表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
柳樺麗恋-リュウカシレイ-  作者: 曇珠櫻 妃麗
2/10

1.淡雪国際学園 入学式

1話となります。

登場人物設定をお読みになってから1話を読むことをオススメいたします。


よろしければお読みください。

とある病院で新たな命が2つ生まれました。

さざなみ樺恋かれん(女)と水篠みずしの唯澄いずみ(男)が生まれた。


漣家と水篠家、そして月城家は母親が元トップクラスの社交ダンサーでとても仲が良く共同で社交ダンススクールを経営している。


漣家には9人(6男3女)の子宝に恵まれている。

初の出産で耀よう柳樺るか佳翔かいとの三つ子

2回目の出産で海礼みゆきりんうららの三つ子

3回目の出産で珠優しゅうそうの双子

4回目の出産で樺恋かれん

である。


月城家は3人(3男)の子宝に恵まれている。

初の出産でアラン

2回目の出産でイヴ

3回目の出産でヴィル

である。


水篠家は2人(2男)の子宝に恵まれている。

初の出産で水翔みなと

2回目の出産で唯澄いずみ

である。


3家は、子供の年齢もほぼ同じであった。

3家の息子・娘達は小さい頃から社交ダンスを教育の一環いっかんとして受けていたため、高校生になる今では全国トップクラスとひょうされるほど上達していた。


社交ダンスの他にも子供達は他のスポーツで頭角を現していた。

サッカー・フィギュアスケート・バスケ・テニスなど様々である。

娘達はその分析ぶんせき力や観察眼を生かし、サポートに回っていた。

世界的に全人類の身体能力は向上しており、その中の極々一部の人間が他を寄せ付けない能力を持っている。

運動能力で秀でているもの、サポート能力に秀でているものその両名の多くがせつ国際学園グループに入学している。

3家の息子・娘達は入学した。


雪国際グループは

東京→淡雪あわゆき国際学園

北海道→白雪しらゆき国際学園

名古屋→初雪はつゆき国際学園

大阪→雪見ゆきみ国際学園

福岡→吹雪ふぶき国際学園

沖縄→風花かざはな国際学園

の6高があり、倍率は約200倍である。

各国から入学希望者が来るためエリート高である。

3家はみんな、東京にある淡雪国際学園に入学している。


時は流れ、樺恋と唯澄の入学式前日。

社交ダンススクールススタジオ


優華ゆうか

「明日は入学式ね。」

メルリス

「そうねぇ!全員淡雪国際学園に合格なんて夢見たいよね〜。」

薫梨かおり

「えぇ、そうですね。全員何かしらの特待生で入学ということですから。樺恋ちゃんと唯澄も悪目立ちする可能性が高いですよね。」

優華ゆうか

「そうね。でも、あの子達が黙ってると思えないのよね。」


淡雪国際学園 評議ひょうぎ会 会議室


耀よう

「明日は入学式だ。一般生徒は登校しないが、我々評議員は参加である。その打ち合わせを始める。」

柳樺るか

「では、話し合いを始めます。資料の2ページを見てください…。」


話し合いはスムーズに執り行われた。


耀よう

「最後に、質問がある奴はいるか?」

聖那せいな

「質問いいかしら〜?」

耀よう

「なんだ?」

聖那せいな

「書記官と評議員の席が空いてるけど〜もう、内定出てるんでしょ〜?誰なのよ。」

耀よう

「書記官は漣樺恋、評議員は水篠唯澄が内定している。」

ともえ

「樺恋さんと唯澄くんでしたか。樺恋さんはどのような経緯で?」

水翔みなと

「僕から説明させていただきますね。樺恋さんは入試の成績がトップということで例年通り書記官に内定しています。学園側から社交ダンサーとして推薦すいせんが来ていましたがそれを辞退し、一般入試でご入学されました。入学後、どこの部活にも所属するつもりはないそうです。主に、僕たちのサポートをする予定だと本人から聞きました。唯澄に関してですが、バスケの推薦を受け推薦者用の特別テストをトップの成績で通過したため例年通りトップ通過者には評議員となっていただきます。部活はバスケ部だそうです。以上です。」

聖那せいな

「社交ダンス部に入らないのね〜。入って欲しかったわ〜!」

うらら

「発言させていただきますね。入学式の次の日から部活動勧誘週間となります。速やかに樺恋と唯澄を評議会会議室に連れてきていただきたいのです。樺恋は聖那さんに、唯澄は巴さんお願いします。以上です。」

