8、六花メンバー4
それから2日間が経ち、生徒会室
樺恋
「終わった。これ」
樺恋が1枚の紙を渡した。
それには、候補者の名前一覧が載っていた。
・朧嶺
・九頭龍梓騎
・漣佳翔
・漣耀
・万里リヒト
・明神明希
・漣柳樺
・月城アラン
・水篠水翔
・夜桜巴
・華月聖那
・天鬼笑琉
・廻間シエル
・神流時雨
・紅露初音
・艸楽音緒
・漣麗
・漣珠優
・漣爽
・漣海礼
・漣凛
・神々廻紫
・瀧川真琴
・月城イヴ
・月城ヴィル
・日向一颯
・瑠璃川凪愛
・漣樺恋
・水篠唯澄
・任憂炎
任憂炎
読み方:レン・ユーエン
年齢:15歳 高校1年生
クラス:A
一人称:私
その他:
中国人
少林拳の使い手
運動神経抜群である
分析能力にも長けている
切長の目
センター分けの短髪
いつもニコニコしている
の30人の名前が載っていた。
しばらく時間を遡り…
2日前…
空手部の部室前で
樺恋
【あの、背の高い男の子…どこかで見たことある。】
憂炎
【あれは…クラス会長ですね。】
「您好、会長サン。」
您好:你好の敬語 こんにちは
樺恋
「こんにちは。何をしてたの?」
憂炎
「武術を見ていました。あの人の動きはいいですが、他の人はあまり良くないですネ。」
樺恋
【同じ人をいいと思った。この人、サポートに使えるかもしれない。】
「一つお願いがあるの。シャツ脱いで。」
憂炎
「会長サン。すごい、大胆ネ。いいよ。」
憂炎が服を脱いだ
それと同時に樺恋がメガネを外した
樺恋
「武術を嗜んでる。筋肉のバランスがいい。運動神経も良く、痛めているところもない。緻密に計算して鍛錬し尽くされている体。あってる?」
憂炎
【全て合ってる。驚いた。この能力、目を酷使するからメガネをかけているのか。相当、負担がかかったはず。面白い子だ。】
「合ってますヨ。」
樺恋
「サポートに関する授業のテスト、点数いくつ?」
憂炎
「90点ですネ。」
樺恋
「そっか。ありがとう。私を分析できる?」
憂炎
「簡単にですガ…。運動神経が良く、バランス良く鍛えている割にスタイルは崩れていないし日焼けもしていないところから100%計算によって効率よくトレーニングをしてる…と思うネ。」
樺恋
「ん、ありがとう。」
【この人が最後の1人だ。】
現在に戻り…
耀
「この任憂炎はなぜ選んだ。」
樺恋
「分析能力に、トレーニングメニューを考えることもできるから私の右腕になり得る素質がある。以上。」
嶺
「ええんやない?うちは賛成や。」
耀
「樺恋が選定したんだ。文句はない。補欠はどうするつもりだ。」
樺恋
「補欠は2人。朧栗花落、聖条呉羽の2名。」
響紀
「妥当だな。書類の制作をすぐにしよう。耀、頼むぞ」
耀
「わかりました。」
後日 朝のホームルーム
響紀
「全校集会になった。校庭に集まるように。以上だ。」
校庭にて
響紀
「六花スポーツ大会代表顧問を務めている有馬響紀だ。メンバーが決まった。これから発表する。呼ばれたものは前に出てくるように。メンバー選定をした漣樺恋に発表してもらう。漣樺恋はメンバーに内定している為、他の29名と補欠2名を発表してもらう。」
壇上に樺恋が上がった。
樺恋
「発表します。3年A-1クラスより、朧嶺、九頭龍梓騎、漣佳翔、漣耀、万里リヒト、明神明希の6名。3年A-2クラスより天鬼笑琉、華月聖那、漣柳樺、月城アラン、水篠水翔、夜桜巴の6名。2年Aクラスより、廻間シエル、神流時雨、紅露初音、艸楽音緒、漣麗、漣珠優、漣爽、漣海礼、漣凛、神々廻紫、瀧川真琴、月城イヴ、月城ヴィル、日向一颯、瑠璃川凪愛の15名。1年Aクラスより、水篠唯澄、任憂炎の2名。以上29名をメンバー内定とします。補欠2名は1年Aクラスより、朧栗花落、聖条呉羽の2名とします。以上です。」
憂炎
【私が!?なぜ、でしょうか。まぁ、代表に選ばれるだけで相当な名誉となります。】
栗花落
【嘘やろ!?補欠!?1年生でかいな。】
呉羽
【よっしゃ!!!!】
樺恋
【なんで、私が…】
響紀
「漣、ありがとう。ってことで、恒例の1年生で代表と補欠入りした5人に一言話してもらう。水篠からな。」
唯澄
「兄たちも1年から参加しているので、遅れを取らずに代表になれたことを光栄に思います。日々の鍛錬を怠らなかったこその結果だと思っているので、しっかり準備したいと思います。」
