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神魔法Lv1『ホーリネス』

異世界転生で剣と魔法の世界に来てから三日、

私は今、妄想にふけっている。何故かはさておき

『過冷却水ボム』という授業中に生み出した攻撃を思い出している。


マイナス数十度以下まで冷やした特殊な『水』をぶつけて

パシャ、パリパリッと瞬時に相手を凍てつかせるという妄想なのだが

魔法と現代知識をもって再現できないだろうか。


これは不純物のない精製水をゆっくり冷やすと0度以下でも凍らずに

マイナス40度以下まで水のままでいられるという現象なのだが

何かの衝撃を受けたとたんに結晶化して氷になるという状態の水だ。


過冷却水は科学の領域だから魔法の本には載っていないが

普通の氷の魔法なら手元の教本で解説されている。


曰く、氷を使った攻撃は『表面が濡れている相手に有効』らしい。


氷など相手にぶつけても微妙だと昔から思っていたのだが

濡れた唇によく冷えた氷や金属を押し当てる場面を想像してみると

意外と恐ろしい魔法だと理解できる。表面がくっついて離れない。


しかし氷は固体なので敵との接地面積がどうしても小さくなる欠点がある。

もし『過冷却水ボム』を実用化できれば、相手が乾いていても関係なく

広範囲を一気に凍結できて一味違うと思うのだが……。


などと

このあたりで妄想をストップして一回現実に戻ろう。


ここは冒険者ギルドの一室で、出ることは許されていないが

備え付けの本を読むのは自由なので読書しながら現実逃避をしている最中だ。


どうして閉じ込められているのかは数日前にさかのぼる。

……。


―異世界転生時の記憶―


天の声にうながされ歩いていき、

白い部屋を抜けて門をくぐった途端、世界がスッと真っ暗になる。


やがて自分の目が閉じられていることに気がつき瞼を開くと

生活感のある粗末な部屋が浮かんできて神々しい転生門は消えていた。


これが異世界転生か。意外にあっけないな。

先ほどの場所は人間が認識できる次元の外にあるから見えないだけで

実はいつも近くにあるのかもしれない。


窓の外は、テレビで見た石造りのスラム街のような感じで

室内を見ると持ち物には……。


―『リッツォー・セレスト』とある。異世界での私の名前だろうか。


今の姿を知りたくて鏡の前に立つ。


ん?!こ、これは……!


私の元の姿なのかどうか、一瞬では判断できずに固まってしまったが

面影はそれなりにあるものの、よく見れば別人だとわかる。

ここでの外見は『藤倉律男フジクラリツオ』ではなく『リッツォー』なわけだ。


元の身体は年齢を積み重ねていたし、去勢して中性的だという違いもある。

まぁ私に弟がいたならば『リッツォー』みたいな感じかもしれない。


天の声によると『神性陰陽調整Lv1』の特典スキルを使うと

身体を『天野莉菜アマノリナ』に変化できるとあったが、それもよく似た別人なのか?


