の文を減らした

会話文主体でサクサク書きたい。

 そんな予定でした。

 実際にはそんなことはできず、

説明が足りないような気がして文を追加した結果、

駄文の長文が完成し、それがブラバの原因

なんだろうと思います。

 挿絵の作成も困難を極め、

予定通り行きませんでした。

 目標は1話毎に最低、挿絵1枚以上。

 セリフのあるキャラは、全員分作成でした。


 プロット書いてた時期は

超楽しかったんですけどね。

 プロットから文章に起こすのは

地獄の作業でした。

 まぁ、全文プロットみたいなもんなんですけど。


 もう途中から、何やってるのか

わからなくなってましたが、

この形式で最後まで書きました。

 

「これ、セリフの前の名前、意味あるんかな?」


 みたいな。

 それでも、忌避される“台本形式”

で長編を書いてみる。

 これだけは最後まで批判されても、

やろうと決めて書きました。


「あなたの作品は小説ではない」


 なんて感じで、感想欄が炎上しないかな?

と心配していましたが、真の駄作はアンチすら

寄り付かないということがわかりました。


 小説としてタブーなのはわかるのですが、

やってみたかったのです。

 先人達も挑戦してダメだったんだろうな、

というのがよくわかりました。


 最後に今後の予定ですが、

この作品のタイトルには

とりあえず【台本形式】と付けて、

今後は、伏線補完SSを何話か投稿→

今作の誤字脱字などの修正改稿→

ネット小説のルールを意識して改稿した、

同じストーリーのものを“別作”として

公開する予定です。


 別作は題して【魔王の缶詰()の作り方IF

〜女神の後悔とやり直し〜(仮)】

みたいな感じになる予定です。

 今作に少しだけ分岐点をつけ加えて、

結末だけ若干違うといったものにする予定です。

 127話の先から始まり、また一巡して

126話の続きは、そこに繋がります。

 今作が“バッドエンドルート”とするなら、

別作は“ハッピーエンドルート”となります。

 文章力については、頑張ります。

(勉強し努力しますが、上達するかは……。)


 伏線回収SSからは、あとがきに

ポイントクレクレも載せてみる予定です。

 ポイントが欲しいというよりは、効果があるのか

という検証をしてみたいというのが本音です。 


 分岐作は約1年後の公開を目指しております。

 次は最後まで全て書いてから、

毎日投稿する予定です。

 目標はブクマ1件、ポイント15ポイント以上。

 それでは、読んでくれた皆様、

ありがとうございました。        ジータ

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