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1カ月  作者: 海帆
カウント5
1/7

カウントダウン開始

 もしも、あなたの命があと1カ月だとしたら。

 そして、そのことは絶対に変えられないとしたら。

 あなたは残りの1カ月、どう過ごしますか──



「好きです。付き合ってください」

「……はい?」

「好きです。桐沢真生きりさわまおさん、あなたが」

 ここは、学校の告白スポット、体育館下ではない。

 そして、告白をここですれば最低半年は続くという噂がある公園でもない。

 周りに人はいない。

 私の家の前である。

「わざわざ家まで」

「夏休みなので」

「クラスメイトなんだから学校で言えばよかったのに」

「1年間悩み続け、やっと勇気がでました」

 ……1年間、か。

「ところで、私はまだあなたの名前を聞いていませんが」

「クラスメイトだぞ。覚えてないのか」

「覚えていません」

「きっぱり言うな。さすがだ」

 なにがさすがなのかわからない。だいたい、予想はできるが。

「俺の名前は──……」

山崎遼やまさきりょう。私と同じ2年5組。出席番号は1番最後の40番」

「覚えてないんじゃなかったのか?」

「信じていたんですか」

 嘘に決まっているのに。

「それにしても詳しいな」

「好きだから、って言ったら信じますか?」


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