考えるよりも実際にやってみるのが早い。いってみよう。


――「神性陰陽調整Lv1!」

ヒュンッと素早く元の身体がどこかに引っ込んで

ふんわりと『天野莉菜』の身体が光の中から現れた。

引き込まれる爽快感が気持ちよく癖になるかもしれない。


この身体の感想。

背中まで伸びる金髪の束はよく手入れされてまとまっていて

それに包まれることで守られているような安心感がある。

髪は女の命というが、自分の髪がいつも視界に入ることで愛着が湧くわけだ。

ショートヘアだと鏡がないと見れないからね。


あと絹のような肌という比喩があるが、これがそうか。

実にきめ細かい。ふくらはぎを下から上に擦ってみると

しっかりとした弾力性とともに、非常に粒の小さい摩擦を感じる。

皮膚の表面だけ少し冷えておりサラサラした手触りが心地よい。


さて、転生直前に彼女の顔をまじまじと見る時間はなかったが

この世界での彼女は、どこか私の親戚っぽい親近感を醸し出している。


白い部屋にいた『天野莉菜』にそういう感覚はなかったので

これもよく似た別人なのだろう。


ちなみに彼女は裏で眠っていて

意識は私、元『藤倉律男』のままなので身体だけ借りている状態となる。


この身体は『リッツォー』の女性バージョンということになるので

名前を『リナ』にしておく。


さっきは初めて『神性陰陽調整』を使ったのでスルーしてしまったが

インベントリー設定の項目が用意されていて

体ごとに服や装備をセットできるようになっている。


残念ながら、この部屋に女性用の服がなかったので

『リナ』には全身を隠せるような古いローブを着せておく。

外はスラム街の雰囲気だから安全のために仕方がない。


再び『神性陰陽調整Lv1』を発動すると

『リナ』の身体はローブごとどこかに吸い込まれて

リッツォーの状態で戻ってきた。


なるほど。このスキルは意外と使えるかもしれない。

リッツォーとリナに別々の装備を持たせておけば

剣が折れたり鎧が壊れても、体ごと装備を入れ替えることができる。


もう戦闘することを考えているのかって?


裕福な暮らしができそうな転生だったら

どこかでのんびり暮らすのもいいと思っていたが、

このスラム街に粗末な部屋なら、冒険者でもやるのが一番いい収入になりそうだ。


幸いにも、転生特典を貰うことの副次的な効果により

私の『ライブフォース』はレベル1の状態でも200ある。一般人の二倍だ。


レベルさえ上げられれば、より多くのスキルや魔法を習得できるから

冒険者の才能があるということになる。

人間、同じ努力をするなら向いていることをしたほうが良い。

……。


って、そういえば私になる前のリッツォーの記憶が見つからないぞ。

誰かに話しかけられたら困るし、そもそもリッツォーの親はいないのだろうか?


困ったときの記憶喪失扱いにするかどうか……。

悩みながら手持ち無沙汰で『神性陰陽調整Lv1』を連発していると

MPが不足したのかまだ外は夕方なのに睡魔が襲来する。


親がいるのならそのうち帰ってくるだろう。もう寝よう。おやすみや。

……。


翌日の朝、結局リッツォーの親や兄弟は帰ってこなかった。

部屋の家具や持ち物見て思ったけどやっぱりいないんだろうね。

それはそれで良かったが食料があと3日分ぐらいしかない。


まさかの『神性陰陽調整』を悪用した完全犯罪の泥棒生活になってしまうのか?

――と思っているとそのスキルのレベルが上がったようだ。


鑑定の方法がないからステータスやスキルの詳細は分からないのだが

『男性体』のリッツォー、『女性体』のリナだけでなく

三つ目の『中性体』が選択できるようになっていたことで

このスキルのレベルアップに気がついたというわけだ。


新しい体を試してみると、これが一番前世の私の姿に似ているな、

と思ったその刹那、頭の中に声が響いてくる!


――リッツォー・セレストは、『完全半陰陽』の称号を獲得しました。

――『完全半陰陽』の称号によって、神魔法Lv1『ホーリネス』を習得しました。


? ええと……。

私の『ライブフォース』の余りは0だったはずなので

新しい魔法を習得できないという理解だったのに

中性体を選択しただけで新しい魔法を覚えたってことになるのかな。

よくわからないけどラッキー!


『完全半陰陽』で神魔法とやらを覚えたっていうのは、たぶんアレかな?

確か古来より様々な国で神事に携わる半陰陽が多かったと聞いたことがある。

例えば巫女とか。ヨーロッパでは魔女扱いで火炙りにされたそうだが

インドではヒジュラというカースト外で畏怖される存在だったし

東南アジアではカトゥーンと呼ばれているのは知っている。


この体は半陰陽巫女として神魔法を扱う資格ができたってことなのだろうか。

それから一日いろいろ試してみたものの

この『ホーリネス』とやらの魔法の使い方がどうしても分からなかった。


光を飛ばせるんだけど、シュワシュワしてあんまり攻撃魔法っぽくないし

当たっても痛くない。属性付与かアンデッド浄化魔法みたいな感じなのかな?

……。


一日無駄にしたのでもう食料が今日の分までしかない。

いつまでも誰も来ない部屋に引きこもっていてもしかたないし

会話!