ともえ

「その日は、サッカー部の方を耀の代わりに見なくてはならないから誰か変われないかな?」

イヴ

「僕が代わりに唯澄を迎えに行きます。」

耀よう

「よし、終わりだ。解散とする。」


水篠家 リビング


唯澄いずみ

「樺恋、明日入学式だけど一緒に行くか?」

樺恋かれん

「うん、行く。」

唯澄いずみ

「兄さん達は、学校?」

樺恋かれん

「耀兄、柳樺姉、みな兄(水翔のこと)、麗姉、イヴ兄は学校で作業。他はスタジオで練習。」

唯澄いずみ

「あぁ、六花ろっかスポーツ大会の準備もう始めてるのか。」

樺恋かれん

「そうみたい。」


六花スポーツ大会とは

せつ国際学園グループの6つの学校対抗スポーツ大会である。

世界的に有名な学生スポーツ大会である。

テレビ中継ちゅうけいや記者などの来る大きな大会である。

種目は

・バスケ(男子のみ)

・サッカー(男子のみ)

・バレーボール(男子のみ)

・テニス団体戦のみ

 ダブルス(男女)・シングル(男:1 女:1)

・陸上競技

 100m(男:1人)・5000m(男:1人)・4×100mリレー(男:2人 女:2人)

・水泳

 リレー(男子のみ)・個人戦女子(バタフライ・平泳ぎ)・個人戦男子(背泳ぎ・自由形)

・フィギュアスケート団体戦のみ

 男女シングル・アイスダンス・ペアの計6人

・社交ダンス

 ラテン・スタンダード各1ペア

である。

全ての順位によるポイントの合計点で争う。

2年連続淡雪国際学園が1位を取り続けてる。

8月に15日間使い全種目開催される。


唯澄いずみ

「樺恋は出るとしたらどれになると思ってる?」

樺恋かれん

「可能性としては、リレー、社交ダンス、フィギュア。唯澄はバスケ、社交ダンスあたりかな。」

唯澄いずみ

「だよな。アランくんとペアなの樺恋だからな。」

樺恋かれん

「うん。明日の、新入生代表の挨拶って私と唯澄でしょ?」

唯澄いずみ

「そうだな。覚えただろ?」

樺恋かれん

「うん。唯澄も?」

唯澄いずみ

「覚えた。」


夕方となり


水翔みなと

「ただいま。」

唯澄いずみ樺恋かれん

「お帰りなさい。」

水翔みなと

「樺恋ちゃん、いらっしゃい。唯澄と一緒にいたの?」

樺恋かれん

「うん。明日の入学式での挨拶の練習。」

唯澄いずみ

「それと、六花の話してた。」

水翔みなと

「5月からは本格的になるからね。まぁ、樺恋ちゃんと唯澄は確定だと思うよ。毎年、トップ入学は一緒に行ってるからね。」

樺恋かれん

「そうなの?」

水翔みなと

「そうだね。4月の体育は六花の種目をやるからそこで篩にかけられるよ。まぁ、2人なら心配ないと思うけどね。」

樺恋かれん

「そうなんだ。」


次の日 朝の6時


樺恋かれん

「おはよう。」

優華ゆうか

「あら、おはよう。髪の毛下ろしたまま行くの?」

柳樺るか

「樺恋、この髪留めつけていきな。」


柳樺から、金属でできた花の形をしたピンを手渡された。

樺恋は、右側にピンをつけた。


柳樺るか

「やっぱり、似合うと思った。」

【あぁ、かわいい!!!もう、外に出したくないわ!!】

うらら

「うん、樺恋に似合ってますね。」

耀よう

「樺恋、早いな。」


耀が樺恋の頭を髪型が崩れないように撫でた。


樺恋かれん

「うん。唯澄の家行くから。」

耀よう

「あぁ、祝辞の練習はしておくように。じゃぁ、行ってくる。」


耀、柳樺、麗が学校に向かった。

朝7時ごろ


優華ゆうか

「樺恋、朝ごはんだよって起こしてきて。」

樺恋かれん

「うん。起こしてくる。」


耀・佳翔かいとの部屋


樺恋かれん

「かい兄起きて。」(体を揺すった。)

佳翔かいと

「う〜ん…あ、れんちゃ〜ん。おはよ〜。」

樺恋かれん

「うん、おはよう。お母さんが、ご飯食べてって。」

佳翔かいと

「うん、わかった〜。」


海礼みゆきりんの部屋


樺恋かれん

「起きて!お母さん呼んでる!」

りん

「ぅあ〜。はよ。おい、海礼起きろよ。」(目つき悪い。)

海礼みゆき

「うるさい。起きてる。れん。」

樺恋かれん

「デザートはプリンだったよ。」

海礼みゆき

「ん。」

りん

【なんで、樺恋は海礼の言いたいことわかるんだ?意味わかんねー。】


珠優しゅうそうの部屋


珠優しゅう

「れんちゃん、おはよう。」(ニコニコしてる。)

