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第17話 呂布との試合3

 ただ、そのあと、俺はそう気付いたはいいものの、というか、そう想い込んだはいいものの、という状況に陥っておった。呂布の足下にすべり込み、足を払う――その場面を想い描けども、それが成功することはなかった。


 まずは呂布と正対して構えを取っているときに、やってみた。しかし、何も起きない。想い描くタイミングが重要なのかと考え、次に試みたのは、飛び込むために地を蹴る瞬間、更には、少しずつ後ろにずらしていくが、どれもダメであった。


 ただ、この戦況を逆転するには、それしかないと想い、しつこくそれにしがみつく俺であったが、あるとき、けつまずいてしまう。石なのか、二人の戦いによってできた土の凹凸なのか。ただ、確かめる余裕もなく、俺は呂布の足下へヘッドスライディングをする如くとなった。やばい。逃げなければ。呂布の攻撃が襲って来る。実際のところ、俺の見なくても把握できる能力により、呂布が上から手を伸ばそうとしているのが分かった。捕まれば、その怪力から逃れられるとは想えず、そこで勝敗は決してしまう。


 ただ、次の瞬間、俺は呂布の手の届くところから逃れ、そればかりか、少し離れたところにおる己を見だした。そして急ぎ立ち上がり、身構える。


 ただ、内心はどきどきであった。つい、最前、万事休すの状況に陥ったこともその理由であるが、その後に起こったこと。何だ。これ。瞬間移動テレポーテーション? まさに、チートである。対峙する呂布も自らの手元と俺を何度か見比べる。


「何だ、まだ余力を残しておるのか。全力で来い」


 呂布は静かにそうひとりごつ。それから再び腰を落として構える。


「無論、そうしている」


 言わずもがなであったが、俺は、あえて口に出した。呂布を軽んじている訳ではないことを伝えたかったのだ。ただ、ままならぬのは俺の能力であった。


 猩猩殿のようにゲーム・キャラがそのまま転生して来ておれば、そのチート能力ははなから全開となるようであるが。俺の場合はそうは行かぬらしい。


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