誰かとの会話がないとつまらない。今日は街の冒険者ギルドに行きたい。


私の冒険がここから始まる。


ギルドで神魔法Lv1『ホーリネス』の説明を聞きたいし

生きるために何か仕事をして食事代を稼がないといけない。

新しい魔法を覚えライブフォースが200からどうなったのかも知りたいし

ステータスもまだわからないからね。って、こっちを調べるのは教会のほうか?


さて、街を出るときに選ぶ体だが

安全性と知り合いに話しかけられないのをなるべく両立して

中性体のリッツォーで出かけることにした。慣れ親しんだ前世の私の姿に近い。


とりあえず街の中心部に近づけばいいと思ったので

迷子にならないよう遠くに見える背の高い建物をひたすら目指す。

昼間なのに人通りがなく寂れていたが十分も歩くと

建物の様子が変わって茶色く汚れてひび割れた壁は見なくなる。


活気のある街中だと今の私はあまり綺麗な服装ではないのでつらい。

元・日本人として耐えられない。どうか私の姿を見ないでください。


文字などは普通に読むことができたので、

やがて冒険者ギルドまでの案内を発見して到着。あとは看板をくぐるだけなのだが

着衣はスラム街の一室にあったボロだからとても恥ずかしい気持ちになる。

日本だったら絶対にコンビニまでいけないし職務質問待ったなし。

しかし、冒険者に混じるならこの格好でもギリギリセーフか?

……。


「たのもう!」

その10分後、はい。私は今、別室で軟禁されています。


受付嬢にとりあえず鑑定アイテムをかけてもらったところ

しばらく待たされて、サブギルドマスターに連行されてしまいました。

ちなみに受付嬢の容姿は覚えてない。恥ずかしい着衣でずっとうつむいてたから。


私は馬車でどこかに連れて行かれるらしくこの部屋から出してもらえない。


あれ、いきなりやっちゃった?この世界は完全半陰陽まずかった?

宗教的な理由とかでNG?魔女狩り?火炙り?縛り首?磔獄門?

レベル1なのにライブフォースが100じゃないのは、やっぱりダメ?


こうなったらトイレに行くの許してもらって姿を変えて脱出する?


サブギルドマスターの名前は首にぶらさげてあって

――リライザ・アマリリス

女性なので自分が男子トイレに入れば入ってこれないはずだし

幸いにも?実際の尿意も60%ぐらいはある。


リライザさんは流れのある赤髪で切れ長の目がかっこいい。25歳ぐらいかな?

凛とした感じの美人で、サブギルドマスターなだけあって隙がない雰囲気だ。

気が強そうで怖いんだけど。


とりあえず彼女と会話をしてこの世界の情報をいろいろ聞き出しつつ

馬車が来る前にトイレ脱出作戦を敢行を目指そう。一筋縄ではいかない予感だ。

……。


「いつまで待たされるんですか?いい加減にしてください。

勝手に連れてこられて部屋に閉じ込められるし何なんですか!」


「リッツォーくん何度も言ってるけど、あともうちょっとだからさ」


その『もうちょっと』で既に二時間ぐらい経ってる気がするんですが!


