-始マリノ章-
はじめまして、赤丸といいます。超絶初心者です。
元は違うサイトにて小説を書いていましたがこのサイト便利だよ!と教えてくれた友人がいたので
少しやってみました。
表現など上手く出来るように、皆様に伝わるように努力させて頂きます。
よろしくお願いします
とある町中、私は一人。自分の誕生日を祝っていた
元々田舎ぐらしだった私は17になって都会の高校へ
そしてそのまま行きたい大学も卒業し、24歳になった。まだ就職活動はしていない...
ただただ虚しく...目から光りが抜けたまま一人でシャンパンを飲んでいた...
まぁ、その時だった。
丁度家...と言ってもマンションだけど。チャイムがなった
「は、はーい!今行きます!」
そう返事をしてシャンパンが入ったグラスを置いて、少し小走りで玄関に向かった
ガチャリとドアを開けると宅配便の人。なんだ、友達じゃないのかよ...
とがっかりしてるが、荷物は田舎の方からの届け物だった。
まぁ、普通に気になったので開けてみる事にしてみた。
最初に目に飛びついたのはおばあちゃんからの手紙だった...あれ、おばあちゃん。今何歳だ?
千鶴へ、
千鶴。元気にしていますか?こっちは完全な春になりとても山や緑が華やかになっています
たまにはこっちに帰って来て、息抜きでもしてください。
夕子より
なんだか故郷が恋しくなって来た、目には少し涙が...あぁ、どうしてこんなに涙脆いのだぁ!!!
と少し溢れそうな涙を拭って手紙を床に一旦置いて他にも入っている物にも注目した
中はよく使っていた髪飾りやきっと母のお下がりであろう大人用の着物と浴衣。
そして和服の寝間着。猫のぬいぐるみや写真......
あれ......?この写真.........
と一枚、手にした写真は私が小さい時、おばぁちゃんの神社で巫女になる!とか言って巫女服を着させてもらった時の写真だ
......今からでも巫女にはなれそうだけど...
「巫女って髪が長い方がいいっておばぁちゃんも言っていたからなぁ」
私は昔から短い方が好みだったので髪は短いが...
でも、巫女かぁ...少し憧れる職業だよね......なれるかなぁ。
髪の長さで悩み私、まぁその辺はどうこうなるだろうね
少し巫女の事も考えてみよう...
それから私は送られて来た過去の物でひたすら遊んでいた
そして夜、7時前。また巫女の写真をじっと見つめる
「巫女......ねぇ、なってもいいかもしれないけど」
とかれこれ三時間は考えている
今思えば結局はなりたいんだよね!?巫女!!!っていう勢いである。
だが、巫女になったら結構あの頃みたくやんちゃも出来ないし。ゆったりと久々な故郷を眺める事も出来ないかもしれない...そんな考えが頭の中でグルグル回る
ええい!いつまでもうじうじナメクジみたく考えていてもキリが無い!!
そこで三秒考えた結果。
「よし、巫女になろう」
よし、京都行こうのようなノリで私の仕事が決まったのである
だが、巫女になるのにそれなりの覚悟はある。結婚したら退職しなくちゃいけない事。
そして新幹線のチケットを取るのがめっちゃくちゃ面倒くさい事。
ここの都会からめちゃくちゃ遠い場所にあるので...新幹線でいかないといけない。
面倒くさいがこれも仕事の為!となってくると自然と私は燃えるように熱くなり故郷に帰る事も含め
色々と興奮状態になった。
それに巫女になりたい理由がもう一つあった
それは神様の事だ。実は私は小学三年生?ぐらいかな?その頃に神様と遊んだ事があるのだ
私のおばあちゃんの神社は「桜葉之神社」と言って大きな桜の神木がある。
桜の神様を祀っている神社なのである。その神様と私は遊んだ事がある。
おばあちゃん曰く、私がまだ子供だったから見えたのだろうねっと言っていた
今、私はその事を思い出してまたもう一度会いたいと思ったのだ
だって、あんなに楽しかったんだもの
桜の木に登ったり、一緒に森の中で遊んだりお祭りを楽しんだり...
もう一度会いたい、好きという訳ではないけど。...もしその願いが叶うのであれば..____
「.........あ、まってどうせ巫女になるならきっとおばあちゃん家だろうし...あっちに残るから」
......引っ越し?いやいや、私物欲ないから敷き布団、多少の服。机、パソコンしかないや
あ、テレビはないよ?見てないから、冷蔵庫とかはマンションで元々付いていたやつ。
まぁ、引っ越しになるのかな...?
そういう事で私は早めに引っ越しの準備をした