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手に入れた情報


  宿の前の通りにタクトの姿は見えない。レベルのこともあるし、あまり遠くまでは行ってないと思う。さすがに街の外には出ないだろうし、散歩するなら……広場かな。


 中央広場に続く昨日も通った大通り。商店街になっている赤レンガの道をタクトを探しながら歩く。

 広場に近づくにつれて、ザワザワと喧騒が聞こえてきた。


 えっ! もしかして闘技会やってるとか!?


 私は慌てて広場へと走り出した。








「あっ、ハルちゃん!」


 広場に入る直前、探していたタクト本人に声をかけられた。何か良いことでもあったのだろうか、ニコニコと明るい顔のタクトを見て、私は気が抜けてしまった。


「急にいなくなるから心配したよ……」

「ごめんなさい。早く目が覚めたから、何か僕に出来ることがないか探してたんだ」


 まぁ無事だったから良しとしよう。


「色々と話を聞いてまわってたら、運営に近い人がいるって言われて……」

「運営に近い人?」


 タクトが仕入れてきた情報によると、運営に近い人というのは『妖精』と呼ばれているテレプシコラ領では有名なプレイヤーだそうだ。

 そして、今、広場で行われている闘技会は、その『妖精』にプレイヤー達が挑戦する方式で、提示された条件を満たせば希望する報酬をもらえるらしい。けれど、一日の挑戦権は数が決まっているので、挑戦するには整理券が必要だった。


 もし『妖精』と直接話ができれば運営への質問に答えてもらえるかもしれない。整理券を手に入れるため明日出直してくるか、どうしようかと悩んでいると、タクトが満面の笑みで一枚の紙を取り出した。


「これが今日の挑戦権の整理券! ギリギリ貰えたんだ」

「え! 整理券手に入れたの!? 凄い!!」


 タクト、用意が早い! もしかしてかなり優秀な子? 出来ることがないか探してたからって、ここまで用意できるなんて本当凄いよ。




ハルが寝ている間にタクトが情報を手に入れてきました。


次回は『妖精』に挑戦します。

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