樺恋
「代表入りに関しては光栄に思っています。兄たちを姉たちとともに全力でサポートし、3連覇できるように頑張りたいと思います。」
憂炎
「とても光栄に思うネ。選ばれたからには頑張りたいと思っていますネ。」
栗花落
「まぁ、補欠やけど選ばれたことは光栄に思います。全力で努めさせてもらいます。」
呉羽
「補欠ですが、頑張ります!!」
響紀
「リーダーの発表は生徒会長兼評議会議長からしてもらう。」
耀
「リーダーは1年Aクラス、漣樺恋とする。納得できない生徒がいると思う。理由は漣家、水篠家、月城家の全員の日頃の食事メニューや運動メニュー、ストレッチメニューなどを全て1人で考え、サポートしていることだ。樺恋の目は特別だ。観察眼も優れている。そして、メンバー全員を選考したのは樺恋だ。樺恋は実力もある。下手したら、俺たちよりも体力があり、記録も上を出せる運動神経を持っている。ここの誰よりも実力があるのは確かだ。反対するもの、納得できないものはいると思うが、樺恋が指導する姿や練習している姿を見て少しずつでいいから認めてほしい。以上だ。」
響紀
「リーダーになった樺恋から一言頼む。」
樺恋
【そういうの嫌なんだけど。】
「リーダーに拝命されました漣樺恋です。納得いってない人がほとんどだと思います。ですが、私自身が世界大会に出場できるほどの実力を持ち合わせていることは事実です。専門知識も、目の力が判明してから蓄えてきました。そこらへんのトレーナーよりその人が持っている力を引き出せることは断言しておきます。ですが、信じられないと思いますのでこれからの結果を見て判断してください。女子生徒の皆様は、私のことをよく思わない方が大半だと思いますが手出ししてきた場合、全力を持って叩き潰します。ですので、叩き潰されることを覚悟して手を出しに来てください。以上です。」
樺恋は終始、ニコニコしていた。
その姿を見て、女子生徒達は恐怖を覚えたとか…
兄姉たち
【話すの嫌だったんだな。相当、我慢してたみたい…】
響紀
「以上でメンバー発表を終了とする。次に、エキシビジョンとして社交ダンスとフィギュアスケートを行う。社交ダンスはスタンダードとラテン2組ずつ、フィギュアスケートは男子シングル、女子シングル各2名、ペアダンス、アイスダンスは各2ペアとする。この後の予定として次の2限はメンバー以外はここで去年の六花の映像を見てもらう。メンバーは3限開始までに準備を済ませるように。2限終了後、他の生徒はクラスによって振り分けた会場へ行くように。会場以外のエキシビジョンについては会場に設置してあるモニターより配信とする。では、解散。」
樺恋
【はぁ?面倒くさい。】
響紀が、バックステージに来た
響紀
「て、ことだから早く準備な。残りの20分と2限丸々使っていいからな。樺恋どうする?」
樺恋
「そういうのは麗姉が適任。」
麗
「わかりました。では、マネージャの方も指定させていただきますね。先生、選手の被りは大丈夫でしょうか?」
響紀
「あぁ、何回でもいい。」
麗
「では、社交ダンススタンダード漣柳樺・華月聖那ペア、紅露初音・月城イヴペア。ラテンは華月聖那・漣樺恋ペア、漣柳樺・月城アランペアとします。意見はおありですか?」
柳樺
「スタンダードは私と樺恋を交換して。」
樺恋
「わかった。問題ないから大丈夫。」
聖那
「私も問題ないわ。」
麗
「はい、では次に行きます。フィギュアスケート男子シングル、漣珠優、水篠水翔の2名。女子シングルは漣麗・漣柳樺の2名。ペアは神々廻紫・神流時雨ペア、水篠唯澄・漣樺恋ペア。アイスダンスは月城ヴィル・漣麗ペア、漣珠優・樺恋ペア以上です。」
樺恋
「うん、いいと思う。マネージャーは?」
麗
「漣樺恋・華月聖那ペア 漣海礼・明神明希
紅露初音・月城イヴペア 艸楽音緒・瑠璃川凪愛
華月聖那・漣樺恋ペア 漣耀・漣佳翔
漣柳樺・月城アランペア 夜桜巴・天鬼笑琉
漣珠優 漣爽
水篠唯澄 万里リヒト
漣麗 漣凛
漣柳樺 九頭龍梓騎
神々廻紫・神流時雨ペア 日向一颯・瀧川真琴
水篠水翔・漣樺恋ペア 任憂炎・朧嶺
月城ヴィル・漣麗ペア 朧栗花落・聖条呉羽
漣珠優・樺恋ペア 明神明希・漣耀
という感じでお願いします。」
樺恋
「じゃぁ、それぞれ別れてシミュレーションで。」