ヤツに会いに行こう
「発射!」
だだだだだだっヒュンヒュンヒュンッ
ピスタチオとプラリネが、同時に弾丸を発射した。襲って来たアンドロイド――生物兵器――達は、一瞬怯んだが、またこっちに進んで来た。
「やばい、亜梨沙!逃げよう!」
「私たち、捕まる!」
僕の相棒たちが叫んだ。だが僕は平静を保って、こう言った。
「いや、いっそ捕まろう。」
「はっ?!」
相棒たちは素っ頓狂な声を上げた。でも、これが一番早い手であったのだから、しょうががない。
「よーし、僕はここから動かない。」
僕は地面に座り込んだ。その間にも、生物兵器はどんどん迫ってくる。
「ちょっと亜梨沙・・・。おかしくなっちゃったの?」
プラリネが切れ気味に言った。そう思うかもしれないが、そんなに危なくないことを僕は察知していた。
理由としては、生物兵器は、こっちが仕掛けてこない限り目立った攻撃はしてこないのである。
「亜梨沙、亜梨沙!逃げようよぉ!」
亜梨沙は・・・たぶん「生みの親」に会いたいのだろう。確かにこうやって座り込んで、普通に連れて行かれる方が簡単ではある。
おそらく、この光景が影響しているのだが———俺は、あの時のことが走馬灯のように頭の中に駆け巡ってくるのを感じた。
いや、不気味なくらい鮮明な「記憶」である。
俺が、まだ四肢を使って生きていた頃の——そして、それが180°ぐるっと覆された時のことの——
こんにちは。今回は少し短いですね。次がたぶんボリュームたっぷりだと思うので・・・。
この通り、次はピスタチオメインかな、と。
by みかん