「あのー、それで私はいったいどこに連れて行かれるんですか?」


「何回も言ってるけど、向こうに着けば分かるから」

意味深な笑みを浮かべてリライザ・アマリリスが答える。


このリライザって人とは先ほどから全く会話にならないし

この冒険者ギルドの一室で、置かれた本を読んで時間を潰すことしかできない。


屈強で無口な二人の男が、部屋の出口に立っており

私が無理やり出ようとすると体を張ってスペースを塞いでくる。


現代日本に例えると職務質問がこじれたときに警察官が取り囲み

体で壁を形成するって状態かな。うっかり警察官を触ってしまうと

わざと転んできて、こちらが公務執行妨害で逮捕されてしまう。


「勝手に人を閉じ込めるとか、こんな横暴許されるんですか?」


「ずいぶん人聞きの悪いことを言ってくれるね。口の悪い人ばかり来る日だよ。

外にでてもいいけど、もうちょっとだけそこに座って待っていなさい」


外に出ても良いとは言うものの軟禁されていて、実際には出してもらえない。

何も知らずカルト宗教の本部に連れて行かれて

入信するまで帰してもらえないような感じが、現代日本だと近い例えか。


このリライザって人は、誰かが来るか馬車が到着するまで

私をここで足止めするのが仕事で、ひたすらそれに専念しているんだろう。


もともと私は勝手に何かを強制されるのが許せないタイプの人間だ。

このまま大人しく連れて行かれるという選択肢もあるのだろうが

この強制的な感じにムカっ腹が立つ。反抗してやる!


もし『過冷却水ボム』が使えたのならリライザにぶっかけてやりたい!


もっとも普通の氷魔法ですらやや高度で、地水火風空ちすいかふうくうのうち

水と風の複合魔法なので難しく、私にはまだ習得できない。

水を風魔法で気化させて温度を下げて氷を作るみたいだ。


「リライザ先生!トイレに行きたいです」


「本当にうるさい子だね、もうちょっとだから我慢してくれないかな」


「リライザ先生は何回か席立ってるじゃないですか」


「これでもサブギルドマスターだから仕事があるのさ。本当おとなしくしてなよ」


「そんなこというなら、本当にもうここでしちゃいますよ」


「昼間のザマフより騒がしい子だね! 好きにしなさい」


なんとこのリライザおばさんは、トイレにすら行かせてくれないようだ。

100%確実に、何の紛れもなく私を足止めするために

余計な情報は一切与えず、何も行動させないという任務なのだろう。

こんなやつは20代の美人でもおばさん認定してやる!

……などと思っていると


「冗談だよ まったく手間がかかるね」


よかった。さすがに冗談だった。


さっきまで通せんぼしていた二人の男はリライザに指示されて

一階への下り階段の手前に配置換えが行われる。


なるほど。ここは二階だから、階段さえ抑えてしまえば逃げられないし

他の部屋に逃げても袋のネズミということなのだろう。


もう本当にトイレに行きたくてさっさと男子トイレに入ったが

ここを脱出するなら用を済ます時間はない。


リライザを出し抜いてやる!くらえ!

「神性陰陽調整っ!」


トイレ入り口のドアを閉めて、2秒で中性体リッツォーから男性体へチェンジ。

服装は事前にインベントリーで三体とも違うものにしてあったし

運がいいことに男性体リッツォーはよれよれの帽子もセットしていた。


5秒後に、複数ある個室の内一つのドアをこっそり空けて盛大に水を流してから

バタンと大きく個室のドアを閉めて他人のふりをしてトイレを出ると

さっきまでの二人は仕事中にやや気を抜いたのか

少しスペースを広げて二人で軽く雑談を始めたようだ。


視線を合わせないようになるべく自然に二人の間を通り抜け

神妙な顔で階段の踊り場を通過する。

心臓のドキドキの音が外に聞こえる心配があって怖かったが……。


最初の戦いに勝った!

ここから私の自由な冒険者人生が始まるんだ。

分からなかった『ホーリネス』の使い方はじっくり自分で実験すればいい。


踊り場の影で再度、特典スキルを発動して

『天野莉菜』の体と装備を引っ張り出す。

リッツォーからローブ姿のリナになり、これで完全に逃げ切り完了だ。


リナになれることまではたぶん受付の鑑定ではわからなかっただろう。


リライザ今までご苦労さん。

ギルドの一階に降りると、日が沈む直前ぐらいのようで

だいぶ賑やかで冒険者の多い時間帯になっているようだ。


本当に散々な一日だったけど、軟禁中に本を読めたので

情報収集としては良い一日だった。というかトイレの我慢が限界なんだけど。

慣れない女性の体だからかもしれないがおしっこの我慢が難しい。


ちょっと内股でもじもじしながら歩いて

ギルド一階のフロアを抜けて出口に向かう。


一階のトイレを借りても良いかもしれないけど

とりあえずここは早く抜け出したい。自宅まで急いで20分はかかりそうだから

そこまでは持たないだろう。どこかのお店で借りるか。


美しいリナの容姿にふさわしいおしゃれなお店はないのかな?