樺恋かれん

「うん。爽ちゃんは?」

珠優しゅう

「まだ、寝てるね。」

樺恋かれん

「爽ちゃん。朝だよ。」

そう

「はよ。樺恋、爽ちゃんって呼ぶな!」

樺恋かれん

「やだ。じゃぁ、先行くね。」


リビング


アラン

「あ、ボンジュール樺恋ちゃん。」

樺恋かれん

「あーくん、どうしているの?」

アラン

「優華さんに部活のことで相談あってね。」

優華ゆうか

「そうなのよ。樺恋、そろそろ薫梨かおりちゃんのとこいきなさい。」

樺恋かれん

「うん。」


樺恋がいなくなり。


アラン

「スタジオの準備は全員でしておくね。」

優華ゆうか

「えぇ、あの子たちもいるからみんなで頼むわね。」


水篠家 リビング


薫梨かおり

「唯澄なら部屋にいますよ。後で、飲み物を持っていきますね。」

樺恋かれん

「薫梨先生、ありがとう。」

薫梨かおり

「いえいえ、8時30分まではごゆっくり。」


唯澄の部屋


唯澄いずみ

「樺恋。」

樺恋かれん

「制服、似合ってる。」

唯澄いずみ

「あぁ、ありがとう。樺恋も似合ってるぞ。やっぱり、メガネつけるんだな。」

樺恋かれん

「うん。」


樺恋がメガネをつけるのは、樺恋の目が特別なためである。

樺恋の目は、サポート能力に秀でている。

裸眼で見ると対象人物の大体のことがわかってしまうものである。

・体重

・身長

・身体能力

くせ

・性格

・行動パターン

・その後の伸び代

・活動中のスタミナ残量

怪我けがの有無

・活動限界

などである。かなり、無敵の能力である。

46時中見るのは目に負担ふたんとなってしまうので、メガネをつけて過ごしている。


唯澄いずみ

「まぁ、そうだよな。」


その後、2人は挨拶の練習や入学したその後について話していた。

8時30分となり


薫梨かおり

「そろそろ、学校に向かいましょうか。歩いて、20分もかかりませんからね。9時から受付ですからそろそろ出ましょうか。」


淡雪国際学園 正門


耀よう

「あ、きたな。」

樺恋かれん

「耀兄。」

耀よう

「唯澄と樺恋はAクラスだ。聖那、頼む。」

聖那せいな

「は〜い!じゃぁ、2人とも行くわよ〜!」


入学式本番


樺恋かれん唯澄いずみ

「暖かな春の訪れとともに………。」


樺恋と唯澄は代表挨拶を立派にこなし、入学式は終わりとなった。

Aクラス教室


担任

「Aクラスの担任の有馬ありま響紀ひびきだ。元社交ダンサーだ。今は、社交ダンス部の顧問こもんを務めている。よろしく頼む。机の上に資料が置いてあるから明日までに見ておくように。このAクラスに入ったということは全員何かしらの特待生ということだ。切磋琢磨せっさたくましてもらいたい。」


全員が、資料をみた。


響紀ひびき

「今日のうちに、部活が決まっているものは入部届を今、提出すること。この学園の決まりはわかってるな?学期で1位だったのもがクラス会長となる。今学期は入試成績1番だった漣樺恋に勤めてもらう。副会長には水篠唯澄とする。樺恋、10ページの項目のことを頼む。」

樺恋かれん

「はい。」


樺恋が、教壇に立った。


樺恋かれん

「では、生徒会宛入部届は副会長に提出してください。担任宛入部届は有馬先生に提出してください。部活連宛は私に提出してください。顧問宛の入部届は明日以降に提出してください。では、速やかにお願いします。」


入部届が38人分提出された。

淡雪国際学園は完全な成績別クラス分けとなっており、Aクラスは特待生40人で構成されています。


樺恋かれん

「唯澄、出して。」

唯澄いずみ

「うん。はい。」

樺恋かれん

「ありがとう。有馬先生、終わりました。39人分あります。」

有馬ありま

「漣は出さないのか?」

樺恋かれん

「はい。出しません。兄達のサポートに回るつもりなので。」

有馬ありま

「あぁ、そうか。」

生徒達

【漣…あ!漣家の!?】

有馬ありま

「よし、明日のことを連絡する。1限は校内案内、2限から4限は部活動紹介と生徒会などの紹介だ。5限は1年生担当教員との顔合わせ、6限は自己紹介と資料作りな。以上で解散とする。漣と水篠は残るように。」


全員が帰宅して、教室に樺恋と唯澄が残された。


有馬ありま

「優華と薫梨とメルリスは元気か?」

樺恋かれん

「はい、元気です。」

唯澄いずみ

「元気にしてます。」

有馬ありま

「そうか。樺恋、社交ダンス部に籍だけ置くことは可能だがどうする?」

樺恋かれん

「いえ、ダンススクールからの出場になると思うので。」

有馬ありま

「そうか。引き止めて悪かったな。」


その後、樺恋と唯澄達は家ではなくスクールスタジオに来ていた。

入室した途端…


2話に続く

お読みいただきありがとうございました。

2話の更新をお待ちください。

Twitterなどで更新のお知らせを出しているのでよろしければフォローしてくださると嬉しく思います。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