第5話 始まり5
外の世界である。まず、転生した先が俺の考える通りなのかの最終確認。
次に今がいつの時代かということだ。三国志といっても、そのカバーする時代は長い。始まりは後漢の末期。終わりは孔明が死ぬまでか、晋が統一するまでぐらい。
重要なこととして、時代が下れば下るほど、時代の趨勢が明確になる。つまり、曹操の一強に近づく。要は、そうなってしまえば、俺になしえることは限られ、逆に早ければ早いほど、なんとかなしようもあるというものだ。
とりあえず、ちょっくら外に出て、様子を探りつつ、聞いて来るか。そう想い、戸外に向かおうとするが、あの女騎士は道を譲ろうとはせぬ。なんだ?と想うと、外套らしきものを差し出して来る。
「確かにこの格好で外に出ると、いろいろありそうだね。ありがとう」
そう答え、先に進もうとするが、相変わらず退く気はないようだ。まだ、何かあるのかと想い、その表情をうかがうと、
「どうだ?」と聞いて来る。
「ああ。立派だよ。どんな奴にも負けねえ図体だ」と俺。
これで、退いてくれるかと想うが、やはり、退かぬ。今度は少し睨む感じで見る。すると、自分の胸当たりを指す。そこには、スイカなみの双丘が。しかも、こいつは、そこだけ水着使用で、俺同様半チチ、いや、こいつの場合、胸がでかすぎて、3分の2ほどがはみだしておる。
「ああ。見事だ。そんな大きな胸。見たことない」
事実だった。それでようやく退いてくれる。こいつは女騎士。別名――というか、俺が今付けたんだけど、爆乳メスゴリラ。以前の俺なら、その爆乳に飛びつきたいとの衝動に駆られたかもしれねえが。爆乳・巨乳・美乳・貧乳、悲しいかな、いずれも今の俺には何の意味も持たぬ。