――などと思っていると


いきなりローブの肩を掴まれて耳元にスッと女の囁き声。

「それでリナちゃんは、どこに行くつもりかな?」


恐る恐る振り向くと

半笑いだが目が据わっていて笑ってないリライザおばさんが立っていた。


「やっば。」


そしてその瞬間。

リナの股間、下着の布がジュワっと風船のように膨らみ、中で熱い渦を巻いた。

前を膨らましたあとに反動で熱いものが下着の後ろに回っていく。


ギルドの喧騒はいつもどおりで、周りの人間はまだ何も気が付かない中

わずかに粘度のある温かい液体が風船のように膨らんだ下着の間を通り抜け

太ももから膝下、つま先のほうまで走っていき、途中で幾つかの熱い渦を巻いた。

ジュワジュワシュワシュワ……。


完璧な作戦だったのにいったいなぜ?

というか今の状況ってもしかしてアレですか?

頭の中が真っ白になり涙で視界が歪む。

うなだれて、ふんわりとした長い金髪で自分を守るように顔を隠し、

大勢の前で下半身を汚したリナの体はギルドの床にへたりこんでしまうのだった。


このように転生後の人生は最低最悪のスタートとなってしまったわけだが

ここからでも一発逆転をしてどうにか幸せ無双人生を目指していきたい。


(次回はリライザsideの視点の予定。

この世界の冒険者の話やリナ(リッツォー)の立ち位置が明らかになります)


後書きの使い方わからないのでテスト


 Lv:37 リライザ・アマリリス 年齢/種族/性別 : 32/人族/女

 LF(ライブフォース量):3355(身体 1745/スキル300/魔法1310)

 称号:疾風 サブギルドマスター 復讐心の鬼 若作り アンデッドキラー

 HP:635/635

 MP:1110/1110

 STR:445

 INT:280

 AGI:711

 DEX:309


 スキル(LFの内訳) 

 鑑定(100) 剣技(100)探知(100)


 魔法(LFの内訳)

 地Lv1 (10)  

 水Lv2 (100) 

 火Lv2 (100) 

 風Lv3 (1000)

 空Lv2 (100)


身体・スキル・魔法に割り振られたライブフォースを

全て足したものが総ライブフォースになります。


身体のライブフォース量=(HP+MP)=(STR+INT+AGI+DEX)となります。

INTは一度に消費できるMPの量で蛇口の大きさです。


魔法はLv0が生活魔法です。

魔法レベルを上げるには10倍のライブフォースを配分する必要があります。


MP消費量は、使用魔法の配分ライブフォースと同じです。


リライザならMPが1110ありますので

風魔法Lv3を全力で打てれば、残りのMPが110となりますが

INTが280のため、風魔法Lv3をフルパワーで使えずに

残りのMP量が830となります。


もし人間同士の対戦においてライブフォースで二倍の差があると

連続対戦なら20人抜きなどは余裕です。


フォースが二倍ということは単純化すると

HPが倍、攻撃力が倍、防御が倍、速度が倍、になるので

一対一では絶対勝負になりません。


ただし半分の人でも5人くらいでPTを組めば手数で普通に勝負できます。

相手の弱点をついたり火力全振りの一点突破ができるなら

PT側が勝つと思います。


モンスターは知能が低く、生態や弱点も知られているので

ライブフォースが2倍ではなく3倍以上のモンスターに対しても

なんとかPT側が戦うことができるようです。


リライザの3355というライブフォース量はA級の冒険者に匹敵します。

貴族に例えると伯爵クラスです。

ただし、貴族はスキルの割り振りで内政、人心掌握、軍勢指揮、作法など

ライブフォースの割り振り方が冒険者とは違います。


ライブフォースが10000あるとS級冒険者、公爵、英雄クラスです。

逆に1000ぐらいだと、B級冒険者、男爵、下級指揮官レベルに相当します。


ライブフォースが100だと身体を作っただけで余りが0なので

スキルも魔法も使えず戦闘には向きません。

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